はじめに
女性医師活躍推進委員会では,学術集会において過去3回にわたりカフェを開催し,4つのテーマの提言を行った.今回は,本学会の3つの分野それぞれの親学会,つまり,日本産科婦人科学会,日本小児科学会,日本小児外科学会のリーダーをお招きし,本学会の特任理事と対談の形式で,女性医師活躍についての取り組みについて,できるだけ本音を聞き出して討論するシンポジウムを企画した.
シンポジウムの冒頭で,担当理事の和田より,本学会の会員は約4割が女性で,特にA領域では,45歳未満は女性会員のほうが多いこと,委員会の委員は女性の割合が会員比率に近づいているが,理事,評議員は男性医師優位であること,学術集会において,筆頭演者の男性:女性比率が6:4であるにもかかわらず,座長は9:1であることなど,そして4つの提言について紹介した.事前に大まかな質問事項を用意していたが,対談は想定以上にはずみ,あっという間の2時間であった.総合討論では,働き方改革もキーワードとなり,特に私たちの3つの科では,共通する課題も多く,女性医師の活躍と働き方改革が密接に関連することが改めて示唆された.
3組のそれぞれの対談,総合討論の詳細を次に順に記す.
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