消費者行動研究
Online ISSN : 1883-9576
Print ISSN : 1346-9851
ISSN-L : 1346-9851
13 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 消費者によって発信された体験・評価情報の探索プロセス
    渋谷 覚
    2006 年 13 巻 1 号 p. 1-28,98
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    本稿は、消費者がインターネット上において、他の消費者によって発信された製品やサービス、ブランドに関する評価情報に関して行う情報探索行動についての概念枠組みを提示することを目的とする。まず社会的比較過程理論における関連属性仮説(「Goethals仮説」)を概観し、この枠組みのインターネット上の情報探索行動への適用について議論する。結論は、同仮説の根底にある「二層比較モデル」が、従来はほとんど不可能と考えられてきた個人間の影響過程を、インターネット上においてはマーケターが操作することができる可能性を示唆するということである。本稿の後半では、インターネット上の情報探索行動の全体像について、暫定的なモデルを提示する。
  • リレーションシップ構築におけるスイッチング・バリアと顧客ロイヤルティの役割
    酒井 麻衣子
    2006 年 13 巻 1 号 p. 29-56,99
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    本研究では顧客の視点を取り込んだサービス・リレーションシップのモデルを提示した。理美容室の利用について質問紙調査を行い、共分散構造分析を用いて分析した。顧客の得るベネフィットが企業にとってのベネフィットである再利用意図をもたらすという構造と、そこにおけるスイッチング・バリアと顧客ロイヤリティの役割を明らかにした。さらに実証されたモデルに基づきリレーションシップの成果をもたらす要因について検討した。
  • 水野 誠
    2006 年 13 巻 1 号 p. 57-77,100
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    日本社会の階層化に関する最近の議論は、マーケティングの実務家にとっても重要な意味を持つ。本研究は、1994年、1998年、2002年の3時点にわたって行なわれた消費者意識調査に基づき、階層帰属意識が様々な生活・消費意識に対してどのような影響を与え、それがどのように変化しているかを分析した。その結果、階層の代理指標として測定が容易な階層帰属意識のセグメンテーション変数としての有効性が示唆された。
  • 山田 健司, 阿部 武彦, 木村 春彦
    2006 年 13 巻 1 号 p. 79-88,101
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2010/07/27
    ジャーナル フリー
    本研究では、スーパーマーケット内の消費者の動きを表すシミュレータを構築した。店舗内での消費者は様々な要因による影響を受けて非常に複雑な振る舞いをするためにその動きの予測がしづらく、そのためマルチエージェントモデルを用いて複雑な消費者の動きを表した。実験では様々なレイアウトや商品配置のもとでのシミュレーションを行い、消費者の動線や通路の通過率の変化を確認することができた。
feedback
Top