Review of Polarography
Online ISSN : 1884-7692
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13 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • J. KORYTA
    1965 年13 巻1 号 p. 1-12
    発行日: 1965年
    公開日: 2011/03/01
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  • J. KORYTA
    1965 年13 巻1 号 p. 13-19
    発行日: 1965年
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
  • 神原 富民, 国松 敬二
    1965 年13 巻1 号 p. 20-25
    発行日: 1965年
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
     従来,交流ポーラログラフ波高の温度変化は,可逆系について,その温度係数だけが問題にされてきた。しかし,適当な方法を導入すれば,温度変化から得られる知見は,単に温度係数だけでなく,系の可逆度によって,反応物質の拡散の活性化エネルギー,および電極反応の標準活性化エネルギーを求めることができる。可逆系に対しては,交流ポーラログラフ波高YAC(mhoの単位であらわす)は,次のように与えられる。YAC=const.id/T従って,log(YAC・T)=const.-QD/4.606RT(2)となり,ここにQDは反応物質の拡散の活性化エネルギーをあらわす。これより,可逆系については,log(YAC・T)を1/Tに対してプロットすれば直線となり,その傾きからQDが求められる。 実験は1.MのKI,KBr,KCI中の亜鉛イオンについて行ない,その交流ポープログラフ波高の温度変化はFig.1に,各温度における温度係数はTable 1のようになった。温度係数は,同一の系については高温になるほど小さく,℃一定温度ではKI中で最も小さく,KCl中で最も大きい。この結果は今井,安達による結果と一致している。次に,(2)式に従ってlog(YAC・T)を1/Tに対してプロットすると,Fig.2のようになり,高温領域での直線の傾きからQDを求め,idよび伝導度の温度変化から求められた値と比較するとTable 2の結果が得られた。これより,この温度領域では,亜鉛イオンはKI溶液中においてのみ可逆的に還元されるといえる。次に低温部での直線を表現するものとして,次式を仮定する。log(YAC・T)=const.-ΔHs/2.303RT,ただし,ΔHsは電極反応の標準活性化エネルギーである。この式に従って,低温部での直線の傾きからΔHを求め,Randlesらによって求められた値と比較すると,Table3のようになり,両者はよく一致している。従って,YAC・Tはこのとき,交換電流密度に比例している,とみなせる。このように,log(YAC・T)を1/Tに対してプロットすれば,可逆な温度領域では反応物質の,溶液中における拡散の活性化エネルギーを,準可逆な温度領域では電極反応の標準活性化エネルギーが求められるわけである。
  • Yukiharu YAMAZAKI
    1965 年13 巻1 号 p. 26-28
    発行日: 1965年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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