消費者行動研究
Online ISSN : 1883-9576
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28 巻, 1_2 号
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論文
  • 田村 昌彦, 稲津 康弘, 野中 朋美, 江渡 浩一郎, 堀口 逸子, 天野 祥吾, 松原 和也, 和田 有史
    原稿種別: 論文
    2022 年 28 巻 1_2 号 p. 1_2_1-1_2_26
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2023/05/13
    [早期公開] 公開日: 2022/06/03
    ジャーナル フリー

    本研究では食に関する知識を測定する尺度を作成し、世代と思考様式が食に関する知識の獲得に与える影響を測定した。調査1では一般消費者を対象に調査を行い、4種類の尺度(食品・安全性、食品・一般、添加物・安全性、添加物・一般)を項目反応理論にのっとり、作成した。同時にCRT(Cognitive Reflection Test: Frederick 2005)を用い、調査対象者の二重過程理論にのっとる思考様式を測定した。その結果、直感的な思考様式の人より、熟考型の思考様式の人の方が、作成した4種類の尺度のスコアが高くなることが示された。調査2では、作成した尺度を中学生、および、高校生に実施し、一般消費者とのスコアを比較した。その結果、中学生や高校生は一般消費者よりもこれらの知識が少ないことが示されたが、知識によってその傾向は異なった。このことから、一般消費者における食に関する知識の獲得は、尺度が示す種類によって時期的に異なり、添加物・安全性に関する知識の獲得が最も遅いことが示唆された。

日本消費者行動研究学会創設30周年記念エッセイ
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