日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
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シビアアクシデント・PSA
PSA
  • その1 津波PSA手法の全体概要及び開発計画
    坂上 正治, 杉野 英治, 岩渕 洋子, 蛯沢 勝三
    セッションID: H20
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    平成18年9月に改訂された耐震設計審査指針では、設計用基準地震動を上回る大きさの地震動が生起する可能性を否定することはできないとし、地震による「残余のリスク」の存在について言及し、これを合理的に小さくする努力を求めている。また、地震随伴事象として津波に対する安全性の考慮も示されている。これらより、地震に起因する津波について、多量の冷却水を取得する必要性から海岸に立地する原子力発電所において、津波リスクがどの程度存在するのかを把握することが重要な課題である。本報では、原子力発電所の津波に対する確率論的安全評価手法の全体計画を報告する。
  • その2 津波による事故シナリオの検討
    西尾 正英, 近藤 敬介, 小倉 克規, 山下 正弘, 蛯沢 勝三
    セッションID: H21
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    原子力発電所に津波が到来し海水が敷地内に浸入すると、建屋外部に設置されている非常用冷却海水系の海水ポンプ等が機能喪失する可能性が生じる。同様に、津波による波力によって取水塔が損傷する可能性もある。これらの機器の機能が喪失すると、サポート系の機能が失われフロントライン系の機能も喪失する。この状況において起因事象発生により原子炉が冷温停止へのプロセスの途中にある場合、多くの緩和系が使えなくなる可能性があり、炉心損傷に至る可能性が出てくる。これらの事故進展について検討し、炉心損傷に至る事故シナリオを作成した。
  • その3 津波に対する重要構造物のフラジリティ評価手法の検討
    杉野 英治, 岩渕 洋子, 坂上 正治, 蛯沢 勝三
    セッションID: H22
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    原子力発電所の津波PSA手法においては、津波によるプラント設備の安全機能の喪失の可能性について、各種損傷モードを考慮して評価することが重要となる。その際に、津波に伴う現象と、津波が作用する重要構造物の損傷モード(機能喪失モード)との関係を整理しておく必要がある。津波に伴う現象として、敷地沿岸部における押し波や引き波による水位変動、津波による土砂移動に伴う地形変化、構造物への津波波力や漂流物の衝突などが挙げられる。これらに係る重要構造物のフラジリティ評価方法を示す。
  • 岩渕 洋子, 杉野 英治, 蛯沢 勝三, 今村 文彦
    セッションID: H23
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    原子力発電所を対象とした津波解析および被害評価の精度を向上させるために,解析コードの整備と合わせて,解析コードの適用性を定量的に示すための既往津波災害事例の再現性の確保が必須となっている.そのために,解析結果の妥当性の検証に用いる痕跡高データ(観測値)の再調査・見直しが求められている.そこで本研究では,過去に我が国に来襲した津波とその被災事例に関する歴史津波の研究資料の収集・整理を行ない一括検索可能なシステムを構築する.本稿では,データベース構築の手順とデータの審査方法についてまとめた.
防災
核燃料サイクル施設
新型炉・燃料製造施設
新型炉安全
計算科学技術
安全解析
安全解析・計算科学基礎
振動腐食
  • 13.開発の進捗状況
    内藤 正則, 越塚 誠一, 二ノ方 壽, 内田 俊介, 上遠野 健一, 斉藤 裕明, 秋山 実, 山下 和彦, 堂崎 浩二
    セッションID: E44
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    経済産業省提案公募事業「革新的実用原子力技術開発費補助事業」“連成解析による気液二相流中構造物の振動・腐食評価手法の開発”を、平成17年度より平成19年度までの予定で進めている。本事業の目的は、三次元流体・熱解析に振動あるいはラジオリシス解析・脱酸素反応解析を併用した原子炉冷却系構造材の腐食損傷解析手法の開発である。今回は、以下の結果について報告する。BWR冷却系のダウンカマ周辺における腐食電位を、流体解析とラジオリシス解析とを併用することにより評価した。PWR二次冷却系に対しては、流体解析と酸素・ヒドラジン反応解析とを併用することにより酸素濃度分布を評価した。更にヒータドレン系における液滴衝突と腐食の重畳による配管の損傷を、二相流解析と実験により評価した。
  • 14. 気液二相流中構造物の振動特性試験
    藤本 清志, 井上 久道, 越塚 誠一, 二ノ方 壽, 内藤 正則
    セッションID: E45
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    気液二相流中の構造物の加速度と二相流動による圧力変動、ボイド率変動を同時計測し、構造物の振動特性と二相流動特性との関係を検討した。測定した断面平均のボイド率はドリフトフラックスモデルにて予測できることを確認した。また、二相流動による圧力変動及びボイド率変動はスラグ流で大きくなること、更に、気泡流から環状噴霧流までの二相流中の縦置き円柱及び横置き円柱の変動抗力係数は、気液二相流の運動エネルギーに反比例することがわかった。
  • 15. 気液二相流中構造物の振動特性評価
    上遠野 健一, 石田 直行, 越塚 誠一, 二ノ方 壽, 内藤 正則
    セッションID: E46
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    気液二相流と固体の相互作用における荷重評価は、気液二相流を取り扱う機器・構造の健全性評価において重要である。本研究では、流動場については固体と顕著な相互作用をする気液界面を直接計算できる手法を採用し、固体挙動に対しては液体領域の追跡に用いてきた粒子法を適用した。気液二相流中の構造物の加速度や二相流動による圧力変動、ボイド率変動に関して、試験と解析の時間的・周波数空間的な比較を実施し、気泡流から環状噴霧流までの二相流場において、二相流動特性、固体挙動を解析により再現できる見通しを得た。
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