西日本畜産学会報
Online ISSN : 1884-6394
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44 巻
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 2001 年44 巻 p. 1-29
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 山下 達夫
    2001 年44 巻 p. 31-33
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 宮島 恒晴
    2001 年44 巻 p. 35-42
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 中西 良孝, 原口 裕幸, 岩崎 絵理佳, 萬田 正治, 枚田 邦宏, 飛岡 久弥, 杉本 安寛, 若本 裕貴, 堀 博
    2001 年44 巻 p. 43-49
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    宮崎県諸塚村のクヌギ (Quercus acutissima Carruth) 林内放牧地 (標高約1, 000m) において, 1997年と1998年の放牧期間中 (5~11月) のマダニ類あるいは外部から飛来する昆虫を採集し, それらの種類構成と季節的消長を調べるとともに, 黒毛和種繁殖牛の血液所見から牛の健康状態との関連を明らかにした.1997年に草地 (フランネル法) で得られたダニはすべてフタトゲチマダニ (Haemaphysalis longicornis) 幼虫であり, 10月に放牧地外で多かった.牛体においてはフタトゲチマダニとヤマトマダニ (lxodes ovatus) の成虫がわずかに見られた.1998年の林床植生内ダニはフタトゲチマダニ幼虫がほとんどであり, 7~10月にクヌギ林地で多く見られた.牛体には主としてヤマトマダニ成虫が寄生しており, 5月で有意に多かった (P<0.05) .また, マダニ類は1997年よりも1998年で多くなる傾向を示した.ハエ類はノサシバエ (Haematobia irritans) とサシバエ (Stomaoxys calcitrans) が得られ, 前者が優占種であり, 8月に発生のピークを示した.アブ類はアカウシアブ (Tabanus chrysurus) とアオコアブ (T. humilis) が優占種であり, 放牧期間を通して比較的少なかったものの, 7月にピークを示し, 気温 (20℃以上) との関連が示唆された.ブユ類はすべてウマブユ (Simulium takahasii) であり, 5月で有意に多かった (P<0.05) .ハエ・アブ・ブユ類はいずれも刺咬性であり, ハエ・ブユ類の発生はアブ類と比べて長期にわたっていた.林内放牧牛の血中総蛋白質濃度, 白血球数, 赤血球数およびヘマトクリット値はいずれもほぼ正常範囲内であり, 小型ピロプラズマ原虫の寄生も認められなかった.
    以上から, 放牧年数の経過に伴ってマダニ類は増加し, 外部から飛来する刺咬性昆虫も認められたものの, 血液所見および外見上は異常が見られず, 本研究の林内放牧地は家畜生産環境として問題のないことが示された.
  • 坂下 邦仁, 川畑 健次, 岡野 良一, 堤 知子, 西村 健一, 大園 正陽, 西 博己, 米丸 光政
    2001 年44 巻 p. 51-54
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    同一の種雄牛産子44頭を, 生後8, 14, 20および26ヵ月齢時にと畜し, 枝肉重量, 枝肉の赤肉, 皮下脂肪, 筋間脂肪および体腔脂肪重量を調査することで枝肉における赤肉および脂肪組織の蓄積過程を調べた.
    枝肉の赤肉割合は, 8ヵ月齢の61.4%から20ヵ月齢まで直線的に減少し, 26ヵ月齢では47.7%となっていた.皮下脂肪割合は, 8ヵ月齢の4.2%から20ヵ月齢の16.0%まで直線的に増加していた.一方, 筋間脂肪割合は8ヵ月齢~14ヵ月齢においては皮下脂肪と同程度の速度で増加するが, その後14~26ヵ月齢までは直線的な増加を示すものの増加速度は8~14ヵ月齢までの50%程度となっていた.体腔脂肪の発育は特徴的なパターンを示し, 14, 20および26ヵ月齢での体腔脂肪割合は6%で一定となることが示された.これらの結果から, 皮下脂肪, 筋間脂肪および体腔脂肪は, 発育のパターンが異なることが明らかになった.
  • 川本 康博, 大浜 千佳子, 仲田 正
    2001 年44 巻 p. 55-60
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    岐阜地鶏の産卵鶏を用いて, 従来の慣行平飼い飼育に草地での放飼を組み合わせ, 配合飼料の一部を牧草で代替することが, 飼料摂取量, 産卵率および卵質にどのような影響を及ぼすかついて検討した.慣行平飼い飼育で摂取する配合飼料の総エネルギー量の約30%を牧草から摂取させた場合のエネルギー利用効率は放飼鶏の方が慣行飼育鶏より低い値となったものの, 乾物摂取量が高いため, 代謝エネルギー摂取量はほぼ同様の値になった.
    移動式の群飼ケージによる放飼試験では, 放飼鶏のヘンディー産卵率が慣行飼育鶏の場合よりわずかに低い値となったものの, その差は有意ではなかった.試験期間の産卵率は, 報告されている年間平均産卵率 (約25%) と比較して, 12月~1月では低く, 日長時間が長くなる2~3月には同等の値を示した.卵質に関して慣行飼育鶏と比較すると, 放飼鶏の卵黄色が顕著に強くなり, 卵重, 卵殻強度, 卵形係数なども高くなる傾向にあった.また, ハウユニット値も放飼鶏の方が高い傾向を示すと共に, 貯卵日数の経過に伴う低下割合は放飼鶏の方が低いことが示された.放飼前後の草地土壌の無機態窒素あるいはC/N比の値には顕著な差が認められなかった.
    以上のことから, 配合飼料の総エネルギー摂取量の約30%を牧草に代替した放飼飼育によって, 岐阜地鶏の産卵率はやや低下するものの, ハウユニット値, 卵黄色等の卵質は慣行的平飼い飼育よりも向上するものと考えられた.
  • 仲田 正, 仲宗 根康, 川本 康博
    2001 年44 巻 p. 61-65
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県南部地区のある大規模養豚場で1991年から1996年までに廃棄処分された82頭の繁殖雌豚において, その出生から廃棄に至るまでの繁殖記録を解析することにより, 繁殖成績と交配季節, 台風および産次との関連性について調査した.その結果, 次のことが明らかとなった.
    1) 妊娠期間は季節および産次との関連性はなく, いずれの季節あるいは産次においても115-116日であった.2) 産子数は季節の影響を受けなかったが, 産次の影響が認められた.3) 異常子豚の発生率に及ぼす季節あるいは産次の影響を検討したところ, 夏季における発生率 (4.6%) は, 春, 秋および冬季の発生率に比べ有意 (P<0.05) に高い値であった.加えて, 夏季の台風の来襲も異常子豚の発生をもたらす要因と考えられた.また, その発生率は2産次以降の産次の進行とともに増加し, 9産次目の7%を最大とし, 再び低下する推移を示した.4) 妊娠所要日数は夏季の値が他の季節より有意 (P<0.05) に増加した.また, いずれの季節においても1産次目と11産次目の値が有意 (P<0.05) に増加した.5) 以上の結果から, 沖縄県において雌豚の能力をさらに発揮させ, 生産性を高めるためには夏季における防暑, 防湿および防風対策が極めて重要であることが示唆された.
  • 家入 誠二, 古閑 護博, 村上 忠勝
    2001 年44 巻 p. 67-73
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    最小二乗法を用い, 日本飼養標準豚に示される必須アミノ酸の理想パターンに基づきアミノ酸 (AA) を添加した低タンパク質飼料が豚の赤肉生産性に与える影響を調査した.豚からの窒素排泄量を低減する目的で, 1995年から1996年にかけて38頭の肥育豚に, 異なるタンパク質 (CP) と可消化エネルギー (DE) 水準の飼料を給与した.飼料は, 日本飼養標準に基づき, 肥育前期 (体重40-70kg) と後期 (体重70-105kg) 用として2種類調整した.肥育前期において, 4種類の飼料, 低タンパク質 (LCP) 飼料, LCP飼料にアミノ酸を添加した (LCP+AA) 飼料, 日本飼養標準に基づくCP水準の (SCP) 標準飼料およびSCP飼料にリジンを添加した (SCP+Lysine) 飼料が給与された.飼料中のDEは3.38Mcal/kgとした.肥育後期には, LCP, LCP+AA, SCPに加えDE水準3.18Mcal/kgの {LCP (LDE) +AA} 飼料を供試した.その結果は, 次の通りである. (1) LCP+AA飼料を給与した豚からの窒素排泄量は, SCP飼料を給与し豚のそれと比較して, 37.2%削減された. (2) 増体成績に差はなかったが, LCP+AA飼料を給与した豚の脇腹脂肪 (P2) は, 試験期間を通してSCP飼料を給与した豚に比較して増加した. (3) 肉豚のP2水準は, 飼料中のDE当たりのリジン含有量の増加とともに減少し, 肥育前期にSCP+AA飼料を給与した豚のP2は日本飼養標準に基づくSCP飼料を給与した豚よりも薄くなった.以上のことは, 豚の赤肉生産能力を考慮した飼養標準の重要性を示唆している.
  • 古賀 康弘, 柿原 孝彦, 原田 美奈子, 磯崎 良寛
    2001 年44 巻 p. 75-81
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    待機室およびミルキングパーラ内における搾乳牛群の排せつ行動の低減を図るため, 当場のフリーストール・ミルキングパーラ施設において, 搾乳開始前の待機時間の違いによる排せつ行動を調査するとともに, 待機室内での肢蹄に向けた散水が搾乳牛群の排せつ行動に及ぼす影響を検討した.
    搾乳開始前の待機時間が短くなるに従って, 待機室内での排せつ率 (排せつ延べ頭数/搾乳牛群頭数×100) は直線的に低くなった.このことから搾乳牛群100頭規模を想定した場合, 50頭ずつの2群に分けて待機室への追い込みと搾乳作業を行うことにより, 排ふんする頭数は100頭1群作業の場合の4割程度, 排尿する頭数は5割以下になると推察された.
    待機室内において搾乳牛群の肢蹄に向けて全頭一斉に散水すれば, 散水直後の排ふん行動が促され, 特に, 搾乳開始直前に散水した場合, その後約30分間のミルキングパーラ内での排ふん率は散水しない場合の約1/2に低減された.なお, 排尿行動に対する散水の影響は認められなかった.
  • ―汚水処理の附帯施設としての利用可能性―
    脇屋 裕一郎, 田中 宗浩, 北島 晶子, 坂井 隆宏, 小島 孝之
    2001 年44 巻 p. 83-89
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    豚尿汚水処理の附帯施設として, 養液栽培技術の可能性を検討するために, 3~5種類の葉菜類を豚尿処理水で栽培し, 品種別の生育状況および処理水中の無機成分吸収能の確認を行った.
    本研究は, 3種類の葉菜類 (チリメンチシャ, チシャおよびチンゲンサイ) を用いたプランタによるバッチ式栽培試験 (試験I) と, 5種類の葉菜類 (サラダナ, チリメンチシャ, チシャ, チンゲンサイおよびネギ) を用いた野外汚水処理施設における豚尿処理水の連続的入れ替え栽培試験 (試験II) を行い, 各試験における葉菜類の生育調査および処理水中の無機成分吸収能について検討した.
    試験Iでは, チリメンチシャ, チシャにおいて, 対照区の葉部量が培養液区および追加区よりも少なくなったが有意差は確認されなかった.チンゲンサイにおいては, 全ての測定項目において対照区が培養液区と比較して有意な区間差が確認され (p<0.05) , 黄化した.
    試験IIについても試験期間中, 窒素, カリウムの水質変動は見られたが, 栽培した5種において試験期間中生育, 生理障害を及ぼすことなく生長した.
    以上より, 汚水処理の附帯施設として, 養液栽培の利用は可能であることが示唆された.
  • 志賀 一穂, 藤田 達男, 梅木 英伸, 佐々江 洋太郎
    2001 年44 巻 p. 91-95
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    ウシ体細胞クローン胚を効率的に生産するため, 核移植後の活性化処理の簡易化を目的として本試験を実施した.
    融合時の卵齢が28-30時間目の除核成熟卵子を使い, 複合活性化の効果をみるため, 融合処理後10μM/mlCaイオノホア (5分間) , 10μg/mlシクロヘキシミド (4時間) で処理する複合活性化区と、融合処理後複合活性化処理することなく直ちに培養処理した2区の胚盤胞発生状況を比較した (試験1) .また, 活性化処理の簡易化を図るため、融合後5分間のCaイオノホアの処理区 (Ca単独区) , 複合活性化区としてCaイオノホア処理後2時間のシクロヘキシミド処理 (Ca+シクロ2時間区) およびCaイオノホア+シクロ4時間区 (Ca+シクロ4時間区) の3処理方法での胚盤胞発生状況を比較した (試験2) .
    複合活性化処理を行わなかった無処理区の胚盤胞発生率は21% (21/100) , 複合処理した区では35.5% (33/93) と, 活性化処理なしでも胚盤胞の発生が観察されたが, その発生率は活性化処理した区に比べて有意に低かった (試験1) .Caイオノホア単独区とシクロヘキシミド2時間区および4時間区の胚盤胞発生率はそれぞれ36.6% (26/71) , 38.3% (44/115) そして40.6% (43/106) であり (試験2) , シクロヘキシミド処理した方が高い傾向にあったが, 3処理間に有意差はなかった.
    以上の結果から, 融合時卵齢が28~30時間目の除核成熟卵子を体細胞クローン胚の作出に用いる時, 融合パルスの電気刺激のみでは胚盤胞発生率が低下することから活性化処理が必要であった.この活性化処理はシクロヘキシミドとの複合活性化処理することなく, Caイオノホア5分間の単独処理で十分であった。
  • 金子 国雄, 山崎 光一, 井上 真也, 古川 すみ世, 松岡 玲子, 古賀 利衣, 農 新介, 長田 貞之, 永利 嘉浩, 大橋 登美男
    2001 年44 巻 p. 97-98
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 森 美幸, 笠 正二郎, 上田 修二
    2001 年44 巻 p. 99-100
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • Chinobu OKAMOTO, Kiyotaka KABATA, Norifumi HATTORI, Takashi KOUTAKA, M ...
    2001 年44 巻 p. 101-105
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 常石 英作, 柴 伸弥, 松崎 正敏
    2001 年44 巻 p. 107-110
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    脂肪酸メチルエステルの水素炎イオン化検出器によるガスクロマトグラフィにおいて, 数段階のカラム温度条件 (恒温分析) で測定を行い, 飽和脂肪酸を基準とする相対炭素鎖長 (ECL) を算出すると, 対象ピークのECLにおけるクロマトグラム間の差異は不飽和結合数が多いほど大きくなるので, 各ピークの同定が可能となる.
  • 田口 清實, 西尾 祐介
    2001 年44 巻 p. 111-113
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 村上 徹哉, 大和 碩哉
    2001 年44 巻 p. 115-117
    発行日: 2001/07/07
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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