日本原子力学会 年会・大会予稿集
2006年秋の大会
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マイクロチャンネル
  • 池永 有輝, 小泉 安郎, 大竹 浩靖, 宮下 徹
    セッションID: N36
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    鳥類の肺はガスが内部で循環できる構造をしていて、肺の内部流れは哺乳類の呼気/吸気によって生じる繰り返し往復流でなく、呼気/吸気を通じて同じ方向に流れる一方向流れである。そこで本研究では流路断面が1×1mmの矩形であり、テスト流路は20×10mmのT字型と3つのタンクで構成されたものを製作した。実験時にはそれぞれ試験液体である精製水で満たされている。実験は振動流状態のT字分岐部のポンプヘッド測定及び可視化、PIV解析を行い、加えて汎用流体解析STAR-CDを用いて、実験のモデル化を行った。
  • 宇多村 元昭, ニキチン コンスタンチン, 都築 宣嘉, 加藤 恭義, ラム ンゴチ-, 梶田 梨奈, 石塚 隆雄
    セッションID: N37
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    超臨界二酸化炭素を冷媒として、原子力発電プラントの排熱を全回収するシステムを開発中である。そのキーコンポーネントである、高性能熱交換器にマイクロチャンネル熱交換器を導入する計画である。今回、マイクロチャンネル熱交換器を用いた熱負荷4kWの基礎実験を行い、超臨界二酸化炭素と水との熱交換器のヌッセルト数ならびに圧力損失係数の経験式(無次元表示式)を得た。本体系と実験範囲では、チューブ型熱交換器と比べて、低圧損で約4倍の熱伝達率の促進が観察された。
  • 大瀧 秀恭, 大竹 浩靖, 小泉 安郎, 宮下 徹
    セッションID: N38
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    ミリスケール、サブミリスケールチャネルのような極狭隘流路内の流動と熱伝達は近年、CPU(MPU)、LSI等各種電子機器の冷却等様々な工学分野で関心を集めている。しかし、極狭隘流路内の流動では、流路内壁面と壁面近傍の流体間でslipが生じてくると言われており、通常スケールでの知識がどこまで適用可能であるかは未だに明らかにされているとは言い難い。また、気体_-_液体が混在する二相流では、流路径に対し気泡径が大きな割合を占めるため、表面張力の影響が顕著になると考えられる。 本研究では、0.2~0.6mmの水力等価直径をもった微細円管および微細矩形管流路内気液ニ相流動の摩擦圧力損失に関し実験的に検討するとともに、流動様式やボイド率、急縮小、急拡大形状損失についても検討を加えた。実験の範囲では、圧力損失二相増倍係数および流動様式は、従来の通常スケールにおける相関式および線図で整理できた。形状損失については新たな実験相関式を提案した。また、ボイド率に関しては、マイクロチャネルに対するKawahara-Kawajiらの相関式と比較適良い一致を示した。
  • Tri Lam Ngo, Motoaki Utamura, Yasuyoshi Kato, Konstantin Nikitin, Taok ...
    セッションID: N39
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    A new MCHE was experimentally investigated the thermal-hydraulic performance using the Supercritical CO2 WHR test loop sited at Kato Lab. in Tokyo Institute of Technology. The empirical correlations were derived in order to predict the heat transfer and pressure drop characteristics of the new MCHE for hot water suppliers. Beside, the thermal-hydraulic performance of the new microchannel heat exchanger was experimentally compared to the conventional tube heat exchanger types.
  • 伝熱性能と圧力損失特性の実験検証
    都築 宣嘉, ニキチン コンスタンティン, 石塚 隆雄, 加藤 恭義
    セッションID: N40
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    新型マイクロチャンネル熱交換器の一種であるPCHE(Printed Circuit Heat Exchanger)はCO2ガスタービンサイクルの再生熱交換器としての利用が期待されている。コンピュータシミュレーションにより、従来PCHEに用いられてきたジグザグ流路と比較して同等の伝熱性能を持ちながら圧力損失を約1/6まで抑えることができる新型流路の設計が可能となった。その流路形状を用いた試験体を超臨界CO2試験ループに組み込んで試験を行うことで、実試験体における熱水力性能の評価および計算結果の実験検証を行う。
燃料集合体内解析
  • (1) 全体計画とデータベースの取得
    大貫 晃, 玉井 秀定, 吉田 啓之, 柴田 光彦, 秋本 肇, 千年 宏昌, 堀田 亮年, 藤村 研
    セッションID: N41
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    高稠密格子炉心の熱設計/安全解析ではサブチャンネル解析コードが使われるが、BWRで検証されてきた既存コードの高稠密体系への適用性に関する研究は少ない。本研究ではボイド率やバンドル内横方向の気液二相流流量配分といった稠密炉心に対する適用性を評価する上でキーとなる流動特性を新たに取得した蒸気・水二相流実験データにより調べるとともに、サブチャンネル解析コードNASCAの適用性を評価した。本報告では全体計画と最高2.5MPaまでの範囲で行った蒸気・水二相流実験の内容を述べる。シリーズ発表第二報では区間平均ボイド率の特性を評価する。第三報では流量配分に対するNASCAの適用性を評価する。
  • (2)ボイド率予測手法の適用性評価
    玉井 秀定, 大貫 晃, 柴田 光彦, 秋本 肇, 千年 宏昌, 堀田 亮年, 藤村 研
    セッションID: N42
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本研究シリーズでは、BWRで検証されてきたサブチャンネル解析コードの高稠密格子体系への適用性を調べるため、区間平均ボイド率やバンドル内横方向気液二相流量配分などの流動特性を蒸気・水二相流実験(最高圧力2.5MPa)で取得するとともに、サブチャンネル解析コードNASCAの適用性を評価している。本報告では、稠密19本バンドルにおいて急速仕切弁を用いて取得した区間平均ボイド率をドリフトフラックスモデルや過渡解析コードTRAC-BF1などで評価し、既存のボイド率予測手法の稠密格子体系への適用性を検討した。
  • 流量配分に対するNASCAの適用性評価
    千年 宏昌
    セッションID: N43
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    本研究シリーズでは、稠密格子体系に対する流動特性(区間平均ボイド率・気液二相流流量配分)を稠密19本バンドル試験により取得すると共に、稠密格子体系に対するボイド率予測手法の適用性を評価している。本報告では、サブチャンネル解析コード(NASCA)を用いて気液二相流流量配分試験の予測性能を評価し、NASCAコードの稠密格子体系への適用性を検討した。
  • ワイヤースペーサ型燃料集合体解析への適用
    大島 宏之, 今井 康友
    セッションID: N44
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    高速炉燃料集合体内の詳細熱流動評価を目的として開発している有限要素法解析コードを、ワイヤースペーサ型燃料集合体解析に適用し妥当な解が得られることを確認するとともに、複数の乱流モデルの予測特性を明らかにした。
ポストBT
高温溶融物
計測手法
温度成層化
原子力システム設計,ヒューマンマシンシステム,高度情報処理
システム設計
  • (1)原子力グリッド基盤(AEGIS)の構築
    鈴木 喜雄, 櫛田 慶幸, 山岸 信寛, 南 貴博, 松本 伸子, 中島 康平, 西田 明美, 松原 仁, 田 栄, 羽間 収, 谷 正之, ...
    セッションID: L35
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    日本原子力研究開発機構システム計算科学センターでは、原子力グリッド基盤(AEGIS:Atomic Energy Grid InfraStructure)の研究開発を推進している。本研究開発の目的は、原子力研究の基盤となるグリッド環境の構築である。本研究開発の主要なターゲットの一つとして、原子力プラントのための3次元仮想振動台の構築がある。ここでは、原子力プラントの機器、建屋、基礎、地盤の連成を考慮した数値解析による実条件・実環境下での原子力プラントまるごとシミュレーションを目標としている。本講演では、AEGISの前身にあたるグリッド基盤技術および本技術の3次元仮想振動台のプロトタイプへの適用について述べる。
  • (2)組立構造解析による3次元仮想振動台の構築
    西田 明美, 松原 仁, 田 栄, 羽間 収
    セッションID: L36
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    ここ数年にわたり、原子力プラントの配管破損事故や、長周期地震動による巨大施設の火災などの予期しえなかった事象が相次いで起こった。そのため、原子力プラントなどの社会基盤システムにおいても、安全保守性に対して従来以上に高い信頼性が求められるようになってきている。しかしながら、実際の原子炉や原子力プラントを用いた保全管理実験や経年運転検証実験には膨大な費用と年月が必要であり、また時には高い危険性を伴うこともある。このような現状をふまえ、進展著しい計算科学の力を活用して安全かつ効率的に原子力プラントの保全性評価を行おうという試みがなされるようになってきている。著者らは、将来的な原子力耐震計算情報管制システム構築を見据え、原子力プラント3次元全容シミュレーションの技術開発に取り組んでいる。「3次元仮想振動台」とよんでいる本シミュレーション技術は、原子力プラントの機器、建屋、地盤の連成を考慮した実環境下での原子力プラントまるごと数値シミュレーションを最終目標とする。上記システム構想のもと、「3次元仮想振動台」実現のための一要素技術として、構造物を構成部品の集積体として扱い、部品間の連成を考慮することで巨大施設の全体解析を可能とする技術を提案し、分散並列計算機環境において実装した。本論文では、3次元仮想振動台のシステム概念を示すとともに、組立構造解析法の分散並列環境におけるシステム構築について述べ、数千万自由度を有する原子力プラント冷却系統への適用例を示す。
  • 本間 雄滋, 奈良林 直, 島津 洋一郎
    セッションID: L37
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    人工衛星や宇宙探査機の電源として、これまでは化学電池、燃料電池、太陽電池、RI電池が主に利用されてきたが、将来の宇宙開発の高度化、大規模化を考えると、より大きな電力が長期にわたって要求されることは明らかである。本研究では、原子炉の出力密度の高さからくる小型化の容易さ、寿命の長さ等の性質が、深宇宙における電源としての利用に適していると認識し、原子力を利用した有人宇宙船の熱電供給システムについて検討した。
ヒューマンファクタ
  • 松井 裕子, 作田 博, 塚田 哲也, 関水 浩一
    セッションID: L38
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    発電所運転員のチーム内コミュニケーション能力向上を目的とした、ゲームによる訓練を実施した。訓練中の発話内容からチームの特性を分析した。
  • 濱崎 賢一
    セッションID: L39
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    単なるヒューマンファクター(HF)知識の習得だけではなく、受講者の職場での意識・行動変容を目指して実施されているHF教育について一部教育内容を見直した上で効果測定を実施した。その結果、教育内容の見直しにより受講者に対する教育効果が高まっていることがわかった。
  • 水野 亥一郎, 高橋 信, 若林 利男, 北村 正晴, 河井 陽一
    セッションID: L40
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    原子力プラントの安全性向上のためには、訓練の質のより一層の向上が望まれている。本研究グループでは、運転訓練プログラムのより一層の効率化を目指して、訓練シナリオの客観的評価方法として、認知工学的複雑度に基づく特徴付けの手法を提案しその基本的な有効性を確認している。本報告では、提案手法の妥当性を評価するために、熟練インストラクタによる主観的評価との整合性について検討を行った結果について述べる。
  • 1 モラル項目追加による安全風土要因の検討
    福井 宏和, 高城 美穂
    セッションID: L41
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
    会議録・要旨集 フリー
    組織成員を安全の配慮や安全行動へ導く組織環境を安全風土として、1999年から安全風土の質問紙調査をしてきた。その後2002年の東電問題を受けてモラル関連項目を追加するとともに原子力発電所で質問紙調査を実施した。因子分析の結果、「組織の安全姿勢」、「直属上司の姿勢」、「安全の職場内啓発」、「安全配慮行動」、「モラル」、「知識・技能の自信」の6つの要因を抽出した。重回帰分析でこれらの要因間の関係を分析した結果、個人要因である「安全配慮行動」と「モラル」は、組織要因である「組織の安全姿勢」、「直属上司の姿勢」、「安全の職場内啓発」と有意に関係していることが認められた。従って、「組織の安全姿勢」、「直属上司の姿勢」、「安全の職場内啓発」は安全風土の要因と考えられる。
  • 2 職能による安全風土の特徴
    高城 美穂, 福井 宏和
    セッションID: L42
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/06
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    原子力発電所職員の職能を大きく分けると、発電部門、保修部門、管理部門に分類できる。これらの各職能における安全風土の特徴を分析するため主成分分析を実施した。第2主成分は「幹部肯定型」と「職場活動肯定型」の特徴を対比する合成変数であり、第3主成分は「規律型」と「意思疎通型」の特徴を対比する合成変数であると解釈した。この分析結果から、現場業務主体の発電部門は「職場活動肯定型」の特徴があり、机上業務主体の管理部門は「幹部肯定型」であり「規律型」、現場業務も机上業務もある保修部門は「幹部肯定型」であり「意思疎通型」の特徴があることが示された。
運転支援
原子炉機器,輸送容器・貯蔵設備の設計と製造
機器設計と評価
使用済燃料中間貯蔵
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