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西村 国俊
1983 年 49 巻 440 号 p.
491-495
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
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小沢田 正, 鈴木 勝義, 高橋 伸
1983 年 49 巻 440 号 p.
496-504
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
本報告では、たる形薄肉回転殻の非軸対称振動を解析する。ラグランジュアンの停留条件より振動方程式および境界条件を導く。振動方程式は級数解を用いて厳密に解き、固有振動数および振動モードを求めている。数値計算では、種々のパラメータが振動数に及ぼす影響を調べ、又円筒殻との比較を行っている。更に、応用面で興味深いドーム、およびノズルの形状と境界条件を有する回転殻の振動数も求めている。
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大亦 絢一郎
1983 年 49 巻 440 号 p.
505-514
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
ボールねじ、はずみ車およびダッシュポットからなるボールねじ式防振器を単純支持ばり、両端固定はりおよび片持はりに取付けたときの防振効果について理論的に検討した。その結果、このボールねじ式防振器をはりの適当な位置に取付けると、特にはりの低次の共振振動数がかなり低下し、また防振器取付点の振幅倍率は共振点を除いてほぼ1になり、各共振点の振動数範囲も非常に狭くなることが明らかになった。
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太田 博, 水谷 一樹, 中津川 義人
1983 年 49 巻 440 号 p.
515-524
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
偏平軸や非対称回転体の主軸に対する回転体の静不つりあいや動不つりあいの存在する角位置が共振曲線におよぼす影響を明確にするために、偏平軸に非対称回転体が取付けられた場合の回転体の不つりあいの存在する角位置と軸系の全エネルギの増加速度および軸端トルクとの関係を明らかにした。さらに、偏平軸および非対称回転体の共振曲線が不つりあいの角位置に依存することを解析的に示し、軸端トルクの大小からこれを説明した。
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笠井 洋昭, 加賀 万亀男, 盛山 武夫
1983 年 49 巻 440 号 p.
525-534
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
本論文は、容器内に配列された多数の正方形断面の液中棒群に地震荷重などの強制外力が加わる系の流体連成振動応答について、解析・実験の両面から検討したものである。棒同志のすきまの非定常流れを二次元粘性流れとみなす流路網理論の方法より、各棒群に作用する流体力を求めた。そして、液中棒群(16、48、96、112本)の強制振動実験を行い、棒群の流体連成振動の一般的な性質を調べるとともに、解析値と比較・検討した。
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末岡 淳男, 綾部 隆, 田村 英之
1983 年 49 巻 440 号 p.
535-542
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
車輪とレールの連成振動を考慮する基礎として、弾性基礎上におかれた無限長レール上の数個の車輪・レール接触点が一定速度で走行し、その点に強制力が加わるときのレールの横変位とねじりの連成振動方程式を導出し、定常振動問題を定式化した。またその応用として、機械インピーダンスおよび変位関数を求め、レールの特性を明らかにした。その結果、Remingtonの実験と定性的な一致をみ、本解析の有効性を確かめた。
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荒井 汎
1983 年 49 巻 440 号 p.
543-552
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
新幹線総合試験線において、各種防音対策車輪の久賀を比較検討し、車輪/レール騒音の性状を調査した結果、このような比較的直線に近い線路上の高速運転においては、車輪/レール騒音への車輪の振動により発生する騒音の寄与率が小さいこと、そのため、制振材を輸心板部に圧着した車輪では効果がなく、弾性車輪では若干の効果があることがわかった。この効果は、車輪・レール間に働く力の低減によるものである。
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荒井 汎
1983 年 49 巻 440 号 p.
553-562
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
弾性車輪によて、転動騒音を効果的に低減するためには、その振動特性の本質を明らかにしておく必要がある。本報では、半径方向振動応答特性を求めるため、これを剛体円盤に離散的にばねで支持されたT字形断面の円環と見なして理論解析する方法を提案し、さらにこの円環のせん断変形、回転慣性を考慮して、解析精度を上げた。
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清水 信行, 山本 鎮男, 河野 和間
1983 年 49 巻 440 号 p.
563-572
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
剛基礎上に設置された液体を含む円筒鉛タンクが鉛直地動を受ける場合の耐震計算法を導いている。タンク・シェルの柔性を考慮して液体とタンクの連成振動モデルを導き、各振動パラメータおよび液圧分布、側板変位分布をD/H
l(D:タンク直径、H
l:液高)に対しt/R(t:タンク側板厚、R:タンク半径)をパラメータとし図示し各高さにおける円筒タンクのフーブ応力を計算できるようにした。数値例題により本法の実用性を示している。
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岩壼 卓三, 菅野 敏彦, 川井 良次
1983 年 49 巻 440 号 p.
573-580
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
地震荷重下の構造物および構造物に取付けられた機器の破壊に対する信頼性を解析するために、大変形に伴う塑性変形の力学特性をBilinear形ヒステリシスで近似し、1自由度、2自由度モデルに対して、フォッカーブランクの方程式を用いて応答を解析し、第2分枝剛性、入力地震波の振幅、系の固有振動数、地震波の卓越周期等の応答および応答倍率への影響を求め、それらの非線形性への影響を調べた。
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岩壺 卓三, 菅野 敏彦, 中川 隆夫, 川井 良次
1983 年 49 巻 440 号 p.
581-587
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
第1報で得られた構造物系の応答と要素の低サイクル疲労破壊強度の実験データを用いて、構造物系に地震が加わったときの構造物の累積疲労破壊の信頼性を、疲労過程における材料特性の変化も考慮して求める方法を示した。それをもとにして、構造物の固有振動数、1自由度系と2自由度系、応力の大きさ等の累積疲労破壊の信頼性への影響を明らかにした。
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岩壺 卓三, 菅野 敏彦, 中川 隆夫, 川井 良次
1983 年 49 巻 440 号 p.
588-594
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
地震荷重を受ける構造物の破壊確率の計算方法として初通過破壊と累積疲労破壊が考えられるが、両法の結果の比較を行ったところ初通過破壊基準のほうがこわれやすく計算されるという結果を得たが、それは破壊基準のとり方に問題があることがわかった。それは静的強度のほかに応力速度を考慮することによってかなりよい結果が得られることがわかった。又累積疲労破壊の考え方を用いて、経年変化の影響を考慮した信頼性を求めた。
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渡辺 富夫
1983 年 49 巻 440 号 p.
595-602
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
動作と音声の自然な同期は、円滑な情報交換や作業能率向上に不可欠である。本研究では、情報交換の原始的形態として母子間のコミュニケーションを研究対象に選定し、音声-体動同期現象を客観的に定量化する分析手法を開発した。さらに、制御論的に母子間コミュニケーションモデルを構築し、その基本的メカニズムを解明した。以上、集団で協同作業を行う場合の音声による同期化の問題に対する定量的解明の手掛かりを得た。
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川谷 亮治, 増淵 正美
1983 年 49 巻 440 号 p.
603
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
本論文では、浮体数が3個の場合の波浪エネルギ吸収装置について理論解析を行った。その結果、システムのもつパラメータを適当に選ぶことにより、入射波のもつエネルギの大部分を吸収することができ、浮体の形状の選び方しだいで高い効率が得られる周波数範囲がかなり広くなる。また、このシステムを透過する波の振幅も小さいので、防波装置としても良い特性をもつことが確認された。
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赤木 新介, 伊東 弘一, 田中 尋真
1983 年 49 巻 440 号 p.
604-611
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
海洋石油掘削装置に代表される半水没浮体に対し動揺特性を考慮した最適形状設計手法を提案した。設計目標として、与えられた海域の波浪に対する上下揺れの振幅の分散の最小化を考え、浮体排水量、ハル長さを与条件としてコラム直径や本数などを二次計画法により求めた。具体的な最適設計事例を通じて本設計手法を適用した結果、従来の設計にくらべ動揺をかなり低減できることがわかり本手法の有効性が示された。
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田村 捷利, 大波多 元
1983 年 49 巻 440 号 p.
612-621
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
本研究では、複雑な機構を持たない実用的な天井クレーン最適制御システムの構成を考え、クレーンのダイナミクスを離散値系としてとらえ、最適制御入力を単純なオン、オフの組合せとして得た。最適入力は最適制御問題の解として得られ、解法に際しては分枝限定法を用いた。さらにマイコンオンライン化のための準最適制御についても考慮した。得られた結果は模型クレーンに対し適用され、本制御方式の有効性が確認された。
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矢部 寛, 塩川 哲也, 森 美郎
1983 年 49 巻 440 号 p.
622-628
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
表面絞り形静圧気体スラスト軸受の角度変位軸受特性(角度剛性および角度変位減衰係数)について、軸受すきま内の流れを等価なポケット付き軸受で置きかえて考えるいわゆる等価すきまモデルを用いて理論的に解析した。実験結果による検討により本モデルによる解析手法の妥当性を確認した後、理論解析結果をもとにしてこの形式の軸受の角度変位軸受特性からみた軸受設計指針について論じた。
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池内 健, 森 美郎
1983 年 49 巻 440 号 p.
629-638
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
すべり面が円すい状に変形した端面シールが回転する時の、キャビテーションを含む潤滑膜を平均流体モデルによって数値解析し、キャビティ内圧力を外部から調節して実験を行い、理論結果を検証した。その結果、円すい状変形によって最小膜厚が小さくなること、外側に向かうポンピング作用が生じ、これを利用すれば流体潤滑状態を保ちながら漏れ量の極めて少ないツールを実現できることを明らかにした。
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池内 健, 森 美郎
1983 年 49 巻 440 号 p.
639-647
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
傾いて回転する端面シールの流体潤滑膜を基礎的な面から解明するため、平均流体モデルによって数値解析を行い、ジンバル支持された端面シールを用いてキャビテーションを調節しつつ実験を行って、キャビテーションの発達に対応した特性を明らかにし、2平面を浮動支持して一定の軸力と対角モーメントを与えても、傾斜面間に安定な流体膜を維持できないことを明らかにした。
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川端 信義, 葦埜 勲, 立花 規良, 前川 孝夫
1983 年 49 巻 440 号 p.
648-656
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
ヘリングボーン溝付きジャーナル軸受の偏心量が大きい場合の負荷容量を気体潤滑の場合も含めて求め得る方法を提示した。本方法は無限溝数理論の基礎式をフーリエ級数に展開することによって常微分方程式に帰着させて解く方法で、従来の差分法に比べて記憶容量・計算時間が少なく最適軸受形状の決定等に用いることができるものである。また数値計算を行って負荷容量に対する偏心量および潤滑流体の圧縮性の影響等を明らかにした。
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藤田 公明, 吉田 彰, 中田 司郎, 小南 啓次郎
1983 年 49 巻 440 号 p.
657-666
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
表面硬化歯車の損傷形態と強さおよび経時的な歯形変化と動的性能の関係を解明するためCr-Mo鋼製高周波焼入れ歯車を運転疲労試験した。歯元から折損した1例を除いてはピッチングが歯面疲労に起因した折損であった。歯元ひずみ、歯元応力頻度の最頻値、振動、騒音は歯形誤差の増減に対応して増減し、騒音レベル変化による損傷予知は歯元からの折損やスポーリングに起因する折損の場合困難であることなどが実験的に明らかとなった。
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藤田 公明, 小幡 文雄, 山浦 泉, 松尾 浩平
1983 年 49 巻 440 号 p.
667-675
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
極圧油の耐焼付き能に及ぼすすべり率、すべり速度の影響を検討し、つぎのことを明らかにした。すべり率、すべり速度が増大するにつれ極圧被膜がわずかしか生成されない混合潤滑状態から焼付きが発生するようになり耐焼付き能は低下する。焼付きの指標温度となるのは境界潤滑状態で接触面最高温度、混合潤滑状態で円筒外周面のバルクの温度である。ただし、焼付き発生時のそれらの温度はすべり率の増大により低下する。
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相浦 正人, 米倉 将隆, 桜木 功
1983 年 49 巻 440 号 p.
676-684
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
現在、モジュールの大きな歯車を荒切りする方法はいくらもあるが切削時間が長く、歯車が悪い。そこでさらに能率良く切削する方法として超硬合金を付刃したホブを開発した。切刃の欠けを防ぐこと、特に熱き裂の発生を防ぐこと、についての実験研究成果の報告である。そして熱き裂の発生をより少なくするホブの設計法を示しホブを試作し、実験し、良好な結果を得ることができた。
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長屋 幸助, 武田 定彦, 平井 啓輔, 井開 重男
1983 年 49 巻 440 号 p.
685-694
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
外周弾性支持のたわみ形多板クラッチまたは多板ブレーキに半波整流正弦間欠荷重が作用する場合のたわみ、曲げモーメントの応答および動的伝達トルクの応答を解明した。解析では、多板クラッチが円板の基礎方程式に支配されることを示し、ラプラス変換法を適用して厳密に解析解を誘導した。いくつかの例について数値計算を行い、その動特性を検討するとともに、静的結果をも求め両者の比較検討を行った。
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平岩 正至, 近藤 一義
1983 年 49 巻 440 号 p.
695-703
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
角筒絞りにおいては、円筒絞りとは逆に、硬質材のほうが軟質材より加工限界が高い事実を明示した。その理由は加工力負担部の直辺部の負担割合が大きいためであることを、曲辺部と直辺部が負担する加工力を分けて測定しうるポンチを試作して検討することにより、説明できた。また、その他の角筒絞りの特性も明らかにできた。さらに、この解釈に基づいて考えうる手法を用いて加工限界の向上を得ることによりその妥当性を裏付けた。
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蓮池 彰, 堀 幸夫
1983 年 49 巻 440 号 p.
704-707
発行日: 1983/04/25
公開日: 2008/02/21
ジャーナル
フリー
小形高速の記憶装置の記憶媒体として考えられているフォイルディスクを回転させると、ディスクに空気の流れによる凸凹が生じ安定な読み書き動作ができない場合がある。本研究では固定剛体平板と相対して回転するファイルディスクの挙動をモアレトポグラフィ法と熱線風速計によって実験的に調べ、この凸凹がディスクと平板との間の空気の二次流れを含む流れが原因で生ずることを見い出した。同時に実験条件を変えモアレしまの回転数、二次流れのようすなど基礎的知見を得た。
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