Synthesiology English edition
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12 巻, 1 号
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論文のポイント
寄稿
研究論文
  • —希土類系超電導線材開発の現状と将来展望—
    和泉 輝郎
    2019 年 12 巻 1 号 p. 6-18
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/13
    ジャーナル フリー
    1986年に発見され、フィーバーを巻き起こした高温超電導は今どんな状況に置かれているのか。この論文では、液体窒素中でも超電導を示す希土類系超電導体(REBa2Cu3Oy、RE:希土類元素)を用いた線材開発の開発経緯と現状、そして将来展望について解説する。同線材の開発の歴史として、重要な3つの課題を選択し、その解決の過程を紹介した。これらの成果により、数百A/cm幅(77 K, 自己磁場)の臨界電流特性を持つ数百mを超す長さの線材が販売されるに至り、最近では各種の機器に対応した特殊性能(磁場中特性等)についても大きな進歩を遂げている。さらに、これらの線材を用いた機器開発が始まっており、早期の実用化が期待されるところである。
  • —読み取りを追究したコード開発とオープン戦略による市場形成—
    原 昌宏
    2019 年 12 巻 1 号 p. 19-28
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/13
    ジャーナル フリー
    高度化する情報化時代を迎えるにあたり、これまで情報入力手段として普及していたバーコードでは限界にきていた。そこで、バーコードに変わる次世代のコードとしてQRコードを開発した。コードの開発では、画像認識技術を活用して読み取り性能を追究した。また、社会変化に伴う新しい市場ニーズに対応する為にQRコードを進化させてきた。普及については、QRコードをオープンにし、多くの企業に協力してもらい市場形成した。その結果、最初は業務効率と利便性を向上する用途で利用されていたが、今では人と情報を繋ぐコミュニケーションツールとしても使われ、世界中の人が利用するまでに普及した。
  • —酸化物系全固体リチウム二次電池の実現を目指して—
    片岡 邦光, 赤尾 忠義, 永田 裕, 永井 秀明, 秋本 順二, 明渡 純
    2019 年 12 巻 1 号 p. 29-40
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/13
    ジャーナル フリー
    全固体リチウム二次電池は、次世代二次電池の一つとして注目され、研究開発が盛んに行われている蓄電デバイスである。全固体リチウム二次電池の実現には、新しい部材であるリチウム固体電解質の開発が重要である。ここでは、我々が行っている、リチウム固体電解質単結晶とAD法を利用した全固体リチウム二次電池の開発について、論じる。
論説
  • —学際融合研究—
    張 銘
    2019 年 12 巻 1 号 p. 41-50
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/13
    ジャーナル フリー
    土壌・地下水汚染は人の健康や社会経済的活動に密接に関連し、大きな影響を与えるため合理的な対策措置が必要不可欠である。多様化・複雑化する土壌・地下水汚染問題を解決するためには、汚染物質の種類や存在形態等を調査・評価する技術、汚染を浄化・対策する技術、ならびにリスク評価・管理技術に係る要素技術の開発のみならず、環境・社会および経済的側面を統合的に考慮した実社会への橋渡しも極めて重要である。この論文では、土壌・地下水汚染問題に係る研究対象、要素技術および社会実装に向けたシナリオの構成を論説し、著者が携わってきた幾つかの研究トピックスを紹介するとともに、今後の展望を試みる。
編集委員会
編集後記
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