土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
71 巻, 1 号
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和文論文
  • 佐藤 正和, 貝戸 清之, 小林 潔司, 小濱 健吾, 宮崎 文平
    2015 年 71 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/02/20
    ジャーナル フリー
     現行のアスファルト舗装設計手法(以下,TA法)では,舗装各層の厚さは路床の設計CBRと総通過10トン換算軸数から定めたTA値(等値換算厚)に基づいて決定されている.しかしながら,表層の高機能舗装化に伴い,設計手法や設計基準が作成された当時と比較して,アスファルト舗装の劣化環境は大きく異なっており,実務においてTA法に基づく設計の妥当性が疑問視されてきている.本研究ではTA法を採用した場合に生じる劣化寿命誤差について分析する.具体的には,高速道路を対象としたFWD調査データを用いて混合マルコフ劣化ハザードモデルを推定する.ハザード率と異質性パラメータの推定値を用いて劣化速度が特異な道路区間を抽出し,それらの道路区間とTA法において考慮されなかった要因との関係について分析する.
  • 高田 佳彦, 中山 栄作, 佐々木 一則, 鈴木 威, 森 重和, 鎌田 修
    2015 年 71 巻 1 号 p. 19-35
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/20
    ジャーナル フリー
     阪神高速道路淀川左岸線正蓮寺川トンネルでは,トンネル坑口から最初のカーブまでは,路面の雨水の滞水を排除し,カーブ区間のスリップを防止する目的でポーラスコンクリート(POC)舗装を採用した.
     POC舗装は,大型車の多い高速道路の本線部において,12,000m2の大規模な施工実績はなく,重交通に対しての十分な強度と耐久性および路面のすべり抵抗性等が要求される.POC舗装の包括的な検討としてPOC舗装の照査すべき性能を検討し,粗骨材種類,水結合比および空隙率などを変化させて詳細な配合検討を行い,強度,耐久性,乾燥収縮,骨材の飛散抵抗,滑り抵抗など要求される性能を検証した.さらに,トンネル内に適用するPOC舗装の構造詳細および試験施工を踏まえて施工法を提案し,実施工を行い,品質および出来形を検証した.
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