西日本畜産学会報
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22 巻
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 小田 良助
    1979 年 22 巻 p. 1-8
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • (生物学的視点よりみた一私論)
    岡本 正夫
    1979 年 22 巻 p. 9-12
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 滝本 勇治, 中西 雄二, 黒肥地 一郎, 美濃 貞治郎, 犬童 幸人, 八木 満寿雄
    1979 年 22 巻 p. 13-15
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    褐毛和種成雌牛の肥育素牛の条件を検討するため, 連産泌乳牛と非泌乳牛について, 計17頭の屠殺解体を行ない, 産肉性, 体構成割合および可食肉生産割合などについて調査を行なった。
    結果は以下のとおりである。
    1) 非泌乳牛群は連産泌乳牛群より, 内臓脂肪量, 背脂肪の厚さ, バラの厚さおよび脂肪交雑において有意 (P<.05) に高く, 連産泌乳の状態はこれらの値を低める要因となることが推察された。
    2) 連産泌乳牛群と非泌乳牛群の枝肉量に対する骨, 赤肉, 脂肪量の割合はそれぞれ, 骨: 14.8, 13.1%, 赤肉: 59.7, 53.9%および脂肪: 19.2, 24.9%で, 両牛群間にすべて有意 (P<.05) 差があった。
    3) 枝肉に対する可食肉生産割合は連産泌乳牛群が75.0%で, 非泌乳牛群のそれは69.9%で, 両牛群間に有意差 (P<.05) があり, 非泌乳の老廃牛 (1頭) においては, 63.6%に低下した。
    4) 以上の結果から, 成雌牛の肥育素牛の条件は, あまり老齢でない連産泌乳牛を用いることが望ましいと思われる。
  • 藤島 直樹, 高椋 久次郎, 上野 繁, 菅 亨, 古賀 儀保, 西田 晴二, 須永 武, 国広 英文
    1979 年 22 巻 p. 16-19
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    乳用種去勢牛24頭を用い, 濃厚飼料および稲ワラの間欠給与方式により肥育試験し, 次の結果を得た。
    1.1日当り増体量はA2>A1>B1>B2>C1>C2区の順となり, C群は発育の遅れが顕著であった。
    2.1日当り濃厚飼料の摂取量は, 間欠の度合が多いほど少なかったが, 給与日の1日当り摂取量は逆の結果を示し, B, C群は過食の傾向を示したために制限した。
    3.濃厚飼料に対する稲ワラの割合は, A1区5.2~C2区34.5%であり, A2区は13.2%, 粗繊維率6.2%となり, 過去における適正給与割合を示した。
    4.と体成績ではC群は枝肉歩留が悪く, 内臓脂肪, 背脂肪がうすかった。
    5.鼓脹症はA2, B2, C2区ではほとんど認められなかったが, A1, B1, C1区では発生率が高かった。
    6.尿石症はNH4OH検査で, 濃厚飼料の摂取量の多い区ほど, 陽性率が高かった。
    7.胃汁は各区とも濃厚飼料給与日には, pHの低下, VFA濃度およびプロピオン酸の増加が認められ, 一方濃厚飼料無給与日にはpHの上昇と, VFA総量の低下をきたし, それが試験終了まで繰り返えされた。
    8.R・Pスコアは濃厚飼料間欠日の少ない区ほど高く, 変状が多かった。
    9.肥育差益はA2区が最も良かった。
    10.以上の結果, 濃厚飼料・粗飼料ともに不断給餌で, 濃厚飼料の間欠日を1週間に1日とする方法 (A2区) が, 発育が良く, 疾病の発生率も少なく, 推奨すべき飼養法である。
  • 井上 尚武, 広瀬 謙次, 志賀 孝士
    1979 年 22 巻 p. 20-22
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    昭和52年度よりオオクサキビ (大分系) の安定多収栽培試験を行ない, その特徴について検討した。
    本草の特徴をまとめると次のとおりである。
    1) 秋10月自然に落下した種子は翌春3月下旬から発芽し, 初期生育は遅いが, 気温の上昇とともに旺盛に生育伸長し, 6月上旬草丈80cm以上で刈取り可能となり, その後再生もよく約30日で所定の草丈となり, 3~4回刈りができ, 多収が期待される。
    2) 9月中旬から出穂を始め, 10月下旬までに開花し結実する短日生の, 種子によってのみ繁殖する1年生草本である。
    3) 採種した種子は休眠性により翌春の発芽率は極めて悪く, 2~3年と長期保存により発芽率が向上する特性をもっている。また冬季間土中に埋蔵した種子は湿度と変温により休眠から覚醒し, 良好な発芽率 (95%以上) を示した。
    4) 密植した場合は分けつ少なく, 茎及び葉身は直立するが, 疎植では分けつ多く, 茎はやや斜上する。1本立した場合最高25本と水稲に劣らぬ分けつ数を示した。
    5) 耐旱性は比較的強く, 降雨の少ない夏季においても活着率よく, 良好な生育を示した。
    6) また耐湿性も強く, 移植栽培も可能で水田利用飼料作に好適な作物と思われる。
    7) 茎が中腔なので乾燥が早く, 密植により更に茎を細くし, ビニールハウスを利用すれば, 良質の乾草調製が可能である。
  • 川辺 益美, 高野 敏則, 稲葉 孝二
    1979 年 22 巻 p. 23-26
    発行日: 1979/07/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    各種家畜ふん尿およびオガクズ, モミガラ等の敷料混合物の腐熟化を, 材料の水分調整の方法, 堆積期間と切り返しの時期および腐熟化の程度について検討し, 次の結果を得た。
    1.飼養規模が大きく, 毎日の処理量が多い場合は, 機械攪拌付き乾燥施設を利用すると, 水分60~70%に調整するのは容易である。
    乾材を混合して調整する場合は, 水分の均一化が遅れるので, 2~3日仮積みし, 発熱をみてから本積みすれば, 以後の発酵は順調に行われるが, 発熱しない場合は再調整の必要がある。
    2.計画的にふん尿を処理するためには, 一定期間内に腐熟化物を生産する必要があるので, 切り返しの時期は, 発熱の程度と高温分布 (焼けた状態) から判断して, 鶏ふんは4日毎, 豚ふんは5~6日毎, 牛ふんおよびモミガラ混合豚ふんは7~8日毎, オガクズおよびモミガラ混合牛ふんは10日毎に, それぞれ最低3回, 切り返すことが望ましいと考察された。
    3.畜産農家で生産する腐熟化物は, 多種多様に亘るために, 腐熟度も不均一で施用上問題が多いので, 腐熟度現地判定基準 (案) を作成し, 腐熟条件の明らかな4種の製品について判定した結果, 概念的には中熟と判定していたものが, 稍中熟, 中熟, 稍完熟と判定され, 腐熟度を阻害する要因が, 示性分級式によって表示されるので, 製法上の問題点を把握し, 改善することが可能となったが, 今後, 各種の腐熟化物について判定し, 化学性の変化による判定と, 作物テストの結果を総合した判定に, 改善する必要があろう。
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