Anthropological Science (Japanese Series)
Online ISSN : 1348-8813
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ISSN-L : 1344-3992
108 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 土偶との関わりから
    斎藤 和子
    2000 年 108 巻 2 号 p. 61-79
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    岩版•土版はこれまで, 石製または土製という材質の違いはあっても同一形式に属し, 連続的な変化を遂げ, 6型式に分類されるとされてきた。そして, 初現形態である第1類を見ると, 土偶と何ら形態的な関係がないと考えられ, ゆえに, 岩版•土版は土偶と形態的に無関係であるとされてきた。しかし本研究の解析の結果, 1) 岩版•土版は同一形式に属するとしても, 連続的に変化するとはいいがたいこと 2) 細別されていた従来の6型式は, 3型式に大別されること3) 第2類•第3類の岩版•土版は, 土偶の人体意匠の表現様式に影響を受けていること, を指摘した。
  • 山中 淳之, 清水 大輔, 竹本 浩典
    2000 年 108 巻 2 号 p. 81-90
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    連続したCT画像を使って, 骨の外部形状および内部構造を正確に再現した3次元データを構築するための新技法を提示する。本稿の3次元再構築法には2つの基本的な特徴がある。第1の特徴は, 各CT画像において, 海綿質と緻密質をそれぞれ一様な材質と仮定し, HMH CT値 (half maximum height CT number) を使って, 空気と海綿質, 海綿質と緻密質, 緻密質と空気の3つの境界を正確に抽出している点である。第2の特徴は, 各画像1 pixel サイズと断面間隔を等しく設定した連続CT画像を積み重ねることにより, xyz 3方向に等間隔な3次元データを構築している点である。この方法は, 四肢骨など細かい内部構造をもつ硬組織の正確なデータ構築を可能とし, 今後の3次元骨形態解析における有用な手法となり得る。
  • 奥住 秀之, 牛山 道雄, 葉石 光一, 田中 敦士
    2000 年 108 巻 2 号 p. 91-99
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    手の力 (筋力), 平衡性 (バランス), 歩行 (移動) の3因子より構成される Nagasaki (1995) の運動能力モデルに基づき, 握力, タッピング頻度, 片足立 (開眼及び遮眼), 平均台歩き, 歩行速度 (通常及び最大) という7種の運動課題を18~68歳の知的障害者217名に行い, 生活年齢 (暦年齢) と知能指数との関連, 及び課題成績同士の関連を検討した。(1) 生活年齢と有意な相関が見られた運動課題は最大歩行速度だけで, 知能指数を統制するとその相関も有意でなかった。(2) 知能指数との有意な相関はすべての運動課題で見られ, 知能指数が高いほど運動課題の成績が高かった。(3)性差に関しては, 握力では女性より男性で成績が高く, その他の運動課題ではその影響は見られなかった。(4) 課題成績同士の相関はすべて有意であり, 握力とタッピング, 片足立ちと平均台歩き, 2つの歩行速度における相関が特に明瞭であった。
  • 池田 次郎, 中橋 孝博
    2000 年 108 巻 2 号 p. 101-131
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 頭蓋計測値によるアイヌと琉球人の比較研究を例にとって
    百々 幸雄
    2000 年 108 巻 2 号 p. 133-141
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
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