日本ヒューマンケア科学会誌
Online ISSN : 2436-0309
Print ISSN : 1882-6962
最新号
選択された号の論文の1件中1~1を表示しています
原著
  • 安岡 砂織, 福井 幸子, 大西 香代子, 矢野 久子, 中原 純
    原稿種別: 原著
    2025 年18 巻2 号 p. 1-11
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/07/25
    ジャーナル フリー

    目的:感染看護の倫理的行動に関する実際と影響要因を明らかにする。

    方法:感染症病棟看護師と感染看護スペシャリスト各7名にインタビューし、質的帰納的分析を行った。

    結果:『感染看護で大切にした倫理的行動』には【感染症患者本位の看護実践】と【看護実践の基本となる感染対策】があり、倫理的行動へのポジティブな要因の【感染看護を支える規範】が基盤となっていた。さらに、【看護師の意欲を支えたもの】、【感染症病棟看護師の看護実践への支援】が影響していた。『適切ではなかった感染看護の実践』には、【感染症患者本位ではない看護実践】、【不十分な感染対策】があり、【看護師個人だけでは解決困難な組織の問題】、【看護師が直面した看護上の困難】のネガティブ要因が影響していた。

    結論:感染看護の倫理的行動は感染看護に特有の規範が基盤となっており、看護師の心身の健康とモチベーションに関連する影響要因があった。

feedback
Top