最近,様々な産業分野において,プログラマブル電子デバイスが安全機能の達成のために利用されている.この傾向は,IEC(International Electrotechnical Commission)およびISO(Interrnational Organization for Standardization)の安全関連プログラマブル電子デバイスの安全規格策定を促した.IEC 62061とISO 13849-1は,機械類の安全関連部分の確率的な性能基準として,安全度水準(SIL)とパフォーマンスレベル(PL)を用いて機械類の安全制御の要求事項を各々明確にしている.本稿は,SILとPLの整合性をケーススタディによって検討した.その結果,SILとPLが不一致となる場合があり,概してアーキテクチャ制約とSFF,DCの不一致に集約されることが明らかとなった.
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