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1,790件中 1-20の結果を表示しています
  • 荒井 恵美子, 大武 義人
    日本調理科学会誌
    2021年 54 巻 1 号 33-41
    発行日: 2021/02/05
    公開日: 2021/02/12
    ジャーナル フリー

     1~2 mgの極少量のサンプル量で示差走査熱量計(DSC)を用いた空気雰囲気中,一定速度で昇温して得られる酸化開始温度(IOT)の発熱挙動は,不飽和脂肪酸を主成分とするサラダ油(大豆油,なたね油)の酸化劣化にて生じるヒドロペルオキシドの蓄積量に比例して低温側にシフトすることを見出した。このことにより,一般に

    揚げ物
    に多用されている不飽和脂肪酸が主成分のサラダ油の劣化度を推定する指標になり得ることを明らかにした。また,バター等に代表される飽和脂肪酸は,劣化時,ヒドロペルオキシドの蓄積量が少ないことから,発熱量が不明瞭となり適用不可能である。本手法は,従来から用いられている油脂の劣化度判定手法である酸価,動粘度,色差と同様の劣化測定挙動を示すことから,従来不可能であった
    揚げ物
    食品個々の劣化度合いの市場調査が可能になると考えられる。

  • ―中部・中国・四国地方の特徴―
    *伊藤 美穂, 名倉 秀子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2024年 76 巻 3B-7
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/20
    会議録・要旨集 フリー

    目的 

    揚げ物
    は,嗜好性の高い料理であるが,学校給食などの献立に用いる際には,エネルギー量が高いため,提供頻度と量を考慮し,食材,調味を考えて計画することが求められる. そこで,学校給食に提供された
    揚げ物について揚げ物
    の種類,主材料などの料理構造である要素を,年間の献立表から把握することを目的とした.今回は中部・中国・四国地方の特徴を報告する.

    方法 2021年4月~2022年3月の学校給食献立を調査対象とした.献立表はインターネット上に掲載されているものを収集し,そのうち料理ごとの材料が詳細に記載されている中部(福井県・静岡県・愛知県),中国(鳥取県・島根県・山口県),四国(徳島県・香川県・高知県)地方の9調理場(いずれも共同調理場)の献立を分析対象とした.

    揚げ物
    の提供頻度,種類,主材料,主食について集計し,エクセル統計を用いて分析を行った.

    結果 中部地方は581食の献立の中で,

    揚げ物
    を含む献立は27.0%であった.中国地方は605食の献立の中で,
    揚げ物
    を含む献立は30.1%,四国地方は593食の献立の中で,
    揚げ物
    を含む献立は21.9%であった.
    揚げ物
    の種類は,中国・四国地方は唐揚げが最も多く,中部地方はフライが最も多かった.
    揚げ物
    の主材料は,3地方ともに魚が最も多く,魚の種類では違いがみられた.これらの結果より,学校給食献立における
    揚げ物
    料理の料理構造が明らかになり,子どもたちの食嗜好の把握に繋がると考えた.

  • 縄田 敬子, 竹下 尚男, 石田 裕美
    栄養学雑誌
    2005年 63 巻 6 号 339-345
    発行日: 2005/12/01
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
    The change in the absorption of deep-frying oil and substitution of the lipid between a food material and frying oil were investigated to standardize the absorption rate of frying oil for use in a dietary survey. Pork loin, pork fillet, salmon, horse mackerel and shrimp were used as the food samples. The absorbed amount of frying oil was calculated by the change in fatty acid composition (18:2) of both the food and frying oil before and after deep-frying. The variation in the absorption between each deep-fried food was small in comparison with the change in lipid amount before and after deep frying, i.e. the apparent absorption of frying oil. In contrast, there was wide variation in the substitution of the lipid among the food samples. In particular, the absorption of frying oil by the pork loin, whose lipid content was high, was twice the apparent absorption of frying oil. It is concluded that the difference in apparent absorption of frying oil by each deep-fried food sample depended on the difference in amount of the lipid substitution by deep-frying.
  • *戸田 雅之, 小林 秀, 藤津 雅子
    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
    2009年 61 巻 2P-17
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/02
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】食生活の変化によって脂肪の摂取量は年々増える傾向にあり、現在では理想とする摂取量よりも過剰に摂取されているのが実情である。また、いわゆる「中食」と称される惣菜の購入・利用頻度は増加傾向にあり、家庭においてこれらを温め直す機会は増えていると考えられる。そこで、惣菜として利用頻度が高く且つ油分を多く含む
    揚げ物
    を電子レンジで温め直す際に、
    揚げ物の下に敷く不織布シートの特性が揚げ物
    の脱油に及ぼす影響について検討を行った。
    【方法】市販又は自ら調理した
    揚げ物
    惣菜を不織布シートに載せた後、電子レンジで所定時間加熱し、食材から漏出した油をシート重量増加分として計測することにより食材からの脱油量を求めた。また、シートが吸収した油からガスクロマトグラフ法にてコレステロール量を測定した。
    【結果】無加工の不織布シートではそのシートの持つ飽和吸油量が多いものほど
    揚げ物
    惣菜からの脱油量が多く、またシートに油を平面的に拡散させる加工を施すと脱油量は更に増大した。このことから、
    揚げ物
    惣菜の温め直しにおける脱油はシートの持つ吸収能力に依存して増加し得ることがわかった。また、市販コロッケ及び自らが調理した鶏唐揚を温め直ししたときの脱油成分を分析したところ、それぞれの惣菜に元々含まれていたコレステロール量に対し、コロッケで約20%、鶏唐揚で約12%のコレステロールが検出され、不織布シートを用いることによる脱油は
    揚げ物
    惣菜の衣中の揚げ油だけでなく食材自体からも起こっていることが示唆された。
  • パン粉揚げの場合のフライ油の風味点数と揚げ物の評価
    井上 吉世, 石津 日出子, 伊藤 知子, 大鹿 淳子, 梶本 五郎, 竹井 よう子, 高村 仁知, 中原 満子, 西池 珠子, 林 淑美, 原 知子, 深見 良子, 福井 広子, 的場 輝佳, 水野 千恵, 村上 恵, 夜久 富美子, 湯川 夏子
    日本調理科学会誌
    2003年 36 巻 3 号 299-304
    発行日: 2003/08/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    1)動物性素材の鶏ささ身,植物性素材のじゃがいも何れにおいてもパン粉揚げは,素揚げより油の風味の低下が遅かった.
    2)
    揚げ物
    の風味はパン粉揚げは素揚げに比べ各揚げ回数ごとの評価は高かった.風味点数3の油で揚げた
    揚げ物
    は何れの場合もおいしくないという評価であった.
    3)劣化度の数値は,油の総加熱時間,揚げ種の総投入量にともない高くなる傾向にあった.
    4)油の風味点数と揚げ油の劣化の指標とされている化学分析値とは必ずしも一致していなかった.このことは,素揚げの場合は揚げ種の油への溶出成分の影響がそのまま出るのに対し,パン粉揚げの場合は衣が溶出成分を抑さえているため油の風味点数への影響が多少遅れるためと考えられる.
  • 揚げ物によるフライ油の疲れと脂肪酸重合の程度について
    梶本 五郎, 向井 克憲
    栄養と食糧
    1965年 17 巻 6 号 374-378
    発行日: 1965/04/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    50gずつのじゃがいも, たまねぎ, 鯨肉, とうふを, 180℃で4分間あげ, 10分後さらに4分間あげ, 揚げの時間と, フライ油の疲れ度合, 泡立ち性, 脂肪酸重合の程度を調べた。
    (1) 各
    揚げ物
    をあげることによって, フライ油の泡延距離が早くから拡がる。
    (2) 各
    揚げ物
    をあげ, 疲れ度合を同じにしたフライ油の脂肪酸重合の程度はそれぞれ異なり, いずれも対照油に比べ, ダイマー部, 2次生成物部の蓄積量は少ない。
    (3) じゃがいも, 鯨肉に吸着した油脂の脂肪酸重合の程度は,
    揚げ物
    時のフライ油重合度より高い。
    (4) 未加熱油 (泡延距離25mm) に, カゼインを1%添加すると, わずかに泡延距離が25.3mmと拡がり, 酸化重合油 (泡延距離40mm) に添加した場合には, 泡延距離41mmとなり, その拡がりは大きい。しかし, 添加したカゼインを除くとかえって泡延距離が38~40mmとなり, 小さくなった。
    (5) 加熱重合油にカゼインを添加混合し, 脂質-カゼイン複合体を調製し, その窒素量を求めると10.9%となり, カゼインの窒素15.1%より少ない。
    また脂質-カゼインの複合体の脂肪酸重合度は, カゼイン添加時のフライ油より高い。
    以上の結果から, フライ油にカゼインを添加したときあるいは各種の
    揚げ物
    をあげた場合には, それぞれに酸化重合油が吸着し, 複合体を作り, 泡立ちの一原因になるものと考えられる。かかる観点からすれば, 泡立性, あるいは泡延距離から疲れ度合を判定するには,
    揚げ物
    をあげた場合には, 若干の補正を加える必要がある。
  • 梶本 五郎
    栄養と食糧
    1960年 12 巻 6 号 385-390
    発行日: 1960/03/30
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    Sweet potato and wheat flour dough were fried at 170°C for5minutes with rancid or non-rancid oils of rape and soybean.
    The amount of oil adsorbed on these materials fried with rancid oil was more than that of non-rancid one.
    When these oils were used for frying of dough once a day for 12 days, the changes of peroxide value and the amount of oil adsorbed on this were examined, and also the influence of some antioxidants added to these frying oils for these changes was observed.
  • 島村 馬次郎
    油化学
    1970年 19 巻 8 号 748-756
    発行日: 1970/08/20
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • 油脂の変質度と澱粉のα化度
    梶本 五郎, 向井 克憲
    栄養と食糧
    1969年 22 巻 9 号 601-606
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    加熱劣化度の異なる大豆油および豚脂, あるいは変質度の異なる大豆油でサツマイモ, ジャガイモ (3.5×3.5cm, 厚さ1.0cm) をそれぞれの温度 (120~180℃), 時間 (1~3分) で空揚げし, その澱粉のα化度, 種物の内部温度,
    揚げ物
    の水分量などを測定した。
    1. 120℃で揚げたサツマイモ, ジャガイモ澱粉のα化度には明らかに大差を認め, また油脂の種類に関係なく加熱劣化油で揚げたものほどα化度は低い。さらに劣化度が高くなるにしたがいα化度は低くなる。
    2. フライ温度が高くなるにしたがい, 劣化度間での
    揚げ物
    のα化度には, 次第に差が縮まり, さらにフライ時間が長くなるにしたがい, ほとんど差はなくなる。
    3. 180℃, 1分ではα化度は逆に新鮮油で揚げたものの方が低い。
    4. 変質大豆油で揚げたサツマイモ澱粉のα化度は, 加熱劣化油ほど顕著な差異を認めない。
    5. フライ温度が120℃, 140℃の場合, 明らかに加熱劣化油で揚げた種物内部温度は, 新鮮油に比べ低い。6. 加熱劣化油で揚げた
    揚げ物
    の水分量は, 新鮮油の
    揚げ物
    に比べ多い。
    7. 加熱劣化油ほど油脂の比熱は大である。
  • 日本調理科学会近畿支部 揚げる・炒める分科会
    日本調理科学会誌
    2010年 43 巻 1 号 38-43
    発行日: 2010年
    公開日: 2014/12/05
    ジャーナル フリー
    風味点数3に達した油の特性を劣化指標や官能評価から明らかにすることを試みた。じゃがいも,鶏ささみ,豚ヒレを用いて,「素揚げ」と「衣揚げ」を行い,フライ油の色,酸価(AV),アニシジン価(An.V),カルボニル価(CV),粘度の分析と官能評価を行った。
    各分析項目間の相関を調べたところ,AVと色,An.VとCV,An.Vと粘度上昇率,CVと粘度上昇率との間に相関が得られた。さらに各分析項目と官能評価項目との間の相関を調べると,CV,An.V,粘度上昇率と「油臭さ」との間に相関が認められた。一方,AVと色は,An.V,CV,粘度上昇率および官能評価の「油臭さ」のいずれとも相関は認められなかった。したがって,風味点数3の油は判定した官能評価項目の中では,「油臭さ」が指標となっており,その特性は,An.V,CV,粘度によって影響を受けることが示唆された。
  • *内山 綾子, 堀田 和孝, 須谷 和子, 升井 洋至
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2006年 18 巻 2C-a3
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/09/07
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年、家庭用調理機器においても高機能化が進み、
    揚げ物
    機能については、温度設定をするだけで調理者自ら温度調節をしなくても調理可能となっている。
    本研究では、
    揚げ物
    温度制御機能付きIHヒーターおよびガスコンロでの
    揚げ物
    調理を行い、個々の差異が調理物に及ぼす影響について検討した。
    【方法】加熱調理機器は、IHヒーター(松下電器 HS32A)、およびガスコンロ(大阪ガス 110-5090 ガラストップ 内炎式)を用い、揚げ鍋は、IHヒーター付属鍋を使用して、
    揚げ物
    調理を行なった。揚げ操作は、IHヒーター、ガスコンロいずれも自動温度設定の
    揚げ物
    180℃に設定し、自動加熱で行った。各機器の設定温度到達ブザーが鳴った時点を
    揚げ物
    調理開始とした。対象食品として、市販冷凍コロッケ(CO-OP冷凍食品 牛肉コロッケ)、及びフライドポテト(Coop’s 有機フライドポテト)について検討した。
    揚げ物
    の評価は、吸油量、吸油率、脱水率、水分量(電子水分計 長計量器製作所 MC-30MB)、破断荷重(山電 BAS-3305)を行なった。
    【結果】加熱調理機器としてIHヒーターを用いた方がガスコンロに比べ、
    揚げ物
    の吸油量、吸油率は低い傾向を、水分量は高い傾向を示した。脱水率において、コロッケの
    揚げ物
    では、一回の揚げ操作に投入する食材量により異なり、投入量が多くなるとIHヒーターの方が低かった。油温度は、設定温度到達ブザーが鳴った時の温度が異なり、IHヒーターの方が高かった。破断荷重は、明らかな違いは見られなかったが、官能的には、IHヒーターの
    揚げ物
    の方がサックリ感があり、好まれる傾向がみられた。
  • 杉山 寿美, 石永 正隆
    日本家政学会誌
    1999年 50 巻 11 号 1119-1126
    発行日: 1999/11/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    わが国では, 国民栄養調査が行われ, その結果は健康増進のための基礎資料として用いられている.しかしながら, その値は生の値のみが記された食品成分表を用いて計算したものであり, 調理による変化は考慮されていない.本論文では, 実際の調理操作の脂質量への影響を系統化することを目的として, 豚薄切りロース肉 (脂身付き) を試料として「ゆで」「妙め」「揚げ」を行い, 脂肪酸量, 脂肪酸組成をガスクロマトグラフィーを用いて分析した.さらに, 「妙め」「揚げ」においては, 豚肉由来, サラダ油由来の脂肪酸量を算出した.
    脂肪酸組成は「ゆで」で変化せず, 「妙め」「揚げ」ではサラダ油の付着によって変化した.豚肉の調理前脂質量に重量減少率は影響されなかった.豚肉の調理前脂質量の増加につれて, いずれの調理操作においても豚肉由来の脂質溶出率は増加し, 「揚げ」ではサラダ油の付着率も増加した.「妙め」では調理前脂質量にかかわらずサラダ油の付着量は一定であった.これらのことから, 脂肪酸量の実測値と成分表を用いた計算値は異なっており, 調理操作ごとに, 試料中の調理前脂質量から調理後脂質量を推測する必要性が示された.
  • 田靡 幸子
    コールドチェーン研究
    1977年 3 巻 3 号 113-119
    発行日: 1977年
    公開日: 2011/05/20
    ジャーナル フリー
    Four hundred fifty one housewives classified age and occupation in three areas of Hyogo-ken were observed to survey the utilization of frozen food.
    (1) The frozen food, especially half cooking foodstuffs, was consumed highly by the young generation for the purpose of reduction of housework.
    The older generation has utilized the frozen food less than young generation because of anxiety about degradation of nutritional value and dislike to the taste of frozen food.
    (2) Homefreezing is chiefly applied to freezing meat dish among the young generation who has no occupation.
    The word of homefreezing was widely known among housewives in my country but it was not utilized as much as they know.
  • 原 知子, 安藤 真美, 伊藤 知子, 井上 吉世, 大塚 憲一, 大野 佳美, 岡村 由美, 白砂 尋士, 高村 仁知, 武智 多与理, 露口 小百合, 中原 満子, 中平 真由巳, 西池 珠子, 林 淑美, 深見 良子, 藤村 浩嗣, 松井 正枝, 的場 輝佳, 水野 千恵, 村上 恵, 山下 貴稔, 湯川 夏子, 渡辺 健市
    日本食品科学工学会誌
    2004年 51 巻 1 号 23-27
    発行日: 2004/01/15
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル オープンアクセス
    酸価1∼4.5の段階的に劣化度が異なる劣化油1,2,3を用いて,揚げ玉,まいたけの天ぷら,コロッケを調製し,
    揚げ物
    および揚げ油の官能評価による風味とPCテスターによる極性化合物量の関係について検討した.
    1.新鮮油,劣化油1,2,3の4種の劣化程度の異なる油及びそれらで調製された製品の風味に有意差が認められた.これら4種の油は酸価,粘度,極性化合物量が段階的に異なるもので,揚げ玉,まいたけの天ぷら,油自体の風味の評価結果は,これらの要素と対応した.新鮮油,劣化油1,2,3の順に風味評価は低下したが,劣化油1から極性化合物量15%の劣化油2の間で低下が顕著であった.また,劣化が進行した油において官能評価ではその違いが認め難くなる傾向にあった.コロッケでは油の劣化による風味評価の低下は小さかった.
    2.揚げ玉やまいたけの天ぷらでは極性化合物15%程度まで,コロッケでは,25%程度まで風味評価のよい
    揚げ物
    を調製できた.
    3.極性化合物量15%以上で風味評価が低下するとともに風味の劣化度合いを弁別し難くなる傾向があったことから,栄養的にも嗜好的にも,揚げ油の極性化合物量を15%以下で管理するのが適当であると考えられた.
  • 揚げ物の種類とフライ油中のトコフェロールおよび脂肪酸の変化について
    梶本 五郎, 吉田 弘美, 三宅 佐和子
    栄養と食糧
    1971年 24 巻 2 号 101-104
    発行日: 1971年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    2l容鍋に大豆油500gを入れ, 鯨肉, ジャガイモおよびピーマンをそれぞれ100gを180℃で3分間揚げ, 同操作を繰返し, 計2kg揚げた。揚げ量が500gごとにフライ油を秤取し, 変質度, Tcoおよび脂肪酸組成を求めた。
    (1) 鯨肉を揚げたフライ油が最も変質度高く, ついでジャガイモ, ピーマン揚げの順であった。
    (2) フライ油中のTcoの減少率は鯨肉を揚げたものが最も高く, ついで, ジャガイモ, ピーマン揚げの順であった。
    (3) 脂肪酸組成ではいずれの
    揚げ物
    のフライ油においてもほとんど差異が認められなかった。
    終りに臨み貴重な試料を提供していただいたエーザイ株式会社ならびに昭和産業株式会社に厚くお礼申し上げます。
  • 各給食事業場における調理油の疲れ度合について
    梶本 五郎, 笠村 貴美子, 花田 完五, 飯嶋 猛, 山本 正明, 友田 喜一郎, 飯田 泰造
    栄養と食糧
    1964年 17 巻 4 号 286-289
    発行日: 1964年
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    神戸市内の各区より学校給食場, 工場給食場, 病院給食場および
    揚げ物
    店をそれぞれ2カ所ずつ, 計45カ所を選び, 使用中のフライ油の品質, すなわち劣化度合を泡延距離, 過酸化物価および酸価より求めた。その結果
    1) 学校給食に使用しているフライ油は比較的新しい。
    2) 工場給食のフライ油は2~3例を除きいくぶん劣化している。
    3) 病院給食のフライ油は2~3例を除き, やや新しい。
    4)
    揚げ物
    店のフライ油は総体的に劣化しており, ことに豆腐, 油あげ製造店, 肉フライ製造店, ドーナツ製造店, てんぷら製造店では変敗度が高い。
  • 尾藤 忠旦, 山本 明美
    油化学
    1960年 9 巻 1 号 41-44
    発行日: 1960/01/20
    公開日: 2009/10/09
    ジャーナル フリー
  • 梶本 五郎, 吉田 弘美, 芝原 章
    日本栄養・食糧学会誌
    1984年 37 巻 1 号 37-43
    発行日: 1984/02/10
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    1) 13種類の精製油脂中のα-Toc量とPUFA量からα-Tocmg/PUFAgの比を求めた。比の高い油脂はオリーブ油の1.32, パーム油の1.18で, 逆に比の低いものは, 大豆油および落花生油の0.20および0.21であった。
    2) 加熱により大豆油中のTocは減少し, なかでもα-Tocで, 200, 10時間加熱でおよそ77.0%分解した。加熱時間が長ぐなるにしたがい, α-Tocmg/PUFAgの比は漸次減少した。
    揚げ物
    をした油脂 (160℃で, 揚げの所要時間1.5時間) のα-Tocmg/PUFAg比は, 揚げる前の油脂の比0.41から0.06に低下した。キャベツをいためた油脂中のα-Toc量は, 使用前の油脂に比べて約20.0%減少した。
    3) FO投与ラツトの肝臓および腎臓組織中のα-Toc量は18.Oμg/g肝臓, および11.7μg/g腎臓であったが, TO (200℃, 20時間加熱) 投与ラツトでは, 14.2μg/g肝臓, および9.8μg/g腎臓と少なく, 組織中のμmolePUFA/μmeleα-Tocの比はTO投与ラットで高かった。
  • 日本調理科学会近畿支部 揚げる・炒める分科会
    日本調理科学会誌
    2009年 42 巻 2 号 117-122
    発行日: 2009年
    公開日: 2015/03/20
    ジャーナル フリー
     カルボニル化合物が油の劣化の判断の指標である風味点数に及ぼす影響について検討を行った。カルボニル化合物の組成,量の違いにより,油の識別が可能かどうか官能検査を行った。油の劣化の初期段階において,カルボニル化合物量の違いを認識することは可能であったが,劣化が進んで廃棄レベルに近づくとカルボニル化合物量の違いを認識することは困難になった。粘度,極性化合物量など他のファクターの影響によると考えられた。
  • 中津川 研一, 大橋 きょう子, 島田 淳子
    日本調理科学会誌
    2005年 38 巻 2 号 127-134
    発行日: 2005/04/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    The thermal oxidative stability of diacylglycerol (DAG) during frying was compared to that of triacylglycerol (TAG). The fatty acid composition and tocopherol content of DAG were adjusted to approximately the same levels as those of TAG. α-Corn starch dough and pieces of absorbent cotton soaked in albumen were respectively fried in each oil at 180°C for 3 min and 3.5 min. Frying was then continued under two separate sets of conditions: 1)12 h of frying without adding fresh oil; and 2) 6 h of frying while supplying fresh oil to keep the amount of frying oil the same. The changes in COV, AV, nitrogen content, water content, viscosity and color of each oil during frying under the two sets of conditions were measured at regular intervals. Although the changes in water content, AV, nitrogen content and color of DAG were greater than those of TAG, these changes were small under the normal conditions used for home frying.
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