脳血管内治療
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5 巻 , 2 号
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原著
  • 松原 功明, 宮地 茂, 泉 孝嗣, 名古屋大学脳神経外科脳血管内治療グループ
    2020 年 5 巻 2 号 p. 73-79
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/20
    [早期公開] 公開日: 2019/09/26
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】脳血管内治療専門医のキャリアの現状を調べ脳血管内治療医の働き方について検討する.【方法】当医局の脳血管内治療グループメンバー(専門医35 名)の勤務実態について調査した.【結果】勤務先は,大学病院7 名(元勤務1 名)・大規模病院16 名・脳神経外科専門病院2 名・中小病院4 名・リハビリテーション病院1 名・診療所5 名だった.4 つの大学病院に6 名が勤務していた.所属専門医の数は2 名・3 名それぞれ2 施設だった.年間の脳血管内治療件数は平均125件だった.14 の大規模病院に16 名が勤務していた.専門医の数は1 名11 病院・2 名3 病院だった.中でも,大規模病院に勤務する専門医取得後10 年未満の脳血管内治療医10 名では,9 名が1 名体制の勤務状況だった.治療件数は平均85 件だった.中小病院4 施設に勤務する専門医はすべて1 名で,治療件数は平均1.5 件だった.10 名(29%)は脳血管内治療が非アクティブな環境で勤務しており,5 名(14%)は医師免許取得後平均19 年(40 代)で脳神経外科勤務医から開業医にキャリアチェンジしていた.【結論】脳血管内治療専門取得後のキャリアパスの確立には,人手不足による若手の脳血管内治療医の勤務状況の改善と中堅以降のキャリア継続に向けた取り組みが必要である.

  • 福田 健治, 湧田 尚樹, 武村 有祐, 八尋 龍巳, 山本 聡, 本永 英治, 安達 忍, 井上 亨
    2020 年 5 巻 2 号 p. 80-85
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/20
    [早期公開] 公開日: 2019/11/20
    ジャーナル オープンアクセス

    【目的】宮古島は人口約54600 人であり,那覇から約300 km 南西に位置する.石垣島などを含めた先島諸島では,沖縄本島へのヘリ搬送は人的,時間的負担が大きいことから,緊急症例も含めたほとんどの疾患に対して地域完結型医療が求められている.宮古島における脳血管内治療医着任前後における治療数の変化および先島諸島における脳血管内治療普及の取り組みを報告する.【方法】着任前を前期:2013 年9 月から2016 年3 月,着任後を後期:2016 年4 月から2018 年9 月とし,後方視的に調査した.【結果】全脳神経外科手術における脳血管内治療は,前期5.9%(11/188 例)から後期13.6%(24/176 例)に有意に増加した(p=0.01).脳動脈瘤や頚動脈狭窄症において,直達手術の難易度が高くなる症例を中心に血管内治療を選択したことが症例数の増加の主要因であった.急性期主幹動脈閉塞に対する再開通療法において,後期群では来院から穿刺(中央値137 分 vs 217 分,p=0.01)および穿刺から再開通(中央値67 分 vs 112分,p=0.01)までの時間が改善した.石垣島にある県立八重山病院とも連携し,3 例の破裂脳動脈瘤の治療が行われた.【結論】先島諸島における脳血管内治療の必要性は高く,今後も安定した脳血管内治療医の定着およびさらなる発展が重要である.

症例報告
テクニカルノート
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