CT,MRIが画像診断の中心となっている現在においても小児の画像診断における超音波検査の果たす役割は大きい.放射線被ばくがなく,ベットサイドで繰り返し検査を行うことができる点が超音波検査の最大の魅力である.超音波検査の欠点としては,検者によって検査の質が大きく左右されることである.多くの症例を経験することが上達への近道であり,自分の中でスクリーニングの手順を確立し,常にそれを実行していくことで異常像に気づきやすくなるはずである.
本稿ではスクリーニングの小児腹部超音波検査のちょっとしたコツについて述べていきたい.
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