循環制御
Print ISSN : 0389-1844
45 巻, 2 号
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特集:第 45回日本循環制御医学会総会・学術集会シンポジウム「心血管研究の新展開」
第45 回日本循環制御医学会総会・学術集会シンポジウム 「麻酔科医による循環基礎研究を語る」
総説
  • 川人 慎, 村山 桂太郎, 中尾 智博
    原稿種別: 総説
    2024 年45 巻2 号 p. 107-115
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル フリー
      精神疾患を有する患者においては、心臓突然死が多いことが知られている。特に統合失調症、うつ病と不安障害に焦点を当て、虚血性心疾患と致死的不整脈に関する研究をまとめた。これらの疾患は、循環障害の発症に関わる機序を持ち、さらに治療に用いる向精神薬も発症のリスクを高める可能性があることが知られている。精神疾患に特徴的な遺伝的要因、自律神経障害、炎症反応、ストレス反応、不健康な生活習慣等が関与している。また、向精神薬によるモノアミンへの影響やナトリウムチャネル、カリウムチャネルの遮断作用も発症に関連している。定期的な心電図検査と予防対策を実施し、精神疾患を有する患者の身体的健康管理を行うことが重要である。
原著
  • 西川 美佳, 高石 和美, 大塚 拓, 吉田 雅彦, 加山 実優, 富山 栞, 篠島 理, 髙田 真里菜, 髙田 香, 藤原 茂樹, 江口 ...
    原稿種別: 原著
    2024 年45 巻2 号 p. 116-120
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/01/09
    ジャーナル フリー
      歯科麻酔専門医が歯科処置中にバイタルサインのモニタリング(モニター管理)を行った高齢患者について、併存疾患の数と種類、循環器系合併症の発症頻度を明らかにするために、過去3 年間の麻酔記録をもとに本調査を行った。高齢患者一人あたりの平均併存疾患数は2.9 で、循環器系疾患が最も多く、高血圧に最も多く罹患していた。当日、循環器系のバイタルサイン異常を認め処置を延期した頻度は1.8%(614 例中11 例)であった。処置中の循環器系合併症発生率は0.3%(2 例)で、いずれも循環器系併存疾患を有していた。循環器系併存疾患を有する高齢患者の歯科処置では、循環器系合併症発症の危険性に注意を要する。
症例
短報
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