ICAO航空図は, すでに本誌Vol.6.No.2, 1968で村松によって, またVol.7. No.3, 1969で関川, 井上, 広瀬らによって日本のICAO航空図調製の立場からなされている。ここでは, ICAO航空図に関する筆者のカナダ・モントリオールICAO本部事務局における研修から, ICAOの中における航空図部門の位置づけや, 今まであまり知られていないICAO航空図の概要を紹介する。またICAOの勧告に基づいて刊行されている航空図類の実例として, ICAO本部を擁するカナダにおける航空図類について添付地図を用いて紹介し, 筆者のICAO航空図に対する若干の私見を添えることにする。
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