土木学会論文集F1（トンネル工学）

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　都市部などで山岳工法により計画されるトンネルは軟岩地山に立地していることが多い．軟岩は，ひずみ軟化やダイレタンシーなどの設計・施工上問題となる力学特性を有する．しかしながら，実務においてこれらの力学特性を考慮したトンネル掘削解析の例は今だ少ない．本研究は，通常の地質調査で実施される三軸圧縮試験の結果を数値解析で再現することによりこれらの力学特性を表現するパラメータを得て，トンネル掘削解析に適用するプロセスを提案する．本提案によるモデル化・解析手法は，ひずみ軟化型弾塑性構成式などの構成式の議論から成される手法に比べて理論的な厳密さは劣るものの，ひずみ軟化特性の本質である変形の局所化や材料劣化の表現を実現しながらも実用性を重視した点に特徴があると考える．

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