日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第5回大会
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ポスター発表
  • 動作の言語表現の性差
    仁平 義明
    セッションID: p3-049
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/01
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、「蝶結び」という動作的表象が言語的表象にどう変換されるかを分析した。とくに、性差がどのようなかたちであらわれるかを検討した。281人の男女大学生が、“蝶結び”の仕方を言葉だけで、それを知らない他者に伝えるつもりで記述した。蝶結びの説明に用いられた平均ステップ数は、わずかに女性の方が男性より多かった。しかし、女性は、自分の身体に関連づけて動作を記述する(左右(右手、左手、右側)・上下(上から、下へ)・手前向こう(手前に、向こう側へ)・手指名(親指、人差し指)の4要素を記述に含める)傾向が男性より強かった。それらの4つの要素を記述に含めた対象者の割合は、4要素とも、女性の割合が男性よりも有意に高かった。それに対して男性は、必ずしも自己の身体系を参照しない対象化、抽象化による記述をする傾向(クロス、二重になった部分、中間部、折り返し部分など)があった。
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