図書館情報大学の目録教育では,オンライン方式による目録データの入力と検索の実習を行っている。前者は洋書目録データをLC-MARC IIにしたがって,端末画面から入力し,力一ド形式で出力するもので,後者はLC-MARCまたはJAPAN-MARCのオンライン検索である。 今回,実習を行った学生(145名)がオンライン目録システムをどう評価しているかについて調査した。調査の要点は,第1に手作業とオンライン方式の比較,第2に現行システムに対する感想・評価,第3にこのようなシステムの将来性と波及効果である。調査の結果,多くの学生は,入力,検索システムとも広くあるいはある程度普及し,目録作業が何らかの形で変化すると考えている。また,通常のタイプライターより端末装置が使いやすいと評価された反面,両システムとも使いこなすには一定の訓練や経験が必要であると意識された。画面入力方式はおおむね好評であったが,使いやすさに問題があると指摘された。
抄録全体を表示