Synthesiology English edition
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4 巻, 2 号
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研究論文
  • —その理論的構成と応用—
    大津 展之
    2011 年 4 巻 2 号 p. 75-86
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    近年、映像の監視や目視検査等、さまざまな分野で視覚システムのニーズが高まっている。特に、簡便で高速な実用的な視覚システムの実現が望まれている。この論文では、その目標に向けて筆者がこれまで行ってきた理論研究とその応用について概説する。まずこれまでのアプローチの問題点を指摘し、基礎としてのパターン認識の基本的な枠組、特に特徴抽出理論について言及する。次にその実践として提案した高次局所自己相関と多変量解析手法の2段階の特徴抽出からなる適応学習型汎用認識方式と、その応用事例を示す。実験結果は本方式の柔軟で効果的な性能を示している。
  • ―クリエイターによる多様な表現の創出が可能な二足歩行ヒューマノイドロボットの実現―
    中岡 慎一郎, 三浦 郁奈子, 森澤 光晴, 金広 文男, 金子 健二, 梶田 秀司, 横井 一仁
    2011 年 4 巻 2 号 p. 87-98
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    ヒューマノイドロボットは人間と同様に多様な振る舞いを表現する能力を秘めていることが大きな特徴であり、これをコンテンツ技術として利用することが期待できる。この利用法を実用的にするための技術的課題をロボットハードウエア、動作表現支援、音声表現支援、統合インタフェースの観点から考察し、それらの課題を解決する技術の開発と統合を行った。その結果人間にとても近い外観を有する二足歩行ヒューマノイドロボットHRP-4Cと、その動作をCGキャラクタと同様に振り付け可能な統合ソフトウエアChoreonoidを実現した。また、これらを用いたコンテンツ制作実験により、ヒューマノイドロボットのコンテンツ技術としての可能性を検証した。
  • ―水素安全技術から国際規格まで―
    申 ウソク, 西堀 麻衣子, 松原 一郎
    2011 年 4 巻 2 号 p. 99-107
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    水素ステーションでの水素漏れ検知に向けて開発した熱電式水素センサーは、優れた水素選択性と、0.5 ppmから5 %までの広範囲の水素濃度検知性能という特徴を示した。1年間のフィールドテストにおいてこれまでの技術を超える高感度と信頼性を実証し、その技術を実用化することで社会へ還元した。触媒燃焼と熱電変換技術を組み合わせた新しい原理、それを最大限活用するための微細加工技術、ガス燃焼に欠かせない高性能のセラミックス触媒部材、これら三つの構成要素を社会的なニーズという境界条件に合わせて、各要素の特長を最大に引き出すことができた。さらに、開発中に検討したセンサー性能評価技術を国際標準の提案へ発展させた。
  • ―ダイナミック光パス・ネットワーク映像配信実験―
    来見田 淳也, 並木 周
    2011 年 4 巻 2 号 p. 108-118
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    現在の通信ネットワークを構成する装置群の消費電力、通信容量等の限界を超えるために、産業技術総合研究所(AIST)は、情報通信関連企業5社と共同で、情報通信研究機構(NICT)、NHK放送技術研究所の協力のもと、高精細大容量映像時代を支える新しい光通信ネットワークの実証実験を実施した。この実験は研究開発テストベッド等による光ファイバー線路を用いて東京の秋葉原・大手町・小金井の3点を結び、AISTが中心に開発する「ダイナミック光パス・ネットワーク」を実際の環境下で動作させる試みである。異種間ネットワーク接続としてNICTの光パケット・光パス統合ネットワークと協調すると共に、NHKの超高精細映像の配信も合わせて行っている。この論文では開発された要素技術を用いて行った実証実験について、その目的や狙いとともに、動作結果を得るまでの技術的構成と成果について述べる。
  • —励振モデル;研究者の活動とマネージメントの相乗効果—
    中村 治, 大花 継頼, 田澤 真人, 横田 慎二, 篠田 渉, 中村 修, 伊藤 順司
    2011 年 4 巻 2 号 p. 119-123
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/11
    ジャーナル フリー
    Synthesiology誌第2巻第2号159-169頁にて発表された論文「PAN系炭素繊維のイノベーションモデル」に関して、誤りや不正確な表現があり、著者の意図が必ずしも十分に伝わらず誤解を招く可能性もあったので、以下に正誤表、原論文を補遺するための追加参考文献および追加的な解説を記す。
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