日本リモートセンシング学会誌
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31 巻, 4 号
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巻頭言
論文
  • 内野 修, 酒井 哲, 永井 智広, 中里 真久, 森野 勇, 横田 達也, 松永 恒雄, 杉本 伸夫, 新井 康平, 奥村 浩
    2011 年 31 巻 4 号 p. 435-445
    発行日: 2011/09/15
    公開日: 2012/03/15
    ジャーナル フリー
    開発したGOSATプロダクト検証用可搬型ライダーは,対流圏·成層圏のエアロゾル·薄い巻雲および対流圏のオゾン分布が測定できることが分かった。このようにエアロゾルとオゾンが同時に測定できる可搬型ライダーの開発は筆者の知る限りあまり例を見ない。
     3波長(276.2nm, 287.2nm, 299.1nm)を利用したオゾンDIALにおいて,入射角15度で使用する2枚の特注のダイクロイックミラーを用いて高効率の分光部を開発できた。一方,短波長の2枚の干渉フィルターのブロッキングはODが4程度の波長領域も見られ,昼間の背景光を十分にカットできていない。このため,対流圏下層のオゾン濃度が高い時には昼間対流圏上部の観測を困難にしている。今後,ODが6程度以上の干渉フィルターに交換することを考えている。
     この可搬型ライダーは,GOSATの新たな検証地点として西日本の平坦な筑紫平野を選定し,2011年3月に佐賀大学に移設した。同年6月頃,ライダーのすぐ横に移設が予定されているJAXAの高分解能FTSとともに,JAXAと佐賀大学と協力して日本のつくば,母子里以外の新たな地点でGOSAT検証観測を強化する予定である。
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