日本線虫研究会誌

糸状菌培養ろ液の殺線虫作用

Ali H. H. ALI

1990 年 20 巻 p. 1-7
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.1

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Aspergillus flavus, A. fumikatus, A. ochraceus, Penicillium isolandicum, P. notatumおよびP.urticaeの培養ろ液がMeloidogyne incognitaおよびRotylenchulus reniformisに及ぼす殺線虫作用を試験したところ, トマトにおける両線虫の寄生個体数, 土壌中個体数, 成熟, および繁殖に対し強い抑圧効果が認められた。これらの効果は菌培養ろ液の持つ殺線虫力と線虫の行動や寄主侵入, 発育に対する抑制作用によるものと考えられる。また培養ろ液の接種によりトマトの生育は著しく促進された。

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九州中部平地におけるサツマイモネコブセンチュウの越冬経過

佐野善一

1990 年 20 巻 p. 8-17
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.8

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九州中部平地のサツマイモ圃場において, サツマイモネコブセンチュウ第2期幼虫 (以下「幼虫」と略記) と卵の密度推移を, ふるい分け分離法と指標植物法を組合せた方法により, 秋から翌春にかけて調査した。また, 秋季に卵と幼虫を同圃場に埋設保存し, 個体数の推移を翌春にかけて追跡した。
1) 10月～11月中旬のサツマイモ圃場では, 卵に対して幼虫の比率が圧倒的に高かった。卵及び幼虫の翌年5月までの生存率は, 低い場合で30～40%, 高い場合は60%以上であった。
2) 圃場に卵嚢を10月中旬以前に埋設保存した場合, 単離あるいは根に着生した卵嚢とも, 地温が10℃以下となる12月中旬までに大半が孵化した。単離卵嚢から艀化した幼虫の5月までの生存率 (5月の幼虫数/保存開始時の卵数と幼虫数の合計) は, 9月保存開始の場合が60%, 10月保存開始では27%であった。
3) 11月上, 中旬に埋設した卵嚢では, 多数が卵で冬季を迎えたが, 翌春におけるこれら越冬卵の孵化による土壌中幼虫数の増加はみられなかった。
4) 以上のことから, 九州中部平地のサツマイモ圃場では本線虫の越冬態は幼虫が主体であると考えられる。

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マツノマダラカミキリの線虫保持数及びそれに関わりうるいくつかの要因

福重博正

1990 年 20 巻 p. 18-24
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.18

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クロマツ及びチョウセンゴヨウにおいて, マツノマダラカミキリのマツノザイセンチュウ保持数と材内線虫密度, 材の青変度およびカミキリの蜻室周辺におけるCemtocystis spp.の子のう果形成に関して調査した。チョウセンゴヨウにおいて, 材の青変度と材内線虫密度の間に正の相関がみられた。同時に, 青変度は, 材の含水率やCemtocystis spp.の子のう果形成量とも関連がみられた。カミキリの線虫保持数は, クロマツよりチョウセンゴヨウにおいて有意に少なく, 後者の内, 含水率30%以下の丸太より羽化したカミキリの保持数は, 200頭以下であった。材内線虫密度, 蛹室周辺残留線虫密度及びカミキリ保持線虫数の問には, どちらの樹種においても有意な相関はみられなかった。

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5種類のマツカルス、アルファルファカルス及びタバコカルス上でのマツノザイセンチュウの増殖とカルスの生理的変化

岩堀英晶, 二井一禎

1990 年 20 巻 p. 25-36
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.25

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マツノザイセンチュウ及びその近縁種であるニセマツノザイセンチュウを5種類のマツカルス, アルファルファカルス及びタバコカルスに接種した結果, 両種とも各種カルス上で良好な増殖を示した。しかしカルス乾燥重量当りの増殖率及び最高線虫数, タンニン量を二種線虫間で比較すると両者に違いがみられた。タンニンは全てのカルス組織から抽出され, マツノザイセンチュウを接種した4種類のマツカルスでタンニン量と線虫数との間に正の相関が見られた。また顕微鏡による観察の結果, ほとんどの線虫はカルス表層に見られ, カルスの褐変はその部位から始まっていた。

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土壌型とトマトのサツマイモネコブセンチュウ被害 (2)

中園和年, 佐野善一, 荒城雅昭, 伊東祐二郎

1990 年 20 巻 p. 37-43
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.37

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土壌型による線虫被害発現の差異を明らかにするため, 径20cmの素焼鉢に, 黒ボク土 (西合志), シラス土 (鶴田), 砂土 (万世) および灰色低地土 (宮崎) のそれぞれ2lをつめ, トマト苗を定植し, サツマイモネコブセンチュウ2期幼虫を6段階の密度別に接種し, 屋外で40日間栽培管理したのち, トマトの生育量を調査した。トマトの地上部生体重 (果実を含む株当り) の総平均値はシラス土の2849が最も重く, ついで灰色低地土の1579, 黒ボク土の1279および砂土の1229の順であった。線虫無接種区の値も総平均値とほぼ同じ順に少なくなった。また地下部生体重は初期密度水準 (接種頭数) が増すにつれ, 重くなったが, 総生体重に対する割合はシラス土で少なく (20%), その他の土壌では25～27%であった。地上部生体重は黒ボク土と砂土の初期密度水準の低～中区でやや増加した。トマト果実重についても同じ傾向が見られ, それ以上の密度水準では減少した。また果実重の総生体重に対する割合にも供試土壌間の差異が見られた。供試土壌の化学的特性とこれらトマトの生育量の差異との関係は明らかにできなかった。

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ウルグアイの植物寄生性線虫相 (予報)

皆川望, Diego MAESO-TOZZI

1990 年 20 巻 p. 44-50
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.44

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南米ウルグアイ国において検出した, 次の作物および植生の線虫を, 短い解説等とともに表に示した。野菜19種 (トマト, ピーマン, ジャガイモ, イチゴ, メロン, キュウリ, セイヨウカボチャ, ペポカボチャ, レタス, ホウレンソウ, ニンジン, タマネギ, ニンニク, ダイコン, ゴボウ, パセリ), 飼料作物2種 (エンバク, トウモロコシ), 工芸作物1種 (サトウキビ), 花卉1種 (カーネーション), 果樹13種 (ブドウ, スウィートオレンジ, マンダリンオレンジ, グレープフルーツ, レモン, カラタチ, ミカン苗床, リンゴ, スモモ, 西洋ナシ, ビワ, アーモンド, イチジク), 自然草地, 雑草類, ユーカリ樹及び灌木類。トマト・ジャガイモのネコブセンチュウ, イチゴのクルミネグサレセンチュウ, タマネギのナミクキセンチュウについては顕著な被害が見られた。また, 南米から初記録と思われるPratylenchus scribneriは自然草地に広く分布し, サトウキビ畑からも検出された。

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Pictogram Analysis of Spear Length, Lip Region Diameter and Tail Morphology in Cohabiting Pratylenchus penetrans and P. vulnus (Tylenchida: Pratylenchidae)

Takayuki MIZUKUBO

1990 年 20 巻 p. 51-55
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.51

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ジャワネコブセンチュウによるジャガイモ塊茎の被害と種薯による線虫伝播

中園和年, 宇杉富雄, 荒城雅昭

1990 年 20 巻 p. 56
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.56

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1989年線虫関係文献目録

水久保隆之, 真宮靖治, 小倉信夫, 吉田睦浩

1990 年 20 巻 p. 57-69
発行日: 1990/12/25
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.57

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1990 年 20 巻 p. 70b
発行日: 1990年
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1990 年 20 巻 p. 70c
発行日: 1990年
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1990 年 20 巻 p. 70d
発行日: 1990年
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1990 年 20 巻 p. 70e
発行日: 1990年
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DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70e

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1990 年 20 巻 p. 70f
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70f

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1990 年 20 巻 p. 70g
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

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1990 年 20 巻 p. 70h
発行日: 1990年
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DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70h

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1990 年 20 巻 p. 70i
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70i

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1990 年 20 巻 p. 70a
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70a

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1990 年 20 巻 p. 70k
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70k

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1990 年 20 巻 p. 70l
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70l

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1990 年 20 巻 p. 70m
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_70m

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1990 年 20 巻 p. 70n
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

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1990 年 20 巻 p. 70j
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

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1990 年 20 巻 p. 71b
発行日: 1990年
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1990 年 20 巻 p. 71c
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_71c

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1990 年 20 巻 p. 71a
発行日: 1990年
公開日: 2011/08/11

DOIhttps://doi.org/10.14855/jjn1972.20.0_71a

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