近年,ネットワークに接続される組込み機器が増加し,安心・安全の確保のためのセキュリティの向上が求められている.本稿では,書き換え可能なICチップであるFPGA (Field Programmable Gate Array)を用いた組込みシステムを対象に「安心・安全性の確保」と「ネットワークを介した外部からの攻撃に対する防護」などセキュリティ向上に対する効果的な対策手法について検討する.セキュリティ向上のためには,システムの誤動作の防止と情報の機密性の向上の2つの観点が必要であると考え,これらの観点に基づく4つの具体的課題を提案し,システムの構築とデモ機の試作を行うことで,提案手法の有効性を確認した.
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