原子炉プラントでは設備の健全性を確認するための超音波を用いた非破壊検査の方法の一つとしてEMATが使われている。しかしながらEMATの検出信号レベルは低く、改善が望まれている。検出信号レベルはEMATを構成する永久磁石の磁場を強くすることによって高くなるが、永久磁石によってできる磁場は最高で約1.5Tであり、EMATの信号強度をこれ以上高めることは難しい。また、永久磁石は厚さが薄くなると磁力が弱まりSH波(horizontally polarized shear wave)用EMAT等においては高周波化が困難である。そこで、永久磁石をパルス磁場発生コイルにすることで、これらの問題を解決することを検討している。
パルス磁場発生コイルに流すパルス電流をPFN回路を用い発生させ、SH波用EMATの磁場発生コイルにすだれ状電極を使用したところ最大磁場1.7Tとなる周期的磁場を作り出すことが出来た。
今後はパルス磁場発生を用いたEMATを試作し、S/N比の向上や超音波の高周波化の観点からその有用性について報告する。
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