試料の品質評価を行うことを目的として,サンプラーから抜き出した無拘束状態の試料に対しサクション(
p'r)測定試験およびベンダーエレメント(BE)試験を実施した.その結果,乱れの程度が大きい試料ほど
G および
p'rは低下し,両者の間には相関関係がみられた.さらに三軸試験機内で任意の応力まで圧密·膨潤させ,あるいは非排水状態で繰返し載荷を与えることにより有効拘束圧(
p'm)を変化させ,
G を測定した.その結果,
G は
p'mの変化過程によらず
p'mの値によって決まり,さらに
G は
p'mの0.45∼0.50乗に比例することを示した.室内試験から得られた式を用いて原位置のGの推定を試みた結果,コーン貫入試験結果から推定した
Gf の70∼80%の値が得られた.
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