日本先天異常学会会報
Online ISSN : 2433-1503
Print ISSN : 0037-2285
14 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 14 巻 4 号 p. Cover1-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 14 巻 4 号 p. App1-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1974 年 14 巻 4 号 p. Toc1-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 平山 雄, 木村 正文
    原稿種別: 本文
    1974 年 14 巻 4 号 p. 253-269
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    The epidemiology of congenital malformations in Japan was reviewed based on National Vital Statistics. A six-fold increase was noted in the frequency of malformations as cause of fetal death attended by physician from 538 out of 151,338 (0.36%) in 1952 to 2,476 out of 122,273 (2.02%) in 1972. The increase in the ratio of malformations was noted as statistically significant both in spontaneous and artificial fetal deaths as well as in both middle and late fetal deaths. Anencephalus was noted as a major malformation responsible for such increase in fetal death: 88 or 0.33% in 1952 and 837 or 3.42% in 1972. The increase in musculo-skeletal malformations and malformations due to chromosomal abnormality was noted as statistically significant in malformations in early neonatal infant deaths and infant deaths respectively. Possible cause for the increase of anencephalus were discussed by reviewing relevant literature, and a need for systematic epidemiological study in this country was emphasized.
  • 仲村 春和, 山脇 平, 藤沢 肇, 安田 峯生
    原稿種別: 本文
    1974 年 14 巻 4 号 p. 271-283
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    妊娠10日のICR-JCL系マウスに水溶性ビタミンA60万IU/kgを腹腔内に投与し、妊娠末期に胎仔を観察すると、その全例に四肢の減形成が認められる。われわれはこの病理発生過程を光学頭徴鏡で観察し、投与24時間後から肢芽の母指側に多量の中胚葉細胞の壊死が見られることを先に報告した。この細胞の死に至る過醒をさらに追求するため、ビタミンA投与2、4、12および24時間後に前肢芽をとり出し、グルタールアルデヒドとオスミウム酸で固定し、脱水後エポキシ樹脂に包埋して、母指側の超薄切片をつくり、酢酸ウランと酢酸鉛で染色し、電子顕微鏡で観察した。ビタミンAの作用は投与4時間後に核膜やミトコンドリア膜の膨潤として表われる。このような細胞は電子密度が低くなっていた。投与12時間後には核膜やミトコンドリア膜の膨潤している細胞は数が多くなり、また細胞の損傷も大きかった。このときには、その他のほとんどの中胚葉細胞は収縮していて、細胞間隙が広くなっていた。投与24時間後には対照の肢芽で中胚葉細胞の集積が見られ、中胚葉細胞の分化が進んでいたが、投与をうけた肢芽では集積が見られなかった。投与をうけた肢芽のある部分では細胞は投与12時間後よりもさらに収縮していた。他の場所では収縮が見られず、細胞は正常の形にもどっているように見えたが、このような場所でも分化は遅れていた。投与24時間後ではさらに中胚葉に多数の核濃縮した細胞が見られた。核膜やミトコンドリア膜の膨潤した細胞は死んでいくと考えられる。また収縮した細胞の存在するところとあとで核濃縮のおこる場所とがよく一致するので、収縮した細胞の一部は核濃縮をおこすと考えられる。以上のことから、ビタミンAの作用を受けた細胞のある部分が死んで、中胚葉細胞が少なくなり、これに中胚葉の分化の遅れが加わって肢異常がおこると考えられる。
  • 中根 一芳, 星野 清, 亀山 義郎
    原稿種別: 本文
    1974 年 14 巻 4 号 p. 285-291
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    MCマウスは遺伝性小眼症をもつ近交系マウスである(Inbred Strains of Mice No.8,1973)。木村(1969)はこの小眼症の形態形成を研兜した。木村はそのなかで成体の小眼程度に変異の幅が大きいこと、鼻骨と歯に形態異常があることをみている。これより以前に江崎(1963)はこの小眼症マウスを用いて前頭骨と頭頂骨に形態異常のあることを観察している。しかし水晶体形成の初期変化および水晶体形成と周辺の中胚葉組織形成との関係については上記両報告においては検討がなされていない。本報告においては水晶体胞の異常形成の過程および形成途次の水晶体胞とそれに隣接する中胚葉組織との位置的な関係について観察を行ない検討を加えた。MCマウスおよび比較対照のDDKマウスはともに名古屋大学の近藤恭司教授から譲り受けた。胎生10〜18日の胚・胎仔をBouinあるいはBodian液にて固定、パラフィン包埋連続切片、H.E.染色の後、組織学的に観察した。胎生10日のMCマウス胚では眼胞外壁の前上部は頭部外胚葉と接着するが、後下部は接着せず外壁と外胚葉との間に上顎突起上部の中胚葉組織が介在しているものが多くみられた。胎生11日胚では眼杯自体の形成はほぼ正常と同様であったが、水晶体胞はほとんど正常に近いものから水晶体原基lens placodeの状態にとどまっているものまで広い範囲の変化がみられた。多くの例では水晶体胞は小さく、眼杯腔cptic cup cavity内で前上方に偏位していた。上顎突起上部は外下方から眼杯口を被せるような位置に発達していた。水晶体胞の形成不全、前上方への偏位および眼杯の変形の程度はいずれも眼杯の形成部位に近接する上顎突起中胚葉組織の上方への発達の程度と並行していた。胎生12〜18日胚・胎仔の水晶体の大きさ、位置の異常の程度は11日胚でみられた水晶体胞と同様に広い幅があり、極端な例では眼形成領域に水晶体が全く認められなかった。水晶体が形成されているものでは角膜原基と細胞索で連結していた。眼杯は組織学的には著しい変化は認められなかったが胎令が進むにつれ、水晶体形成不全の眼では眼球は小さく、襟曲が顕著であった。なお眼杯裂閉鎖不全はほとんどの眼球においてみられた。マウスの遺伝性小眼症および近交系マウスに自然発生する小眼の形成過程はこれまでに多くの研究がなされ、このうち水晶体誘導に異常が認められるものにey-1、ey-2(Chase et al.,1941)とfi(Konyukhov et a1.,1969)小眼症がある。これらey-1、ey-2、fi心眼症では水晶体形成障害は眼胞の発育不全による頭部外胚葉との接着の不完全にもとづくと報告されている。これに対しMCマウスの小眼症では眼胞自体の発育には異常は認め難く、頭部外胚葉との接着が上顎突起によって妨げられている所見がみられた。この所見は上顎突起と眼胞との位置的関係の変異が水晶体形成異常に対して大きな役割をもつことを示唆するものである。MCマウス胚にみられる頭部および顔面の形態変異については今後さらに検討を加える予定である。
  • 藤井 征
    原稿種別: 本文
    1974 年 14 巻 4 号 p. 293-308
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    Pregnant mice were treated with a single intraperitoneal injection of 10,000 I.U. vitamin A on day 8, 9, 10, 11 and 12 of pregnancy respectively. Offsprings were examined on day 18. In the results, cleft palate, malformations of the digit and pathologic changes in the tooth were the notable malformations observed. The author of the present paper especially paid attention to pathologic changes in teeth and their morphogenetic study was planned. Among various kinds of pathological changes observed in the tooth germs, the most remarkable one was hemorrhage in the dental papilla and the enamel organ. No differences were seen between the germs of the incisor and molar. Severe hemorrhagic changes were more prevalent in the fetus treated in the early stage of development than in the later stage. Disordered arrangement and partial necrosis due to hemorrhage were observed not only in the odontoblast layer but also in the layers of inner or outer dental epethelium. In severe cases, a wavy pattern was present in the predentine, and said pattern was caused by disarrangement of odontoblasts and ameloblasts. Such disarrangement seemed to be due to massive hemorrhage extending from the dental papilla into the enamel organ. The findings observed in the present study would suggest that the hypoplastic dental development in these experimental cases may originate from the above pathological changes in the odontoblast and ameloblast layer. Further, it may be concluded that the disturbed morphogenesis of teeth was due to hemorrhage in the tooth germ of the mouse fetus, and such hemorrhage was caused by hypervitaminosis A from day 8 to 12 of pregnancy.
  • 桝田 文八, 井上 邦夫
    原稿種別: 本文
    1974 年 14 巻 4 号 p. 309-318
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)の0。4、2、10および50mg/kgをICR-JCL系マウスに妊娠7日から13日にいたる7日間、毎日1回連続皮下投与し、その妊娠末期の胎仔ならびに自然分娩後の新生仔を観察しつぎの結果を得た。1)マウス妊娠母体の一般状態、妊娠の維持、分娩後の状態および母体体重に対するLAS投与の影響はみられなかった。母体臓器においては、50mg/kg投与群の肝臓、脾臓および腎臓、10mgと0。4mg/kg投与群の腎臓に重量増加がみられたが、明瞭な用量反応相関はみられず、病理学的所見にも異常はなかった。2)末期胎仔の観察では、LAS投与による胚致死作用、発育抑伽作用はみられず、外形および内形奇形において、対照群とLAS投与群との間に差異はみとめられなかった。骨格観察では2mg/kg群に距骨、10mg/kg群に距骨と踵骨の化骨遅延がみられ、変異では10mg/kg群に第1または第2頸椎弓分岐、O。4、2および10mg/kg群に第14肋骨の出現頻度が高かったが、奇形は各群とも成立しなかった。3)新生仔については、分娩仔数が対照群に比べO。4、2および10mg/kg群で減少していたが、これらの投与群では逆に体重がより増加していた。新生仔の臓器重最でも多少の変動がみられたが用量反応相関はなく、病理組織所見でも異常はなかった。哺育率にもとくに差異はなく、また新生仔の生後分化ならびに一般行動、感覚および運動機能や外形、内形および骨格にも異常はみとめられなかった。以上のように、マウスヘのLAS皮下投与により、催奇形性や胎仔ならびに新生仔に悪影響をおよぼす決定的な証拠となるものをみとめることができなかった。
  • 原稿種別: 文献目録等
    1974 年 14 巻 4 号 p. 319-327
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 14 巻 4 号 p. 328-329
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 14 巻 4 号 p. 330-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1974 年 14 巻 4 号 p. Toc2-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 14 巻 4 号 p. App2-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 14 巻 4 号 p. Cover2-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 14 巻 4 号 p. Cover3-
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
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