日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年秋の大会
選択された号の論文の852件中101~150を表示しています
イメージングと位置検出
放射線物理,放射線計測
半導体検出器
  • 菱木 繁臣, 古結 義崇, 神野 郁夫, 山名 元
    セッションID: E48
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    高エネルギー分解能・高検出効率のInSb放射線検出器を製作するために,これまで市販品のundoped InSbウエハーを用いてSchottky検出器を製作し,ガンマ線測定を行った.検出器の空乏層が薄く光電ピークを得ることができなかったが,十分な空乏層厚さを得るためには,高比抵抗・低キャリア濃度のInSb結晶を必要とする.また,放射線検出器において結晶中の不純物によるキャリアのトラップは,エネルギーの正確な測定を困難にする.そのため高純度の結晶を必要とする.そこで垂直ブリッジマン法によって純度の異なる原材料を用いて結晶育成を行った.高純度の原材料で結晶育成を行ったInSb結晶は,Hall効果測定によって市販品に匹敵する高抵抗・低キャリア濃度であることが確認できた.
  • 古結 義崇, 菱木 繁臣, 神野 郁夫, 中村 龍也, 片桐 政樹
    セッションID: E49
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    X線やγ線のエネルギーを測定するために、高エネルギー分解能で、高検出効率なInSbを用いた放射線検出器(バンドギャップエネルギー:0.165eV,原子番号:49,51,密度:5. 78gcm-3,77Kの電子,正孔の移動度: 78000,750cm2V-1s-1)の開発を行っている。InSbの高い移動度から高速応答が期待できるが、241Amのα粒子測定したところ、20nsのプリアンプ出力が得られたので報告する。
  • 神野 郁夫, 山下 真, 野宮 聖一郎, 尾鍋 秀明
    セッションID: E50
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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     高計数率・高検出効率の光子検出器開発のため,表面活性化法によるSiの貼り合わせを試みている.以前の報告では,低比抵抗値のp型,n型Siを貼り合わせ,電流_-_電圧特性を測定して得られたダイオード特性について報告した.しかし,接合界面の比抵抗値に関する議論はできなかった. 今回は,3桁にわたり比抵抗値が異なる3種類のn型Siを貼り合わせた.貼り合わせSiウエハの比抵抗値を4端針法で測定した.また,1100度までのアニールを行った.接合Si比抵抗値を求めるモデル計算を行い,測定した比抵抗値から界面の比抵抗値を評価した.
  • 伊下 信也, 鈴木 章悟, 岡田 往子, 平井 昭司
    セッションID: E51
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    2台の高純度Ge半導体検出器を用いた同時計数法による放射能絶対測定に関する研究を行った。Co-60標準線源を用いて,放射能絶対測定が可能な条件を検討した。
極低温検出器
加速器・ビーム加速技術
加速構造、電子源
  • 伊藤 卓, 林崎 規託, 松永 直子, 上田 晋太郎, 石橋 拓弥, 田村 潤, 盧 亮, 服部 俊幸
    セッションID: D24
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    低エネルギーリニアックの小型化と実用化のために、線形加速器である高周波四重極型リニアックおよびインターディジタル-H型ドリフトチューブリニアックの各加速電極構造をひとつの加速空洞内に組み込んだ、複合加速構造単空洞リニアックを提案する。
  • 倉島 俊, 宮脇 信正, 奥村 進, 吉田 健一, 奈良 孝幸, 上松 敬, 石堀 郁夫, 柏木 啓次, 百合 庸介, 中村 義輝, 横田 ...
    セッションID: D25
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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     原子力機構では,四重極電磁石を用いた集束方式による数百MeV級重イオンマイクロビーム形成技術の開発を行っている。四重極電磁石における色収差の影響を考慮すると,ビームのエネルギー幅を0.02%以下にする必要がある。しかし,サイクロトロンで加速されたイオンビームのエネルギー幅は0.1%以上である。そこで,基本波加速電圧に高調波を重畳することによりエネルギー利得を均一化するフラットトップ加速技術を開発し,ビームの高品位化に成功したので報告する。
  • 林崎 規託, 服部 俊幸
    セッションID: D26
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    中学生・高校生を主な対象とした科学教育のための実験機材のひとつとして,学校の実験室やオープンラボなどで手軽に利用可能な,テーブルトップサイズの電子リニアックを提案するとともに,その開発状況について報告する。
  • 小山 和義, 瀧 玲子, 益田 伸一, 中島 一久
    セッションID: D27
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    超高強度レーザーとプラズマの相互作用を利用したレーザー・プラズマ粒子加速器では、約1cmの長さで電子をGeV級にまで加速できるが、従来のように磁場を用いる方法をGeV級の電子バンチの計測に用いると寸法・重量が巨大なものとなる。また。当面はレーザー・プラズマ粒子加速器の出力再現性と繰り返し周波数を高くすることが困難なため、実用にあたっては応用に供される電子バンチを非破壊で計測できる事が必須である。小型にでき電子バンチを乱さないで計測できる方法の一つに、トムソン散乱法がある。散乱X線の光子エネルギーを0.1-1keVにすることによって、既にあるエネルギー分散素子や撮像素子を使い、シングルショットでエネルギースペクトルが得られる可能性がある。分解能や感度に関して試算した。
  • 前川 陽, 木下 健一, 山崎 淳, 小林 一幸, 辻井 良介, 細貝 知直, ジドコフ アレクセイ, 上坂 充, 高橋 俊晴, 近藤 泰洋 ...
    セッションID: D28
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    レーザープラズマカソードから生成されるフェムト秒の電子バンチ長を、コヒーレント遷移放射光のスペクトル解析によって計測する。既にボロメータを用いた積算計測により200fsのバンチ長の実証がされており、現在ポリクロメータを用いたシングルショットでのバンチ長計測の体系を進めている。
  • 増田 開, 楠亀 弘一, 椎山 拓己, 全 炳俊, 紀井 俊輝, 大垣 英明, 吉川 潔, 山嵜 鉄夫
    セッションID: D29
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    熱陰極型高周波電子銃は光陰極型のものと比べて構造が簡単で安価な他、平均電流密度が高いといった特徴を持っており、自由電子レーザのような量子放射光源用電子銃として産業利用が期待されている。しかし、陰極から引き出された一部の電子が減速電界により逆加速されて陰極に衝突するback-bombardment現象が生じるため、陰極が加熱されて電流量が時間的に増加し、ビームエネルギーが低下するという問題があった。本研究では、静電型電子銃で用いられてきた三極管の概念を高周波電子銃に導入し、電子の引き出し位相を制限することでback-bombardment現象を軽減する方法について、粒子シミュレーションと熱解析シミュレーションを行い検討した。その結果、三極管構造の制御電極へ数十kWの高周波電力を印加することでback-bombardment現象をほぼ解消でき、自由電子レーザの高性能化に必要な長パルス運転が可能となる他、三極管構造を最適化することで電子ビームの輝度が大幅に向上することが判明した。これを踏まえ、本研究で行ったシミュレーションの結果と、三極管構造熱陰極の設計について発表を行う予定である。
イオン源、RFQ
  • 田村 潤, 岡村 昌弘, Kondrashev Sergei, 林崎 規託, 伊藤 卓, 石橋 拓弥, 松永 直子, 服部 俊幸
    セッションID: D30
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
     従来、レーザーイオン源のレーザー標的は固体である必要があり、常温で気体の標的は利用できなかった。そこで本研究グループでは、クライオクーラーを用いて水素ガスを固体化し、レーザー標的とする可能性について研究を行っている。水素を標的として利用できれば、融点が非常に低いヘリウム以外のほとんどの気体も同様にレーザー標的として使用可能となることを意味する。
  • 盧 亮, 服部 俊幸, 川崎 克則, 林崎 規託, 伊藤 卓, 松永 直子, 上田 晋太郎
    セッションID: D31
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
     半導体用超高エネルギーBの基礎研究をするために、バンデグラフ静電加速器の高電圧ターミナルに投載する小型PIGイオン源を使ってBイオンの発生テストを行った。 本研究では、PIG放電プラズマにより、イオンを発生させる。このイオン源は放電プラズマがB化合物をスパッターすることにより、Bイオンを生成する。更にイオンを引き出し、分析マグネットなどの条件で、引き出したイオン粒子を分離し、Bイオンを確認した。
  • 松永 直子, 伊藤 卓, 林崎 規託, 石橋 拓弥, 田村 潤, 盧 亮, 服部 俊幸
    セッションID: D32
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    BNCTの中性子源としてはこれまで原子炉が用いられてきたが、新たな中性子源として病院内に設置可能な加速器が考えられている。その際の中性子の発生方法として本研究では中性子収率に優れた2.8MeVのLiとの核反応を採用している。この研究は、加速器によるBNCTに必要なイオン源をつくることを目的としている。病院内でより使い易く、かつ陽子の生成を効率よく行えるよう、軽量小型で省電力のECRイオン源を考えている。そのため、ソレノイドコイルを用いず、永久磁石でECR磁界を実現させる。これにより、コイルに必要な電流量を削減し、装置のスペースを縮小させることができる。
  • 石橋 拓弥, 服部 俊幸, 林崎 規託, 上田 晋太郎, 伊藤 卓, 田村 潤, 松永 直子, 盧 亮
    セッションID: D33
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    低エネルギー大強度イオン線形加速器として、マルチビーム型のIH-RFQ加速空洞の基本設計を行っており、その設計コンセプトとコンピュータシミュレーションの結果について報告する。
  • 前原 直, 森山 伸一, 三枝 幹雄, 杉本 昌義
    セッションID: D34
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    IFMIF用の12.5m長軸RFQ設計に対して、高次モード抑制のために空洞結合板を2箇所に挿入した場合のビーム挙動解析を行い、結合板のギャップを4mm以内とすることでRFQ伝送効率の劣化を0.5%以内に抑制できることが判明した。
ビームダイナミクス、X線源
ビーム利用
ビーム利用関連技術
解析手法
イオン照射
γ線・電子線利用
  • 古澤 孝弘, 山本 洋揮, 佐伯 昭紀, 岡本 一将, 田川 精一
    セッションID: G21
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    電子線・EUVリソグラフィは将来のナノテクノロジー産業において有力な大量生産用加工ツールとして期待されている。本研究では電子線・EUVリソグラフィ用加工材料である化学増幅型レジストの放射線誘起反応を解明し、反応中間体のナノスケールでの空間分布を明らかにした。
  • 古田 雅一, コンスタンティノイウ エレナ, 中村 妙子, 田中 奈津子, 藤本 真理, 林 壽郎, 岩間 眞道, 村田 充弘, ウーリ ダ ...
    セッションID: G22
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    エラスチンのアミノ酸繰り返し構造GVGVPを有するポリペプチドの温度感受性相転移を利用した60Coガンマ線照射により無菌フィルター濾過可能な均質なナノ粒子を得ることに成功した。本粒子は低浸襲性の徐放薬システムとしての利用が期待される。
  • 佐伯 昭紀, 古澤 孝弘, 田川 精一
    セッションID: G23
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    ピコ秒・サブピコ秒パルスラジオリシスはビーム誘起超高速反応を直接観察する上で非常に強力なツールである。今回、可視光領域において高S/N比で広いスペクトルを高効率で測定できるシステムを開発したので報告する。
  • 室屋 裕佐, 林 銘章, 韓 鎮輝, 熊谷 友多, 作美 明, 上田 徹, 勝村 庸介
    セッションID: G24
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    水をはじめとする極性溶媒の放射線化学反応に関する知見は、原子力工学をはじめとする工学、医学、環境科学等に幅広く応用され、今後の放射線の高度利用にも非常に重要であるが、放射線分解反応の初期過程ついては、時間分解能等の制約から測定が困難なため不明な点が多い。近年、レーザフォトカソードRF電子銃やフェムト秒レーザの登場により超高時間分解能パルスラジオリシス装置の開発と応用が進められるようになった。溶媒和電子は放射線分解生成物の中でも最もよく研究されてきた化学種であるが、初期収量に関する報告値は様々で一致しない。今回、初期収量の再評価を行い、また電子先駆体のダイナミクス測定から、溶媒和過程を測定し、その過程は溶媒により異なることが判った。
  • 小嶋 崇夫, 谷口 良一, 奥田 修一, 清野 智史, 山本 孝夫
    セッションID: G25
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    酸化物微粒子を共存させた系で芳香族系有機汚染物質のモデルであるフェノールの放射線分解が促進される効果について、放射線照射初期過程で生成する水和電子、OHラジカルなどの短寿命中間活性種の挙動に着目し、その挙動を高時間分解能を有する電子線パルスラジオリシス法による過渡変化測定をスピントラップ剤と用いたラジカル収量測定を併用して観測し、ガンマ線照射後の放射線分解生成物分析の結果と比較した。パルスラジオリシス法による短寿命中間活性種の挙動観測により、微粒子を共存させた水では、純水の放射線照射初期過程に比べてOHラジカルおよび水和電子の初期収量が増加した。マイクロ秒電子線パルスを照射後に生成するフェノール由来の活性種を検出した。この活性種はマイクロ秒の時間領域で減衰し、酸化物微粒子の添加量を増加させると電子線パルス照射直後の初期生成量の減少が観測された。GC・LCによる放射線分解生成物収量の測定では、0.1 wt.%の酸化物微粒子(チタニア、シリカ、アルミナ)を添加したフェノール水溶液を懸濁状態を保つためにバイアル瓶を回転させながら吸収線量率4 kGy/h で吸収線量1-100 kGyとなるようにガンマ線を照射し、生成物を分析した。照射後のフェノール濃度は吸収線量の増加に伴い減少し、20 kGyでは検出限界以下となった。全有機炭素(TOC)測定による分解生成物の測定では、酸化物微粒子を添加したフェノール水溶液を照射すると吸収線量の増加に伴い全有機炭素量が減少した。
中性子源,中性子工学
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