日本先天異常学会会報
Online ISSN : 2433-1503
Print ISSN : 0037-2285
13 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年13 巻2 号 p. Cover1-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年13 巻2 号 p. App1-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1973 年13 巻2 号 p. Toc1-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 山本 正治
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 61-72
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、ヒトの染色休異常疾忠の動物実験モデルを確立することにある。ダウン症候群をはじめとする多くの染色体異常の発生は、母親の加齢に伴い増加することが知られている。この岬年齢依存性について、動物のレベルでは、その報告がない。そこで、加齢マウスよりえた着床前の受精卵及び形態形成期の胎仔の染色体を検索し、この間の事情を明らかにした。最初に、老化マウスの生殖生理学的変化をしらべ、この理解にたち、染色体異常発生機構の解明を試みた。木実験で観察した結果は次のとうりである。マウスの加齢に伴い成功妊娠率の低下をみた。成功妊娠マウスでは、著しいlitter-sizeの減少が観察され、加齢に伴うこの変化は、排卵機構の障害に基づくものではなく、排卵後の異常、即ち受精の失敗、分割の異常、着床の失敗によると考えられる。胎仔の染色体異常検索の結果、「母年齢依存性」は、異数体異常において確認されたが、倍数体異常の発生には、この関係を認めなかった。これは、両者の異常発生機構の違いに基づくものと考えられる。また、異数体異常には・純粋なモノソミー、トリソミー異常と、正常2倍体と異数休のモザイク異常の2種が存在した。とくに、モザイクの発生には、受精卵をとりまく、加齢マウスの子宮内環境が関与していると考えられる。とくに興味ある点は、これらのモザイク異常胎仔が他の異常胎仔と同腹仔として存在したことである。この現象は染色体異常が、排卵前すでに存在し、一部の異常卵が、悪化した子宮内環境下でモザイクを形成したと考えられる。染色体異常発生機枇については、現在提出されている仮説との閑速において考察を試みた。
  • 田中 悟, 川島 邦夫, 中浦 槙介, 長尾 重之, 桑村 司, 高仲 正, 大森 義仁
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 73-84
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    サリチル酸誘導体の実験的催奇形作用に閉しての報告は多数なされているが、サリチル酸そのものについてはあまり検討されていない。今回はサリチル酸の経口投与による催奇形性についてアスピリンと比較検討した。ウィスター系ラット1群20匹を用い、サリチル酸、アスピリンの投与量は75、150および300mg/kgとし、妊娠8日から14日まで毎日1週間、胃ゾンデを用いて強制的に経口投与した。両薬物とも、300mg/kg群で投与開始後体重増加が抑制され、また流艇、立毛等が観察された。中毒症状はサリチル酸群において強く、死亡3例、アスピリン群では比較的軽度で、死亡は1例のみであった。妊娠20日目における解剖所見では、サリチル酸群では生存胎仔0、アスピリン群では1母体から4例が得られたのみで、その体重は対川群に比べて有意に低い値をかした。150mg/kg群では、平均同腹行数においてサリチル酸群は小さく、また成長押側が観察されたが、アスピリン群の平均同腹行数は対照群とほぼ同数であった。しかし、それらの体重は有意に低い他を示した。75mg/kgでは両薬物投与群とも対照群との間に特に差は認められなかった。特に商用量群において着床痕、胎盤遺残率が高く、早期死亡の所見が得られた。生存胎仔の外形異常所見として、アスピリン300mg/kg群の4例中1例のみが正常で、他の3例は脳脱、眼瞼裂、仮性巨舌症などを併発していた。150mg/kg群においても脳脱例が見られ、さらに娠幹、四肢にも柵々の異常が観察され、その発生率はサリチル酸群において27.8%、アスピリン群では12.7%であった。75mg/kg群における異常発止率は著しく低く、サリチル酸群1.8%、アスピリン群0.6%であった。対照群には異常例は認められなかった。臓粋における異常発生率はサリチル酸150mg/kg群で12.7%、同用上着=のアスピリン群で5.6%であったが、75mg/kg郡ならびに対照群には異常例は発見されなかった。骨格系においても商用性群では種々の異常が。認められ、サリチル酸150mg/kg群の発生率は65.7%、アスピリン群32.5%であった。75mg/kg群では、サリチル酸群において2.5%の発止が見られた以外、アスピリン群では対川群と同様発生率は0であった。しかし第14肋骨の発生は対照群に比較し投与群において高率に見られ、しかも用量関係が、忍められ、さらに150mg/kg群においては第15肋骨の存在例も棚察された。育成実験において、而薬物とも300mg/kg群では新生仔は得られなかった。75、150mg/kg群ではほぼ同数の期生仔が得られたが、生後3週目における育成率は150mg/kg群ではともに70%以下となり、生後8週目、サリチル酸150mg/kg群、アスピリン75および150mg/kg群では60%以下に低下した。外形、臓器、骨格検査においては、胎仔における際と同様の傾向が観察され、両薬物の催奇形作用に本質的に差異のないことがうかがわれた。母体に投与したサリチル酸の分布を調べた実験で濃度としてもっとも高い値を示したのは血清、もっとも低地は脳で得られた。その他の臓器と胎仔中の値はほほ同程度で・サリチル酸は比較的良く胎仔に移行することが認められ、サリチル酸の胎盤通過と関連してこれら薬物の催奇形作用機序について考察を加えた。
  • 加藤 暉成
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 85-92
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    To elucidate the mechanism of sulfonamide-induced malformations in mice, the effects of PABA, folic acid, tetrahydrofolic acid, nicotinamide, pyridoxine, 1-acorbic acid and riboflavin on the teratogenic action of sulfadimethoxine, manifested mainly as cleft palate, were studied. Tetrahydrofolic acid, an active form of the folic acid, was found to block teratogenicity completely. Nicotinamide, pyridoxine or 1-ascorbic acid reduced induction of the malformed embryos, while PABA, folic acid and riboflavin had no effect. As for the process through which such inhibiting effects are achieved, it isconsidered that co-factor-related or metabolism-promoting factors such as tetrahydrofolic acid, nicotinamide, pyridoxine or 1-ascorbic acid activate the metabolism around the tetrahydrofolic acid in a folate metabolism. It may be concluded that the teratogenic effect of sulfadimethoxine is not caused by the deficiency of folic acid due to its competitive antagonism with PABA which is known as the substantial step of its antibacterial action. Rather, it is the interference with the folate metabolism around the tetrahydrofolic acid in early embryos characterized by vigorous protein synthesis which is suggested to be the cause.
  • 児玉 直己, 巴山 潤吉, 江角 吉造, 安田 峯生
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 93-101
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    塩酸procarbazineの20ないし960mg/kgをSD系ラットの妊娠3日から14日の問のある1日に1回経口投与し、投与量および投与期問と発生障害作用との関係を調べ、つぎの結果を得た。1. 胎仔致死f乍用は概して投与時期が遅いほど弱くなる傾向が認められたが、20、60および180mg/kg投与群では妊娠7日の胎仔死亡率は妊娠6日のそれよりも高かった。2. 主な外表奇形は小頭症、小顎症、口蓋裂、肛門閉鎖、曲・短尾、指趾減形成、四肢短縮、全身浮腫などであった。小頭症は水小頭症といわれる種類のもので妊娠8〜14日に投与したものに成立をみた。小顎症、口蓋裂、指趾減形成、曲・短尾は妊娠10日以後に投与を受けたものに多くみられた。四肢短縮の臨界期は妊娠11〜14日であった。指趾減形成の種類は欠指趾症、短指趾症、合指趾症でほとんど合併して出現し、四肢短縮も伴っていた。3. 主な内部奇形は脳室の拡大および変形、無・小眼症、卵巣低位・精巣高位などであった。無・小眼症は妊娠9日以前に投与したものに主に成立した。側脳室の拡大の臨界期は全投与日にわたっており、妊娠10日以後投与群には第3脳室の拡大あるいは大脳半球後都の萎縮を伴ったものがみられた。4. 主な骨格奇彩は頭蓋顔面骨、椎骨、肋骨、鎖骨、肩甲骨・寛骨、四肢長管骨にみられた。椎骨異常は投与量の増加に伴い、頸椎および胸椎から全体に広がっていく傾向を示した。鎖骨、肩甲骨、寛骨の異常は妊娠10日以後投与群に多くみられた。四肢長管骨の異常は娃娠10日以後投与群に多くみられ、前肢より後肢の方が、後肢でも特に腓骨が高い感受性を示した。
  • 安田 峯生
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 103-105
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
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  • 西村 秀雄
    原稿種別: 本文
    1973 年13 巻2 号 p. 107-111
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1973 年13 巻2 号 p. 113-122
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年13 巻2 号 p. 123-126
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
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  • 原稿種別: 付録等
    1973 年13 巻2 号 p. 127-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年13 巻2 号 p. Cover2-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年13 巻2 号 p. Cover3-
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2019/02/01
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