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34 巻, 1 号
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  • II.冬から春にかけてのクマゲラ Dryocopus martius の食性
    小嶋 研二, 松岡 茂
    1985 年 34 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1985/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1975-79年の冬から初春にかけて,北海道大学苫小牧地方演習林でクマゲラ Dryocopus martius のふんを採集し,分析した.
    (1)同定できた餌は,動物質8品目,植物質1品目であった.
    (2)冬期間の主要な餌は,雌雄共,大型のムネアカオオアリ Camponotus obscripes で,それらは全餌数の80-100%を占めていた.また,出現頻度も89-100%と高かった.クマゲラは,それらのアリを樹の幹の低い所や根元で採食することが多かった.その他に小型のアリや鞘し目昆虫それにウルシ類の種子も採食したが,それらが全体の餌に占める割合は少なかった.
    (3)初春に入るとクマゲラの主要な餌は,ムネアカオオアリから小型のトビイロケアリ Lasius nigerに変わった.トビイロケアリは,繁殖期間中に親鳥が雛に頻繁に給餌するアリと同じ種であり,初春から繁殖期にかけての,クマゲラの主要な餌と考えられた.
  • 寺内 まどか, 中村 和雄, 松岡 茂, 宮下 直
    1985 年 34 巻 1 号 p. 7-16
    発行日: 1985/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    (1)1983年および1984年4月から11月にかけて,茨城県谷田部町農業研究センターの圃場およびその周辺の畑地と林で見られたキジバトの個体数を数えた.その結果,畑では,ムギ,トウモロコシ,ラッカセイなどの刈り跡やダイズ畑で多く見られる傾向があった.それに対して,林の個体数は安定していた.
    (2)キジノミトの〓のう内容物を分析した結果,ほとんどの餌が植物質で占められ,それも農作物の割合が高かった.
    (3)キジバトの餌を林床と畑からサンプリングした結果,植物質の餌は畑に集中していて,林床ではわずかしかみられなかった.
    (4)これらのことから,キジバトは,繁殖場所である林では密度が安定しているが,畑では採餌のために比較的広い範囲から個体が集まり,特にムギやダイズなどの刈り跡に集中して餌を得ていると思われる.
  • 真木 広造
    1985 年 34 巻 1 号 p. 17-18
    発行日: 1985/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    The author observed and photo-graphed a stock Dove Columbia oenas at Tobishima, Sakata City, Yamagata Pref. on 3-4 November 1984. This is the first record of occurrence of this west Palearctic species in Japan.
  • 伊藤 信義
    1985 年 34 巻 1 号 p. 18-19
    発行日: 1985/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    A juvenile Oriental Ibis Threskiornis melanocephalus (accidental in Japan) was observed at a Little Egret Egretta garzetta roost in Nara City between February and June, 1983. On 16 out of 19 occasions, it landed on the pre-roosting site before roosting, roosted and departed from the roost together with the Little Egrets.
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