1) イチゴセンチュウによる花ゆり“明錦”の被害葉の薬液浸漬による有効薬剤の検索を行った結果、methomyl (45%W) の500-1,000倍液、trichlorfon (50%E) の500-1,000倍液、およびfenitrothion (50%E) の500-1,000倍液で高い殺線虫効果が認められた。
2) 線虫寄生球根のmethomyl (45%W) 500倍および1,000倍液浸漬処理により、球根内線虫数は低下し、被害葉の発生が減少し、薬害も無く有効であった。汚染土壌に対するD-D (55%) 45
l/10a処理により、球根植付時の土壌中の本線虫の密度を無検出のレベルにまで低下させることができた。trichlorfon (50%E) 500倍の球根浸漬の効果は不十分であった。methomyl (45%W) 1,000倍液の茎葉散布も効果は劣った。
3) 球根の温湯浸漬の効果を発芽1-3cmの球根を用いて検討したが、被害葉が発生せず植物体への影響が少ないのは45℃20-30分間処理であった。
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