本研究の目的は,児童の「小数×小数, 小数÷小数」の学習理解度尺度を開発することである。そのため,先行研究を基に,調査問題を作成し, 第5学年・第6学年の児童191 名を対象とし, 調査を実施した。調査結果に, Scalogram 分析によるCR・MMR・PPR の算定から, 問題の難易に関する水準区分と水準内での段階区分を行った。調査の信頼性に関するKuder-Richardson の公式KR-20による信頼性係数
α20の算定, 調査の妥当性に関して, それぞれの尺度の各児童の総得点と第3学期の算数科の成績との間の相関係数rの算定を行い, 児童の「小数×小数, 小数÷小数」の学習理解度尺度を開発することができた。
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