薬学図書館
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連載
ラフカディオ・ハーンと医薬―癒しと救い⑮
≪特集:2023年度日本薬学図書館協議会研究集会≫
≪第25回図書館総合展フォーラム≫
  • —変化と発展—
    山口 直比古
    2024 年 69 巻 1 号 p. 21-30
    発行日: 2024/04/30
    公開日: 2024/05/23
    ジャーナル フリー

    米国国立医学図書館(NLM)は1836年に軍医総監図書室として創設されて以来多くの変遷を経て,Index MedicusからPubMedへとつながる医学文献情報を世界の人々へ提供するという役割を果たしてきた。そうした中で,1956年にはNational Library of Medicine Actが成立し,軍から保健福祉省への移管が行われ,図書館長が軍人から民間人へと代わり,NLMの役割が拡大してきた。研究開発部門であるLister Hill Center設立のほか,ClinicalTrials.gov(2000年)やPMC(2000年)などがスタートした。中でもNCBI(1988年)が遺伝子情報などを公開し,コロナウイルス研究にも貢献した。さらに1997年にはPubMedを無料で公開した。2017年にはStrategic Plan 2017-2027が作られ,PubMedの論文収録数増加やデータ駆動型研究開発を目標とし,エンドユーザーサーチングに適したリニュアルも行われた。今後も「データ」と「市民」を重視し,世界への情報発信を続けることが期待される。

≪第38回医学情報サービス研究大会≫
プロダクト・レビュー
  • 鈴木 直子
    2024 年 69 巻 1 号 p. 38-45
    発行日: 2024/04/30
    公開日: 2024/05/23
    ジャーナル フリー

    生体内では事象は相互に関連しており,全体像を把握しながらメカニズムを発見していくことが研究者にとって重要である。しかし,昨今では膨大な研究結果が発表されており,それらを俯瞰することは容易ではない。エルゼビアは,文献情報から数百万の生物学的関係性を抽出・視覚化し,そこで抽出された事象や関係性を分類,絞り込みすることで,関係性を加味した文献検索を可能とするデータベース,EmBiologyを開発した。EmBiologyは,文献検索での問題点である検索バイアスのリスクを極力減らし,研究者が狙ったデータを素早く提供できる。本稿ではEmBiologyの仕組みと検索事例を紹介する。

  • 杉山 友則
    2024 年 69 巻 1 号 p. 46-52
    発行日: 2024/04/30
    公開日: 2024/05/23
    ジャーナル フリー

    大学の研究力は,質の高い論文数によって評価されます。ただ,論文には盗用や剽窃といったネガティブな側面もあります。意図しない不正を防ぐためには,論文盗用・剽窃チェックツールの活用が不可欠です。CopyMonitorは日本語の解析能力に優れた論文盗用・剽窃チェックツールです。文章がどれだけ類似しているかを判定するもので,2つの文書間の比較のほか,1対多の比較も可能で,類似度とともに,類似箇所を具体的に比較してレポートする機能も備わっています。未発表論文の事前チェックに活用できるのはもちろん,講義レポートのチェックにも活用できるため,大学の研究力の向上に寄与するだけでなく,教育力の強化にも活用できます。

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