応用教育心理学研究
Online ISSN : 2436-6129
Print ISSN : 0910-8955
36 巻, 1 号
通巻第50号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 勝浦 美和
    2019 年36 巻1 号 p. 3-16
    発行日: 2019/07/31
    公開日: 2022/12/19
    ジャーナル フリー
    新幼稚園教育要領では,「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が提示され,幼児期から非認知能力を育むことの重要性が示された。非認知能力を育む際には,構成要因の一つである自尊感情の育ちに留意した養育,保育が必要であると考えられる。本研究では,4,5 歳児を養育保育する保護者と保育者を対象に「自尊感情が高い子どもイメージ」について自由記述で調査し,両者の視点について明らかにした。また,「自尊感情が高い子どもの姿」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の共通点を探り,自尊感情の育成と非認知能力の育成の関連を明らかにすることを目的とした。結果として,両者共通の視点では,自己主張するだけでなく他者を思いやることができる幼児の姿が自尊感情が高い子どもとしてあげられた。異なる視点として,保護者は,幼児の成長と関連させて自尊感情の高さを捉え,保育者は集団生活の中で幼児の姿を比較することから自尊感情の高さを捉える傾向があった。また,これらの全ての姿が「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に対応する部分を有しており,自尊感情と非認知能力の育成には関連があることが示唆された。
  • 高畑 英樹
    2019 年36 巻1 号 p. 17-30
    発行日: 2019/07/31
    公開日: 2022/12/19
    ジャーナル フリー
    研究1で,九九学習においても,ワーキングメモリの役割は大きく,ワーキングメモリに課題のある児童には,ワーキングメモリへの負荷を軽減できる学習方法が重要であることが明白となった。研究2 では,ADHD 児とASD 児の障害特性とワーキングメモリとの2 要因をもとに,九九学習への配慮に必要となる要因の組み合わせの類型化を行った。その結果,認知特性と障害特性の両方に配慮のいるタイプ,認知特性のみに配慮のいるタイプ,障害特性のみに配慮のいるタイプ,配慮をあまり必要としないタイプの4 つに分かれた。ADHD またはASD のある4 事例による研究3 の結果から,九九学習でADHD 児とASD 児の障害特性や認知特性に着目したときの配慮や支援として,長所活用型学習方法の使用,特性に応じた学び方の保障,注意・集中の問題から起こるつまずきの予防という3 つの視点が大切であるということが導き出された。
  • The Moderating Role of Feminist Belief and the Mediating Role of Self-Efficacy
    Xishan HUANG, Xinyi YUAN, Kunio SHIOMI, Fei TENG, Qiao LEI, Tong LI, Y ...
    2019 年36 巻1 号 p. 31-43
    発行日: 2019/07/31
    公開日: 2022/12/19
    ジャーナル フリー
    Research suggests that the development of female self-objectification is frequently reinforced by sexual ojectification experiences, yet prospective tests of the internal mechanism are lacking. In this study, we tested the moderating role of feminist belief and the mediating role of self-efficacy between sexual objectification experiences and female self-objectification. Female undergraduates (N=292) completed self-report measures of sexual objectification experiences, self-objectification, feminist belief and self-efficacy. Regression analysis and analyses of variance revealed that greater sexual objectification predicted higher self-objectification in female college students, and this relation was moderated by feminist belief. Specifically, for the women in high feminist belief, the effect between sexual objectification and self-objectification was significant; for the women in low feminist belief, the effect was not significant. Moreover, self-efficacy partially mediated the relation between sexual objectification and self-objectification. Results further clarify the mechanism under the relation between sexual objectification and self-objectification and underscore the importance for women to enhance feminist belief and self-efficacy and less objectify themselves.
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