日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
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振動腐食
  • 16.BWR一次冷却系の流動解析
    市川 涼子, 秋山 実, 内田 俊介, 内藤 正則, 岡田 英俊, 堀田 浩司, 西田 浩二
    セッションID: E47
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    BWRプラントを対象に一次冷却系構造材の腐食環境を評価するコード体系の整備を行っている。このコード体系では、RELAP5コードを用いて一次冷却系の熱流動解析を行い、解析結果を腐食電位評価モデルに引き継いでおり、実用を視野に入れシステム化も行っている。これまでBWR5プラントを対象にRELAP5コードで一次冷却系の熱流動解析を行ってきたが、今回はBWR5プラントの設計変更、特にレートアップを対象にRELAP5コードで熱流動解析を行った。レートアップに伴う流動の変化を確認し、後述する腐食電位評価モデルに解析結果を引き継いだ。また実用の際にユーザが変更するRELAP5のデータを明らかにした。
  • 17.BWR一次冷却系の腐食環境評価手法の改良
    堀田 浩司, 斉藤 裕明, 内田 俊介, 岡田 英俊, 市川 涼子
    セッションID: E48
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    BWR一次冷却系構造の腐食環境の主な指標として腐食電位が用いられる。本研究では、酸化種濃度を求めるラジオリシス解析コードと、この解析結果より腐食環境を評価する腐食電位解析コードを開発した。ラジオリシス解析は熱流動コードRELAP5と連携し、流れに沿って水質化学種濃度を計算している。腐食電位解析は混合電位モデルを用いて、特に材料側の分極特性には過酸化水素雰囲気での濃度変化を反映させている。精度向上のため、主要パラメータに関する感度解析に基づいてコード改良を行った。これにより、実測値と比較した精度解析では実用に足る結果を得た。
  • 18.配管減肉評価手法
    岡田 英俊, 内田 俊介, 内藤 正則, 上原 靖, 上遠野 健一, 堀田 浩司, 市川 涼子
    セッションID: E49
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    流れ加速型腐食による配管の健全性が懸念されるPWR二次冷却系およびBWR・PWR給水加熱器ドレイン系を、流体解析と化学反応解析とを併用することにより、その損傷進展を予測・評価する。PWR二次冷却系での配管健全性の評価指標として腐食電位・質量移行係数を採用し、配管健全性を評価する際に、評価指標に要求される数値精度を見積もる。評価指標に影響する各パラメータの、評価指標に対する感度解析を実施し、配管健全性に影響するパラメータの寄与を定量的に評価する。BWR・PWR給水加熱器ドレイン系では、液滴の衝突による減肉過程に対して、数値解析を併用して減肉シナリオを提案する。 、、、、
  • 19. LES法とk-ε法によるオリフィス3次元流動解析結果の比較
    王 盛, 二ノ方 壽, 内田 俊介, 内藤 正則, 白川 典幸, 岡田 英俊, 上原 靖
    セッションID: E50
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    Flow-accelerated corrosion (FAC) is one of the major causes of unexpected troubles occasionally occurred at current nuclear power plants. It should be paid much more attention to where the turbulence happens frequently, such as the flow with high speed passing through the orifice pipe. This study is to provide a reliable numerical modeling to analyze the flow pattern in orifice pipe for the analysis of its effect on FAC. Both of the large-eddy simulation (LES) methodology and k-model are applied to carry out the three-dimensional orifice flow simulation. The codes used here are PLASHY for LES parallel calculation, and PLASHY and STAR-CD for k-epsilon modeling, respectively. The velocity distribution and turbulence energy distribution are obtained. The results from different methodologies are compared and analyzed.
  • 20. 乱流に起因する質量移行係数および境界層厚さ評価
    上原 靖, 内田 俊介, 内藤 正則, 白川 典幸, 岡田 英俊, 王 盛, 堀田 浩司, 市川 涼子
    セッションID: E51
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    軽水炉発電プラント配管内で、流れ加速型腐食(FAC)による顕著な減肉現象が起こりうる領域と、流動がFACに与える影響とを調べる。本発表では、PWRの給水系配管、特にFAC発生部位として知られるオリフィス下流部を中心に、配管壁面からの質量移行係数および濃度境界層厚さの評価を行った。その際オリフィス上流に曲がり管を配し、曲がり管を通過する際に生じる乱れが、オリフィス下流における質量移行係数や濃度境界層厚さの分布に与える影響を確認した。
  • 21.改良二層酸化皮膜モデルによる配管減肉速度評価
    内田 俊介, 内藤 正則, 岡田 英俊, 上原 靖, 上遠野 健一, 堀田 浩司, 市川 涼子
    セッションID: E52
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    PWR二次冷却系配管の流れ加速型腐食評価を目的に、改良二層酸化皮膜モデルを用いた配管減肉速度の評価手法を開発した。流れによる質量移行係数、境界層厚、pHによるFe2+の飽和溶解濃度、バルク水中の[Fe2+]、[O2]などをパラメータとして、減肉速度が計算可能である。3次元流動計算およびヒドラジン-酸素反応解析などの解析結果を駆使することにより、プラントの主要点での減肉速度の予測と酸素注入あるいはpH制御などの主要対策の効果の予測が可能となった。
  • 22.統合化手法の開発
    助村 俊一, 秋山 実, 市川 涼子, 内田 俊介, 堀田 浩司, 西田 浩二
    セッションID: E53
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    連成解析による気液二相流中構造物の振動・腐食評価手法の開発では、可能な限り既存のプラグラムを活用し、これに新しいプログラムを追加して、(1)単相流・構造連成解析、(2)二相流・構造連成解析、(3)詳細腐食機構解析、(4)プラントシステム評価を可能とするプログラム体系の開発を進めている。このためには、個別の解析プログラムの起動やコード間のデータ変換を制御し、ユーザが利用可能な環境を整える統合化手法の開発が必須となる。本発表では、プログラム間やプログラム内のデータの流れを中心に、統合化の手法について説明する。
可視化・安全性解析
第IV区分 核燃料サイクルと材料
基礎物性
核燃料
新型燃料(金属及び窒化物)
新クロスオーバー研究
  • その1 Xe予注入したCeO2における高密度電子励起による転位組織の回復
    安永 和史, 園田 健, 安田 和弘, 椎山 謙一, 松村 晶, 左高 正雄, 石川 法人, 知見 康弘, 大久保 成彰, 岩瀬 彰宏, 木 ...
    セッションID: P28
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    高燃焼度の軽水炉燃料に生じるリム組織の形成機構に関する知見を得ることを目的として、UO2と同一の蛍石型構造を有する多結晶CeO2に対して加速器を用いた照射実験を行った。Xeを2 at.%予注入した試料に対して、さらに核分裂片を模擬した高エネルギー重イオンを重畳照射することにより、Xe予注入領域の転位組織の再配列現象が確認された。
  • その2 UO2における酸素格子間原子配置の第一原理計算:2量体と平面状配置
    耿 華運, 陳 迎, 金田 保則, 岩沢 美佐子, 大沼 敏治, 木下 幹康
    セッションID: P29
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    The stability and energetics of Oxygen defect configurations in UO2 are studied by first-principles method. The results show that, a little unexpected, the planar distribution favourable of oxygen interstitials and the possibility to form O-O dimer in UO2+x.
  • その5 UO2酸素副格子における点欠陥・クラスター発達の数値シミュレーション
    一宮 尚志, 西浦 廉政, 板倉 充洋, 木下 幹康
    セッションID: P30
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    UO2のリム構造形成においては、結晶中の酸素のvacancy、およびinterstitialの挙動が重要な役割を果たすと考えられているが、interstitialの移動は長時間のスケールでおこる現象のため、通常の分子動力学シミュレーションは困難である。本講演では、より長時間の挙動を追う手法を用いてシミュレーションを行った結果を述べる。
  • その3 高燃焼度燃料における細粒化組織変化のメゾスコピックシミュレーション
    鈴土 知明, 福田 由佳, 蕪木 英雄, 板倉 充洋, 木下 幹康
    セッションID: P31
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    高燃焼度燃焼の組織変化に関するメソスコピックシミュレーションモデルを開発した。モデルでは、フィッショントラックによる欠陥の蓄積を結晶片の微小な回転で模擬することにより、細粒化の再現を試みた。
  • その4 UO2とCeO2における原子間力ポテンシャルの特性の研究
    金田 保則, 陳 迎, 耿 華運, 岩沢 美佐子, 大沼 敏治, 木下 幹康
    セッションID: P32
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    照射環境下で核燃料内に発生するさまざまな欠陥構造の理論的解明には、分子動力学法を用いた解析が有効である。特に面状欠陥の発生に着目し、この計算による再現を目標とした、UO2ならびに模擬物質としてのCeO2の原子間ポテンシャルの開発・特性解析の現状について述べる。
  • その6 高燃焼度燃料を模擬したXe注入セラミックス中の高密度電子励起の効果
    園田 健, 石川 法人, 左高 正雄, 大久保 成彰, 安永 和史, 安田 和弘, 椎山 謙一, 松村 晶, 岩瀬 彰宏, 木下 幹康
    セッションID: P33
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    軽水炉燃料において高燃焼時に発生するリム組織を加速器中で模擬するための実験基盤の開発と、その基盤を用いた蛍石型セラミックスへのXeイオン複合照射試験の結果を報告する。主に高エネルギー核分裂片により発生するイオントラックの重畳による微細組織変化についてTEM/SEMの観察結果を報告する。
  • その7 放射光を用いた核燃料模擬物質セリアの重イオン照射効果の研究
    大野 裕隆, 中川 将, 岩瀬 彰宏, 図子 善大, 馬場 裕治, 平尾 法恵, 石川 法人, 知見 康弘, 左高 正雄, 西畑 保雄, 松 ...
    セッションID: P34
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    軽水炉における核燃料の高燃焼度化に伴い燃料に生成する’リム組織’発生のメカニズムを解明すべく、模擬物質CeO2へのイオン照射効果を評価した。低エネルギー(3keV)の希ガスArや、高エネルギー(200MeV)のXeをCeO2へ打ち込み、その照射効果をXPS、XAFSなどのX線吸収分光よりそれぞれ評価した。また、CeO2へ代表的な核分裂片として生成される希ガスであるXeのインプランテーションを行い、XAFSによりそのCeO2内部での拡散集合状態を評価した。
  • その8 UO2とCeO2中の欠陥生成の第一原理エネルギー論的研究
    陳 迎, 岩沢 美佐子, 大沼 敏治, 金田 保則, 耿 華運, 木下 幹康
    セッションID: P35
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    核燃料であるUO2と加速器実験の模擬材料としてのCeO2の物性・構造変化を 理解、比較するため、核分裂生成物であるXe原子を含む種々の欠陥系の第一 原理計算を行なう、二つの系において電子構造、点欠陥生成エネルギーと格 子緩和効果を求めた。さらに、有限温度で各種点欠陥濃度を計算し、両系に おける欠陥生成特性と相違性を調べた。
  • その9 酸化セリウム中の高温イオン照射欠陥挙動のラマン分光およびX線回折分析
    阿部 弘亨, 三原 武, 園田 健
    セッションID: P36
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    UO2燃料の高燃焼度組織の形成過程の理解のため、同じ蛍石型構造を有するCeO2においてイオン照射下挙動を明らかにすることを目的とした。実機を模擬した高温において12~18MeVのXe、I、Oイオン照射を行い、顕微ラマン分光法およびX線回折法によって分析した。温度依存性およびフルエンス依存性から、酸素空孔の蓄積とシンクの定常化、および深部からの酸素の拡散に伴う回復過程などを明らかにした。
事故時燃料挙動
MA含有酸化物燃料
水素化物
  • (1)開発概要
    小無 健司, 山脇 道夫, 寺井 隆幸, 伊藤 邦博
    セッションID: P49
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    酸化物燃料を用いたナトリウム冷却高速炉の経済性向上のため、高速中性子に対して高い制御能力を持つ水素化物中性子吸収材を用いた制御棒及びバーナブルポイズンを開発する。 エネルギーの長期的安定供給および環境負荷の低減のために高速炉の開発が進められている。高速炉ではこれまで中性子吸収材として炭化ホウ素(B4C)が用いられてきた。しかし炭化ホウ素は中性子を吸収するとヘリウムガスを発生し膨れを生じるため長期間の使用が困難になっていた。そこで、中性子吸収によりヘリウムガスを発生しない材料(水素化物)を選ぶことで寿命の延長を図ることを目指している。 本発表ではこのプロジェクトの概要を紹介する。
  • (2)炉心設計研究
    岩崎 智彦, 横山 次男, 小無 健司
    セッションID: P50
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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     金属水素化物は、水と同じ程度の水素原子数密度を持つことから、材料に高速中性子の減速性能を持たせる事ができる。この性質を利用すれば、高速中性子領域では小さな中性子吸収断面積しか持たない核種でも、大きな中性子吸収断面積を持った核種としての特性を有するようになる。  本研究ではこの点に着目し、「ハフニウム水素化物による長寿命制御棒」と「ガドリニウム水素化物によるバーナブルポイズン」の開発を行う。 _丸1_ハフニウム水素化物長寿命制御棒: 高速炉ではこれまで制御棒材料として炭化ホウ素が使用されているが、Heガス発生に起因するスエリングなどの点から寿命に問題があり、運転コスト低減のためには長寿命制御棒の開発が望まれている。本研究では中性子を吸収してもHe ガスを発生しないハフニウム水素化物長寿命制御棒について、FBR サイクルの実用化戦略調査研究(FS )で検討が進められている熱出力3570MWtのNa 冷却酸化物燃料大型高速炉心向けの核設計を行った。 _丸2_ガドリニウム水素化物バーナブルポイズン: 軽水炉では低速の中性子を効率よく吸収してくれる物質が存在するため、これを利用した高燃焼度化が進められている。しかし、高速炉では単体ではこれに変わる中性子吸収材は存在しない。本提案では、ジルコニウム水素化物中にGd 水素化物を分散させた水素化物バーナブルポイズンについて、同じくFSのNa 冷却酸化物燃料大型高速炉心の核設計を行った。
  • (3)照射試験研究
    相沢 静男, 雨澤 博男, 三瓶 真一, 土屋 文, 鳴井 実, 小無 健司
    セッションID: P51
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    照射は、照射用キャプセル設計及び製作を行い、照射用アクチノイド水素化物ペレットを用いJMTRにて低燃焼度及び高燃焼度の2回を実施した。 照射終了後、JMTRホットラボ施設にて、非破壊試験として外観検査、X線透過試験、渦流探傷試験、寸法測定、ガンマスキャン測定を行い、その後にFPガスパンクチャ試験を実施した。破壊試験は、試料切断・調整後、密度測定、金相試験、硬さ試験、SEM及びEPMA観察を実施した。さらに、X線回折試験及び熱拡散率測定試験も実施した。  本報では、照射用キャプセル設計・製作、照射試験及び照射後試験の概要結果について述べる。
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