詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "パノース"
315件中 1-20の結果を表示しています
  • 清酒のオリゴ糖類に関する研究, 第3報
    馬場 茂, 小栗 勇, 福沢 幹雄, 飯田 俊彦, 小林 巌, 今井 謹也
    日本釀造協會雜誌
    1974年 69 巻 11 号 781-783
    発行日: 1974/11/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    麹菌粗酵素を調整しこれを蒸米に作用させ, 生成糖類を経時的に検討した結果次のような結論を得た。
    1.反応20分時点においてグルコースおよびイフエルトースを明瞭に確認するとともに, マルトースをPPCで微量ではあるが認めた。
    2.反応60分時点で生成量の多い順序に列記すると, グルコース, マルトース, イソマルトー・ス, イソマルトトリオースおよび
    パノース
    となり, ニゲロースおよびコージビオースの生成は認められなかった。
    3.マルトースは反応後6時間目まで明瞭に確認されるが, 8時間目以降はPPCにおいても認められなくなる。
    パノース
    は8時間目以降量的に減少し, その量はニゲロースやコージピォースより少なくなった。
    4.反応液中の糖類バランスは24時間目以降に一定となり, 生成糖の量的順序はグルコース, イソマルトース, イソマルトトリオース, ニゲロース, コージピオースおよび
    パノース
    の順であった。
  • (第1報) 蔗糖に添加した各種糖類からの生成糖
    柴崎 一雄
    日本農芸化学会誌
    1958年 32 巻 2 号 133-138
    発行日: 1958年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    シュクロースにグルコースからなる糖を添加, Leuconostoc mesenteroidesを培養するとデキストランを生成しないで多くの新しいオリゴ糖を転移生成するので,これらの生成糖をPPCで検討して次のような結果を得た.
    マルトース添加で
    パノース
    , M-1, M-2(仮称)等の糖,
    パノース
    添加でM-1, M-2等, M-1添加でM-2又イソマルトース添加でイソマルトトリオース,イソマルトテトラオース等が,グルコース添加でイソマルトース,イソマルトトリオース等の糖の転移生成が認められた.
    次いでマルトースからの生成糖をCarbon column chromatographyで分離,
    パノース
    は結晶状に得, M-1及びM-2等は粉末状で未だ結晶状にはならないが,その構造をそれぞれ4-α-isomaltotriosyl-D-glucose及び4-α-isomaltotetraosyl-D-glucoseと推定,これら糖類の生成機構を考察した.
  • 青野 亘, 田村 康治, 南 貴洋, 武井 勉, 松本 道代, 大嶋 隆, 祖父江 鎭雄
    小児歯科学雑誌
    1993年 31 巻 5 号 903-910
    発行日: 1993/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    三糖類の
    パノース
    を主要構成成分とする糖質甘味料,パノリッチ®およびパノリッチS®の齲蝕誘発能を,in vitroおよびin vivoの実験系において検討した.その結果,パノリッチおよびパノリッチSは,ミュータンス・レンサ球菌による酸産生の基質となるものの,ミュータンス・レンサ球菌のグルコシルトランスフェラーゼによるグルカン合成を抑制し,ミュータンス・レンサ球菌のスクロース依存性平滑面付着を阻害した.また,ミュータンス・レンサ球菌を感染させたSPFラットを用いた動物実験において,パノリッチおよびパノリッチSはきわめて弱い齲蝕誘発能しか示さなかった.
  • 酵素剤による逆合成糖類の検討
    渡辺 敏幸, 川村 杉生, 菅原 敬子, 松田 和雄
    日本農芸化学会誌
    1966年 40 巻 11 号 401-405
    発行日: 1966年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    40%グルコース溶液に酵素剤を作用させ,逆合成糖類としてニゲロース,マルトース,イソマルトース,ラミナリビオース,ゲンチオビオース,
    パノース
    ,イソ
    パノース
    ,イソマルトトリオースを認め,それらのうち,ニゲロース,マルトース,イソマルトース,ラミナリビオース,ゲンチオビオースをアセチル化物として,
    パノース
    をパニトールのアセチル化物としてそれぞれ結晶状に分離確認した.
    以上の結果から,澱粉酵素糖化ハイドロール中のグルコ二,三糖類は酵素剤による逆合成の結果生成されることを認めた.なお酵素剤によるマルトースからの転移反応は認められなかった.
  • SP アマラコン, 石神 博, 貝沼 圭二
    澱粉科学
    1984年 31 巻 1 号 1-7
    発行日: 1984/03/31
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     澱粉加水分解反応の際に生成し,澱粉の完全分解を困難にしているイソマルトース,
    パノース
    の分解を行う目的で,起原の異なる三種のグルコアミラーゼ,二種の枝切り酵素,二種のα-グルコシダーゼの単独および組合せによる反応を検討した. これらのうち,イソマルトース,
    パノース
    の分解には,低濃度の場合には,甜グルコシダーゼの単独およびグル識アミラーゼとの反応が最も効果的であった。 グルコアミラーゼと市販マルターゼ(Rhizopus起原のα-グル饗シダーゼと考えられる)を混合した系が高濃度でも,これらのオリゴ糖を分解するのに効果があった.これらの酵素の複合固定化系を用いた実験についても結果を述べた.また,このような固定化酵素系が澱粉の半連続加水分解法として用いられる可能性について討論した.
  • 渡辺 敏幸, 川村 杉生, 松田 和雄
    日本農芸化学会誌
    1966年 40 巻 8 号 306-310
    発行日: 1966年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    酵素糖化ハイドロールの成分は,水分8.84%,灰分0.11%,全糖90.21%,直接還元糖70.08%であった.
    PPC, PIおよびCarbon CCで糖類を分別してしらべた結果,ハイドロール中の糖類としてフルクトース,グルコース,ニゲロース,マルトース,イソマルトース,ラミナリビオース,ゲンチオビオース,マルトトリオース,
    パノース
    ,イソ
    パノース
    およびイソマルトトリオースを認めた.
    全糖中の各糖の割合はグルコースが約55%で,次いでマルトース区分,イソマルトース区分の順に多かった. Carbon CCで分別したイソマルトース区分からイソマルトースをアセチル化物として結晶状に分離確認した.またニゲロース,マルトース区分およびゲンチオビオース,マルトース区分はアセチル化後Magnesol-Celite CCで分別してニゲロース,マルトース,ゲンチオビオースをそれぞれアセチル化物として結晶状に分離確認した.ラミナリビオース区分は厚手濾紙から切取りアセチル化し,アセチル化物として,
    パノース
    はパニトールアセテートとしてそれぞれ結晶状に分離確認した.
  • 中村 瑶子, 北川 徳明, 渡邊 光, 森 哲也, 西本 友之, 阿賀 創, 牛尾 慎平, 山本 晃隆
    応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
    2022年 12 巻 1 号 45-46
    発行日: 2022/02/20
    公開日: 2022/05/21
    ジャーナル フリー
  • 殿塚 隆史, 佐藤 公彦, 坂口 政吉, 須山 幹太, 関根 恭一 , 坂野 好幸
    応用糖質科学
    1998年 45 巻 4 号 397-400
    発行日: 1998/12/31
    公開日: 2011/07/01
    ジャーナル フリー
     Bacillus stearothermophilus SA0361株は,培養の定常期に菌体外にオリゴ1,6-グルコシダーゼを生産した.本酵素を電気泳動的に均一になるまで精製した.精製酵素は,SDS-PAGEの結果から分子量は63kDaであり,N-末端のアミノ酸配列はMERKWWKEAVVYQIYP-であった.本酵素はイソマルトース,イソマルトトリオースおよび
    パノース
    を加水分解したが,トレハロース,ズクロースおよびマルトースは加水分解しなかった.
  • 河野 正樹, 荒川 孝俊, 太田 弘道, 森 哲也, 西本 友之, 牛尾 慎平, 伏信 進矢
    応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
    2019年 9 巻 2 号 103-112
    発行日: 2019/05/20
    公開日: 2022/03/09
    ジャーナル フリー

    環状オリゴ糖はその名の通りいくつかの糖が環状に連なったオリゴ糖であり,pHや温度安定性に優れ,非還元性であることから,現在食品のみならず多くの分野で利用されている.環状α-1,6-マルトシルマルトース(CMM)は,四つのグルコースから構成される環状オリゴ糖の一種である.CMMは一般的なα-amylaseでは分解されないが,CMM hydrolase (CMMase)という特殊な酵素によって効率的に分解されることが明らかとなっていた.我々はCMMaseの基質フリーおよび複合体状態の立体構造をX線結晶構造解析により決定した.CMMaseはα-amylase関連酵素において一般的な三つのドメインから構成されるモノマー構造を有していたが,ダイマー構造はこれまで報告されていない非常にユニークな羽根状の全体構造であった.また,同じ糖質加水分解酵素ファミリー13のサブファミリー20に属しているネオプルラナーゼとの比較から,CMMaseはCMMがぴったりとはまるような基質結合ポケットとなっており,その形は三つの特徴的な領域によって支えられていることが明らかとなった.さらに,このCMM認識に重要な3領域を持つCMMaseホモログの遺伝子が,その他の多くの菌種のゲノムに存在していることが示唆された.

  • 藤原 卓, 武井 勉, 泉谷 明, 大嶋 隆, 祖父江 鎮雄
    小児歯科学雑誌
    1987年 25 巻 3 号 608-613
    発行日: 1987/09/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    パノース
    ,マルトース,イソマルトースなどを主要構成糖とするグルコシルオリゴ糖(GOS)の齲蝕誘発能,および抗齲蝕作用をラット実験齲蝕系で調べた。SPFのSD系ラットにStreptococcus mutans6715株を感染させ,齲蝕誘発飼料2000中のスクロースの一部もしくは全部を供試糖に置き換えた飼料を与えて飼育した。その結果供試した GOSはスクロースの1/5程度の弱い齲蝕誘発能を示した。またスクロースと等量混合した場合には,スクロースの誘発する齲蝕を明確に抑制した。以上の結果はGOSが抗齲蝕作用を有する新しい代用糖としての可能性が高いことを示唆していた。
  • 坂野 好幸
    応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌
    2017年 7 巻 4 号 185-189
    発行日: 2017/11/20
    公開日: 2022/10/26
    ジャーナル フリー
  • 高柳 勉, 木村 淳夫, 松井 博和, 岡田 嚴太郎, 千葉 誠哉
    Journal of Applied Glycoscience
    2001年 48 巻 1 号 55-61
    発行日: 2001/01/01
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     Arthrobacter globiformisT6由来のイソマルトデキストラナーゼの示すα-1,6およびα-1,4-グルコシド結合加水分解反応を酵素反応速度論的に解析した.本酵素は,イソマルトトリオースのα-1,6-グルコシド結合および
    パノース
    α-1,4-グルコシド結合を加水分解し,イソマルトースとグルコースを生成した.イソマルトトリオースと
    パノース
    から成る混合基質に本酵素を作用させたところ,Lineweaver-Burkプロットは直線性を示し,その反応速度は各基質単独の場合の反応速度の和よりも小さく,両基質問に拮抗が認められた.さらに,各モル比の混合基質における見かけの最大反応速度は単一活性部位の理論式から得られる値と一致した.これらの結果は,α-1,6およびα-1,4-グルコシド結合の加水分解に関与する本酵素の活性部位が同一であることを示している.本酵素はイソマルトデキストラナーゼ活性と同時にプルランをエンド型で加水分解してイソバノースを生成するイソプルラナーゼ活性を示す.本酵素の遺伝子をE.coliで発現させた酵素タンパク質もイソプルラナーゼの活性を示し,単一酵素タンパク質がデキストラナーゼとイソプルラナーゼの両酵素活性を有していることが遺伝子工学的手法により確認された.
  • 坂野 好幸
    澱粉科学
    1986年 33 巻 1 号 65-70
    発行日: 1986/03/31
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    (1) Isopullulanase [EC. 3. 2. 1. 57 pullulan 4-glucanohydrolase] from Aspergillus niger was highly purified by acetone-precipitation, ion-exchange chromatography and gel-filtration. This enzyme hydrolyzed α-1, 4-glucosidic linkages adjacent to α-1, 6-linkages of pullulan to produce only isopanose (6-maltosylglucose). Its substrate specificity was different from those of pullulanase [EC. 3. 2. 1. 41] and isoamylase [EC. 3. 2. 1. 68]. From the results, it was expected that isopullulanase would be used as a suitable enzyme for the structural analysis of α-1, 4-:-1, 6-glucooligosaccharide. (2) Cell free extract of Aureobasidium pullulans synthesized pullulan from UDPG in the presence of ATP. It was suggested that pullulan Would be synthesized through a sugarlipid intermediate. (3) Thermoactinomyces vulgaris α-amylase hydrolyzed α-1, 6-linkages in partial hydrolyzates of pullulan as well as α-1, 4-linkages in starch and pullulan. Pseudomonas stutzeri maltotetraose-forming amylase hydrolyzed starch from non-reducing end to produce α-anomer of maltotetraose, whereas glucoamylase and β-amylase hydrolyze starch from non-reducing end to produce β-anomer. (4) Large scale preparation of isopanose and panose from pullulan was facilitated by the use of special enzymes, isopullulanase and T. vulgaris α-amylase.
  • 中久喜 輝夫
    Journal of Applied Glycoscience
    2002年 49 巻 1 号 35-44
    発行日: 2002/01/01
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Amylases of Streptomyces griseus, Pseudomonas stutzeri and Klebsiella pneumoniae produced mainly G3, G4 and G6 at the initial stage of the reaction. The amylase of Bacillus licheniformis had a dual product-specificity for the formation of G5 and G3. Amylases of Pseudomonas stutzeri and Bacillus licheniformis catalyzed the degradation of water-insoluble, cross-linked blue starch . All four amylases also hydrolyzed partially-oxidized potato amylose and the degree of hydrolysis increased gradually. The action patterns of four amylases were investigated by two-dimensional paper chromatography by using 14C-reducing-end-labeled maltooligosaccharides. Three amylases of S. griseus, P. stutzeri, and K pneumoniae were characterized as exo-amylases, and that of B. licheniformis was an endo-amylase. Three such exo-amylases, namely maltotriohydrolase, maltotetraohydrolase, and maltohexaohydrolase formed products having α-configuration . I propose to classify this new group of amylases as “exo-α-amylase” with high product-specificity . Maltohexa ose was also formed from maltotetraose by a transfer reaction of the exo-maltohexaohydrolase, with an action pattern dependent on the substrate concentration. In addition, continuous production of maltotetraose using a dual immobilized enzyme system of maltotetraohydrolase and pullulanase was studied. The effects of operating conditions on the maltotetraose production were examined to confirm that the maltotetraose content of the products could be analyzed using the specific space velocity, SSV. The effectiveness of using immobilized pullulanase along with the maltotetraohydro lase was confirmed from constant-conversion operations in which the maltotetraose content in the product was kept at 50% (w/w) for 60 days in laboratory and bench scale experiments. Furthermore, industrial production and utilization of brand-new starch-related functional oligosaccharides will be described in this paper.
  • 南 貴洋, 三木 忠浩, 藤原 卓, 川端 重忠, 泉谷 明, 大嶋 隆, 祖父江 鎮雄, 浜田 茂幸
    小児歯科学雑誌
    1989年 27 巻 4 号 1010-1017
    発行日: 1989/12/25
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    イソマルトースを主成分とするイソマルトオリゴ糖(IMOS)の齲蝕誘発能の有無をin vitroの実験系,およびSPFラットを用いた実験齲蝕系で調べた。その結果,IMOSはStreptococcus mutans MT8148 株および Streptococcus sobrinus6715株のいずれによっても利用され, 強い酸を産生した。I M O S は上記両菌株より得られた酵素グルコシルトランスフェラーゼ(GTase)によるスクロースからのグルカン産生を抑制した。さらにI M O S は両菌株のスクロース依存性の平滑面付着を阻害した。しかし, S . m u t a n sMT8148R株およびS.sobrinus6715株を感染させたSprague-Dawleyラットの実験系においては,IMOS単独ではほとんど齲蝕誘発能を示さなかったが,スクロースにより誘発される齲蝕の抑制作用は認められなかった。
  • オリゴ糖類の甘味閾値および糖の結合様式と甘味強度について
    馬場 茂, 小栗 勇, 福沢 幹雄, 飯田 俊彦, 小林 巖, 今井 謹也
    日本釀造協會雜誌
    1974年 69 巻 11 号 778-780
    発行日: 1974/11/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    清酒からオリゴ糖類を単離しそれぞれの糖についての甘味閾値を検討するとともに, 各糖類の結合様式と甘味強度との関連について調べ, また唾液中の糖化酵素を使用し分離糖類への作用を検討して次の結果を得た。
    1.ニゲロース3mg, コージビオース5~7mg, イソマルトース3~5mg,
    パノース
    5~7mg, イソマルトトリオース10~12mg, イソマルトテトラオースは15mg以上にとそれぞれ甘味閾値があることを求めた。
    2.糖の結合様式と甘味強度との関連はあるという結果を得た。
    3.唾液アミラーゼによる各分離糖類への作用は皆無であったことから, 口腔中で感じる甘味は各糖類個有のものによることが確認された。
  • (その2) マルトースおよびアルコール添加の蒸米から生成される糖について
    馬場 茂, 小栗 勇, 福沢 幹雄, 飯田 俊彦, 小林 巌, 今井 謹也
    日本釀造協會雜誌
    1974年 69 巻 12 号 841-843
    発行日: 1974/12/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    蒸米にマルトースおよび各種濃度のアルコールを添加し, それぞれに麹菌酵素を作用させた結果次のような結論を得た。
    1.マルトースは分解または転移作用により, 反応8時間目でほとんど消失した。
    2.マルトース無添加の場合に比べ, ニゲロ頁ス, コージビオース, イソマルトースおよびイソマルトトリナースの増加がみられた。
    3.アルコールの酵素作用への影響は大きく, 特に15%以上の濃度の場合は蒸米の糖化現象を著しく阻害した。
  • *綾部 圭一, Landvik Sara, 福山 志朗
    Journal of Applied Glycoscience Supplement
    2009年 2009 巻 Bp-4
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/03
    会議録・要旨集 フリー
  • Aspergillus nigerの結晶トランスグルコシダーゼの作用機作について
    辻阪 好夫, 福本 寿一郎
    日本農芸化学会誌
    1963年 37 巻 12 号 747-752
    発行日: 1963年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Asp. nigerのトランスグルコシダーゼをマルトース分解作用の見地から検討し,同時に糸状菌の糖化型アミラーゼのマルトース加水分解作用と比較した.
    トランスグルコシダーゼは基質の濃度によって作用の形式を異にし,低濃度の基質に対してはほとんど加水分解作用のみを行い,濃度の増加とともに転移作用による生成物を生じる.また基質の濃度が等しければ,酵素量のいかんを問わず最終的には同じ分解値に達し,転移生成物の量も等しい.これらの事実はこの酵素の分解と転移の両作用の間には基質の濃度によって一定の平衡関係が存するためと推論される.
    これに対し,糖化型アミラーゼは,マルトースに対しいかなる濃度において作用しても,加水分解のみを行い常に100%近い分解値を示す.
    トランスグルコシダーゼのこのような性質は,この酵素を含む糸状菌の澱粉分解系の最終糖化率に大きな影響を与えることはα,糖化型両アミラーゼとトランスグルコシダーゼの混合系における実験からも明らかになったが,特に高濃度の澱粉の存在のもとで行われるアルコール醗酵の前段の糖化工程や,ブドウ糖製造工業における使用酵素の是非を決定する上で重大な因子となるものと推察される.次にトランスグルコシターゼの示す転移作用の機作について,生成物の組成を検討した結果から若干の考察をのべる.すでにPazur(6)Asp. oryzaeのトランスグルコシダーゼのマルトースに対する作用機作について,この酵素がα-1, 4 glucoside結合のα-1, 6 glucoside結合への転移を触媒するものとみなし,次表のごときschemaを提出している.すなわち第1段階においてマルトースと酵素はグルコースとグルコース-酵素複合体(G・E)にわかれ,第2段階においてG・Eから受容体となる糖の非還元性末端のグルコース残基の6位にダルコースが移るものと推論している.
    著者らのマルトースを基質とした実験においても,反応の初期には多量の
    パノース
    が蓄積し,反応が進むとともにイソマルトースの増加が見られるという事実は, Pazurのschemaの第1段階によって生じたG・Eが,はじめ多量に存在しているマルトースを主な受容体として
    パノース
    を生成し,爾後,反応液中のグルコースの濃度が高まるとともに,これが受容体となってイソマルトースを生じる故であると考えられ, Pazurの推論はある程度首肯できるものと考える.しかL,著者らの実験では,反応の後期に至っても, Pazurらがその存在を特に指摘している4-isomaltotriosyl-glucoseの存在はほとんど認められず,むしろ僅少といわれているイソマルトトリオースの生成量が高い.このことは
    パノース
    を出発物質とした場合に反応の初期から多量のイソマルトースが生じる事実とともに,
    パノース
    に対するこの酵素の作用が,
    パノース
    を受容体として4-isomaltotriosyl-glucoseを生じるのみならず,何らかの態で
    パノース
    の分解をも行っていることを示唆するものと考えられる.
    なお,中村,菅原らによって得られた麹菌の結晶マルターゼ(13)も,マルトースからの生成物の種類はこの酵素によって得られるものとほぼ等しく,マルトースに対しては同様の作用機作をなすものと考えられる.
    またいずれの糖を基質とした場合にも,比較的少量ではあるが,ニゲロース等の糖の生成がみとめられる事実は,この酵素がα-1, 4結合からα-1, 6結合への転移のみならず, α-1, 2, α-1, 3結合の生成をも触媒するものと解せられる.
    次にこの酵素のマルトペンタオースに対する作用力はマルトトリオース等の三糖類に比して著しく劣り,さらに平均重合度6.5のα-β-リミットデキストリン,及びそれ以上の高分子の基質には全く作用しないことから,この酵素の作用し得る基質の大きさの限度がグルコース重合度で5~7の間にあるものと推察される.また,生成した糖の側から考察すると,いずれの基質からも三糖類以上の糖の生成は僅少であり,ぺーパークロマトグラムからの判断では,重合度5ないし6以上の糖の生成は皆無とみなされる.これはまた合成される糖の大きさについても分解と同様の限度が存するものと推論され,酵素と基質との親和性の限界を示す一事実と考えられる.
  • 中西 泰介, 野村 圭, 竹田 靖史
    Journal of Applied Glycoscience
    2006年 53 巻 3 号 215-222
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/09/05
    ジャーナル フリー
    市販イソマルトオリゴ糖製品中のオリゴ糖の定量法としてポリマー担体のアミノカラムを用いて,改良定量法を開発した.改良定量法では従来使用していたシリカ担体のアミノカラムよりも耐久性の高いカラムを用いた.本カラムを使用することにより市販イソマルトオリゴ糖製品中の各標準オリゴ糖の定量がRI検出による絶対検量線法で可能となった.グルコース,マルトース,コージビオース,ニゲロース,イソマルトース,マルトトリオース,
    パノース
    ,イソマルトトリオース,マルトテトラオース,イソマルトテトラオースの濃度とピーク高の検量線を作成したところ17 mg/mLまで直線を示し,最小二乗法で相関係数0.999以上の高い相関性が認められた.各糖類ごとに直線の勾配は異なっており,グルコースが最も高く,イソマルトテトラオースが最も低くなった.グルコースの勾配に対して各糖類の相対勾配(各糖類の勾配/グルコースの勾配)を求め,変換ファクターとした.イソマルトオリゴ糖工業製品中の各糖類の濃度定量は液クロ分析で得られたピーク高より以下の式に従い算出した:
     (糖類Aの濃度,mg/mL)=(グルコース標準の濃度,mg/mL)×(糖類Aのピーク高)/(糖類Aの変換ファクター)/(グルコース標準のピーク高)
     改良定量法を用いて市販イソマルトオリゴ糖製品を分析した結果,製品100 g(糖固形分75.6 g含有)当たりに標準イソマルトオリゴ糖は42.7 gであった.その構成糖はイソマルトース19.2 g,イソマルトトリオース10.3 gを主成分として,
    パノース
    4.9 g,ニゲロース,コージビオース,イソマルトテトラオースが各々2.0,3.5,2.8 gであった.これら標準オリゴ糖の含有量は従来法と比較して高くなったが,これは従来定量法が各オリゴ糖の検量線法を用いて定量できなかったことに起因するものと考えられた.更に改良定量法ではニゲロース,コージビオース,4種類の未知のオリゴ糖の分離も可能となった.4種類の未知オリゴ糖の中で最も多い成分を単離・精製し,1Hおよび13C-NMR解析したところイソマルトトリオシルグルコースであった.
feedback
Top