Tropics
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7 巻, 3+4 号
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Regular papers
  • 百瀬 邦泰, 畑田 彩, 山岡 亮平, 井上 民二
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 165-172
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    マレーシア,サラワク州でArtocarpllS odor白川simllS , A. integer の2 種について送粉過程を調べた。A. odoratissimllsでは,雄花序,雌花序の両方で,夜間にフルクトースを含んだ報酬が分泌され,ガ,ゴキブリ,ハエ,ケシキスイなど4 目18 科の昆虫が訪花した。A. integerでは雄花序は花粉のみが報酬で,雌花序ではタンパク質を含んだ報酬が分泌されていた。A. integer の雌雄の花序には,夜間に5 目11 科の昆虫が訪花した。これら2 種は,報酬が存在することと,雌花序でそれぞれの花粉を付着させた昆虫が採集さ\れたことから,虫媒であることが証拠づけられた。
  • 山田 俊弘, 鈴木 英治
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 173-182
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    インドネシア,西カリマンタン州の熱帯雨林で、樹高1mから3mまでのフネミノキScaphlum macropoduの主軸部分と葉部分の3年間の成長を研究した。主軸の乾燥重量は樹高から、葉の乾燥重量は葉柄の長さから、相対成長式を用いて推定した。林冠ギャップ内の稚樹はあまり伸張せず、同化物質のほとんどを葉に分配していた。これにより、閉鎖林冠下の稚樹は個体レヴェルでの補償点を下げる事ができるのであろう。この結果、ギャップ内の稚樹は明るい場所での同化に適した深い円筒形の樹冠を形成したが、閉鎖林冠下の稚樹は暗い林床でのどうかに適した傘型の樹冠を形成した。フネミノキは落葉樹といわれ、我々の調査値でも林冠木は開花前に落葉した。しかし稚樹では常緑で約30%の葉が3年以上生存した。稚樹の葉の寿命は、ギャップ内と閉鎖林冠下の間で差はなかった。
  • Erizal MUKHTAR, 米田 健, ZALFIATI, Martis RAHMAN
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 183-194
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    1981 年の大豊作年に誕生した集団の個体群動態の解析を通じて,極相種であるCalophyllum cf. soulattri の更新過程を考察した。1981 年と同規模程度の大豊作は調査した14 年間の過程を通じて発生しなかった。大豊作時に誕生した実生一稚樹集団の樹高生長速度は,母樹の樹冠下では母樹から遠ざかるほど高く,また死亡率が低下する傾向が現れ,その結果として時間経過とともに若木の最大個体密度が中心から周辺部へ移行した。生長速度に現れた母樹からの距離との相関性は,光条件の違いが距離に投影したものと解析した。大豊作によって誘導される動物による大量種子の広域分散が,本種のとくに幼木段階に適した生育地確保にとって不可欠と判断した。今回得られた幼木の定着確率を考慮して,すでに消えた祖母が存在した場所を推定し, 3 代にわたっての本種の更新過程を考察した。
  • 上谷 浩一, 原田 光, 荻野 和彦, 梶田 忠, 山崎 常行, Hua-Seng LEE, Peter Shaw ASHTION
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 195-207
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    マレーシアおよびタイに生育するフタパガキ科樹木10 属53 種について,塩基配列に基づく分子系統樹を作成した。各樹種のサンプルから抽出したDNA を鋳裂にして,葉緑体の2箇所の非翻訳領域をPCR で増幅し,ダイレクトシーケンシング法によって塩基配列を決定した。Anisoptera, Cotylelobium, Vatica,Upuna を外群に用いて分子系統樹を作成した結果, Dipterocarpus, DryobalanopぁHopea の3 属は単系統になった。Shorea 属内では, Selangan Batu, White Meranti, Yellow Meranti はそれぞれ単系統群を構成したがRed Meranti の単系統性は支持されなかった。Neobalanocarpus はHopea の姉妹群であることが有意に示された。タイで採集した3 種の落葉性Shorea のうち, Anthoshorea 節に属するShorea roxburghii とPentacme 節に属するS. siamensis は単系統になり, 他のAllthoshorea 節とクラスターした。S. obtusa はSelangan Batu と単系統になった。このことはタイのShorea 属の落葉性が,少なくとも2 つの異なる系統で独立に獲得されたものであることを示している。各属内のサイトあたりの平均塩基置換数はShorea およびHopea 属で他よりも大きな値を示した。このことはShorea およびHopea 属がより遺伝的分化の進んだ種から構成される分類群であることを示唆する。
  • I. 集積性樹木の分布
    増永 二之, 久保田 大輔, Usher WILLIAM, 堀田 満, 新村 義昭, 若月 利之
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 209-222
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    インドネシア商スマトラの熱帯雨林に設置された1 ha の生態調査用プロット内に自生する樹木のうち457樹木の樹皮の分析を15元素(S, K, A!, Ca, Mg, Cl, Si, Na, B, Cu, Fe, Mn, P, Sr, Zn)について行った。それらの分析結果より,それぞれの元素について濃度が最も高い上位5 % (この場合23 樹木)以内の樹木を各元素の集積性樹木と定義した。これら集積性樹木の分布と土嬢養分状態(深さ0-5cm と5-15cm) との関係を調べた。
    S,K, Al,Ca, Mg, B, Fe, Sr, Znの集積性樹木はそれぞれの元素の土壊中可溶態濃度の高い部分に分布する傾向が認めらた。このことはこれらの元素の集積性樹木の分布について土壊の養分状態と樹木樹皮の栄養特性の問に正の関係が存在することを示している。一方, Na, Si, Cu, Mn, P の集積性樹木はむしろ土壌養分状態とは無関係に分布しており,これらの集積性樹木の分布は,土壊の養分状態よりも樹木の遺伝的な性質や他の環境因子に影響されていることを示唆している。
  • Mohamad Azani ALIAS, Mohd Zaki HAMZAH, 藤原 ー繕, 目黒 伸一
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 223-239
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    熱帯雨林回復研究が植物社会学的研究およびスタンド設定研究により進められた。植物社会学的植生調査により,ビンツルの熱帯雨林は海岸林のCyrtostachys lakka-Whiteodendron moultianum群落と丘陵地林のHopea kerangasensis-Allantospermllm borneense 群落の2 群落としてまとめられた。植栽実験地の植栽樹種のすべては,実験地の潜在自然植生と判定されたHopea kerangasensis -Allantospermllm borneense 群落から採種,採苗された。植栽地に約50 個所の永久方形区を設定して,樹高,根元直径の生長測定を行い比較した。本報では,植栽後6 年のプロットの中で,同年齢で異なる光環境の4 永久方形区(オープン地域の斜面およびマウンド上,Mearanga 二次林内およびIschaemum magnum 草原内の植栽地)を選び,各種の生長比較を行った。植栽された幼苗は異なった生長速度をあらわす階層曲線を示した。早い成長を示す幼苗は,陽光を必要とする種群であり,示された階層曲線は,種により異なった生長速度を持つこと,森林回復を行う際には,混植によるそれぞれの樹種の階層生長が,森林形成の第一歩となり有効な手段となることが明らかにされた。Dryobalanops aromatica が全植栽樹種中で,最も成長率が高かった。Pentaspodon motleyii, Shorea ovata, S. leprosula などが後に続く。
  • 及川 洋征
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 241-256
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    インドネシア,ジャワ島の農村部では,農家の屋敷地に木本性·草本性作物により構成されたホームガーデンが発達している。島内各地にさまざまな形態・機能をもっホームガーデンが観察されるなかで,中部ジャワ州バニュマス地方のホームガーデンは,ココヤシ糖生産がさかんに行われている点に特徴がある。一般にホームガーデンにおいてはココヤシは自給用および販売用として果実を生産しているが,ココヤシ糖生産機能を発達させたホームガーデンでは,もっぱら販売用としてココヤシ糖を生産する。そして,ココヤシ糖の生産には,ココヤシの花序から採取された糖液を煮つめるための燃材が必要である。
    本稿では,ココヤシ糖生産機能をもっホームガーデンの発達過程を明らかにする足がかりとして,糖生産に不可欠な燃材調達様式に着目して,当地のホームガーデンの現状を明らかにする。パニュマス県チロゴック郡とワゴン郡から,生態条件(ホームガーデンの構造と周辺の土地利用)の異なる3 集落を選び,各集落の50世帯に聞き取り調査を行った。
    チロゴック郡の集落ではホームガーデンの林冠は,ココヤシ・ランブタン・グネトゥムなどの果樹,竹,モルッカネム(Paraserianthes falcataria) から精成されており,結実可能なココヤシの密度は67 本/ ha であった。一方,ワゴン郡の2 集落では,ホームガーデンの林冠はほぼココヤシのみで構成され,その密度は96 本/ ha であった。いずれの集落においても結実可能なココヤシの約8 割が糖採取に利用されており,生産力維持を目的とした択伐樹下植栽によって管理されていた。
    燃材調達の様式は集落問で異なっていた。チロゴック郡の集落では,燃材として,ホームガーデン内の樹種の他に,近隣の製材所から得られるモルッカネムのおが屑も利用されていた。モルッカネムは1980年代以降ホームガーデン内にさかんに植えられるようになったので,おが屑も容易に調達できるようになったと考えられる。このように,ホームガーデンの樹種構成と燃材源に若干の変化が生じた。一方,ワゴン郡の2 集落では,ホームガーデンの規模が小さくかっ燃材として適した樹種が少ないため,ホームガーデン内部での燃材調達は困難である。そのうち一つの集落では,背後の斜面樹園地に薪炭用樹種を植栽し,燃材供給力を高めていた。もう一つの集落では,集落から離れた国有林内で採取される薪と,集落に隣接する水田で得られる稲葉が燃材として用いられていた。しかし住宅密集・宅地分割によってホームガーデンそのものが解体過程にあるとみなされた。以上,燃材調達の様式は,ホームガーデンの構造・規模および周辺の土地利用状況に影響を受けていると考えられた。今後,糖生産に従事してきた農村内労働力が他の職種に移行することによって,調査地におけるホームガーデンの機能は,ココヤシ糖生産型から通常のココヤシ果実生産型へと変容していくと推察された。
  • 大塚 雅裕
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 257-269
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    インドネシアでは第二次世界大戦後農民による森林破壊が急速に深刻化してきたが,その大きな一因として,地域社会の伝統的な土地・森林管理システムの解体が指摘される。そして,今後森林の消失を防ぐためには,周辺に居住する農民に安定した土地の保有権を与え,その上で樹木作物を導入して集約的な土地利用を促進すべきであるという見解が一般的である。本調査では,西スマトラ州のミナンカパウ族の村6カ所において伝統的な土地経営の変容が人々の森林開拓に及ぼした影響について解明を行った。調査対象地域住民は元来水田耕作のため慣習に基づき独特の母系市j共有地相続制度を発展させ,農地は民族の女性メンバーにより共同で所有・相続された。民族内での資源の公平な分配が保証される一方,個人による土地の排他的所有は厳しく制限された。人々は非居住地域への移住によっても新たな農地を獲得できたが,集落周辺の森林や耕作跡地は氏族や地域社会全体による共有とされ農民間での共同利用が可能であった。さらに農民は土地所有権と樹木所有権とを分離し早くから氏族共有地ヘゴムなどの商品樹木作物を導入させた。
    だがそれにもかかわらず,今日農民の土地利用が安定し森林への圧力が軽減されたわけでは必ずしもない。それは,依然として母系制土地制度が根強い一方で,特に近年の社会経済的な変化の中で共有地管理メカニズムが弱体化し,農民も排他的な個人所有地への志向を強めてきたためである。そうした中,富農は子孫のために集落周辺の良好な農地を占有しその多くが休耕地として放置される一方,貧農は奥地の原生林地域を開拓せざるを得なくなっている。個人主義化が進む中では,長期借地による樹木作物栽培のための農民間の休耕地配分は難しい。こうした問題の背後には,崩れつつも今なお根強い伝統慣習と,近代化による個人主義との間で揺れる地域社会の姿が浮き彫りとなる。今後の有効な森林保全のために,個人農地の保有権の安定化と同時に,公平な資源分配のための地域レベルでの新たな社会秩序の形成が重要な課題となっている。
  • Carmela G. TAGUIAM, 露崎 史朗
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 271-284
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    アグロフォレストリー(農林複合的土地利用)は,フィリッピンのマキリン森林保護区パゴンシラン地区におけるアグロフォレストリーの基本形体であるカインギンkaingin に起源した,現代農耕に伝わる熱帯の農耕システムとしては好ましい形態である。アグロフォレストリーは,農村生態系の保護と安定化のための伝統的な手段であると同時に,安定した収入源かつ農村住民の基本的な生活材料としても認識されている。しかしながら,パゴンシランの農民はアグロフォレストリーを彼らの農耕システムと連携させることを拒否している。農民のおおむねの認識としては,アグロフォレストリーは単なる植林を含めた森林再生を意味している。よって,人為干渉から保護区を保護するために,農耕様式としてかつ保全手法としてアグロフォレストリーに関する基礎情報の普及強化が必要である。アグロフォレストリーの採択に影響するその他の社会要因として,信仰と実践,転住時期,部族,居住形態及び収入が関与していた。
  • ーリモー卜センシンクを用いた焼畑農耕地域の環境モニタリングー
    大山 修一
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 287-303
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    This study aims to clarify the ecological impact of human activity in the miombo woodland of northern Zambia by applying remote sensing. In this study, one of Vegetation Index, NDVI (Normalized Difference Vegetation Index) was applied to make Tree Viability Map. In process, correlation was analyzed between NDVI and wood biomass on 12 plots (50 m × 50 m) identified by GPS. They were positively correlated with significance as r2 = 0.933.
    The image was classified for 4 zones by using three categorized fallow periods of citemene shifting cultivation as border value; minimum fallow period, optimum fallow period and ecological fallow period. Minimum fallow period is one of the shortest term which is enable to produce staple food ( finger millet ), but cause environmental degradation. Optimum fallow period makes possible to achieve sustainable utilization of woodland. Ecological fallow period is the term which has been necessary to recover fully.
    The image and ground survey show feature of the land use. There are maize farms within 1 km and degraded woodland within 2 km from the villages. In area of2-8 km, the degraded woodland is reducing with the distance from village, and woodland where optimum fallow period is satisfied is increasing. Mature woodland exists in area of more than 8 km.
    In order to continue sustainable utilization, the Bemba have been making use of woodland sparsely and widely. By moving villages and building seasonal dwellings, they have avoided to destroy woodland intensively.
    From middle of 1980s, semi- permanent cultivation of hybrid-maize has been introduced with fertilizer. The number of householders who built seasonal dwellings has been reducing, because they harvest maize near villages and lop trees for citemene simultaneously. Moreover, resettlement scheme was established near the village and restrict utilization of local people. The feature of citemene, utilizing woodland sparsely and widely, has been obstructed by introduction of semi- permanent cultivation and socio-economical conditions.
Short communication
  • Farmanullah KHAN, 佐藤 晃一
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 305-308
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    パキスタンの小麦生産においては,土峻中の有効リン酸に対する合理的な補正方法がないままに多量のリン酸質肥料が施用される傾向にある。その結果,余剰となったリン酸分は表土とともに流亡し或いは地下水中に浸透するなど,無駄なばかりではなく自然生態系に影響を及ぼす結果となる。そこで,土嬢中の初期有効態リン酸量と施用量が小麦の生育にどのような影響を及ぼすかを. Pirsabak シルトローム土壊を用いてパキスタンのNWFP 農業大学にあるガラス室内でポット試験により検証した。その結果,初期有効態リン酸量が少ない土犠ではリン酸質肥料が生育に及ぼす効果が大きいが,有効態リン酸が多く存在する土嬢ではリン酸質肥料の施用効果がほとんど、みられないこと,また生育に対しては効果にピーク値が存在することが明らかになった。ここに得られた結果により,土壊中の有効態リン酸量と小麦生育量との聞に存在する相関関係式を用いて,生育に最適でかつ自然生態系に対する影響が少ないようなリン酸施用量の合理的な決定が可能であることが明らかになった。
Field Note
  • 北山 兼弘, 相場 慎一郎, 木村 一也, 菊沢 喜八郎
    1998 年 7 巻 3+4 号 p. 309-317
    発行日: 1998年
    公開日: 2009/04/25
    ジャーナル フリー
    We investigated the litter-fall) dynamics in rain forests in a matrix of two altitudes (approximately 800 and 2000 m) and two geological substrates (sedimentary versus ultrabasic rocks) on Mount Kinabalu, Borneo, during the 1996 masting year. The two forests at 800 m were hill rain forests, and those at 2000 m were lower montane rain forests. Litter was collected at 2-week intervals with 20 litter traps in each forest for 10 months. Significant variations were observed among the dates of collection for the leaf litter fraction in all forests (P<0.00001, ANOVA), indicating that leaf litter-fall was highly seasonal irrespective of altitude and substrate. The variation of the flower/fruit litter was significantly seasonal in the two hill forests (P<0.005), but was not significant in the two montane forests (P>0.05). A distinctly dry spell with depressed (3-4 °C colder) minimum air temperatures appeared in March throughout the slope, which preceded the peak of leaf litter- fall. However, the peak leaf litter appeared one month later in the wettest montane forest on sedimentary rock than in the other forests, suggesting that the response to a trigger factor might be a function of moisture. We suggested that aridity might cause the seasonality of leaf litter-fall. However, we could not find a single proximate cause for flower/fruit dynamics during the masting year.
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