教師学研究
Online ISSN : 2424-1598
Print ISSN : 1349-7391
16 巻
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  • 大前 暁政
    原稿種別: 本文
    2015 年 16 巻 p. 1-11
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル オープンアクセス
    教員養成課程の学生に教育方法と授業技術を習得させるには,大学教師が模範となる模擬授業を行い,学生に生徒役として授業を体験させることが有効である。模範授業体験後には,学生が気付いた授業の工夫を発表させる。学生の発表や質問に対して,大学教師が授業行為の意味を解説する。これにより,授業方法と授業技術の二つを意識化させることができる。その上で,模範授業で学んだ教育方法や授業技術を参考に,学生に模擬授業づくりに挑戦させ,学んだ方法や技術を活用させることで,習得を促すようにした。
  • 谷川 夏実
    原稿種別: 本文
    2015 年 16 巻 p. 13-22
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿の目的は、初期キャリアの保育者が経験する危機と彼らの専門的成長に関して、1990年以降に発表された研究を批判的に検討し、この問題に関する新たな分析課題を指摘することにある。対象としたのは、この問題に関連する、「保育者の危機」、「保育者の専門的成長」、「初期キャリアの保育者」の3つの領域の研究である。検討の結果、これまでの研究は、彼らの専門的成長のプロセスを危機と関連付けて解き明かしてはこなかったことが明らかとなった。なお、初期キャリアの保育者に関する研究によれば、彼らは様々な困難や葛藤を抱えているものの、同僚の存在が支えになって、省察や保育実践の変容が促されていることが示された。こうした知見をふまえ、今後、初期キャリアの保育者が危機を契機として専門的成長を遂げていくプロセスを解明し、彼らへの支援のあり方を追究することが重要であることを指摘した。
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