日本先天異常学会会報
Online ISSN : 2433-1503
Print ISSN : 0037-2285
9 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1969 年 9 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1969 年 9 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1969 年 9 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 武藤 義信
    原稿種別: 本文
    1969 年 9 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    ヒキガエル卵を人工注精し,発生した幼生を孵化直後から30±1℃の高温の水槽で飼育したところ,しばしば発化の遅延や停止および水腫の成年などの異常がみられたが,特異なことには大部分の幼生において趾異常が認められた.このような異常の成生過程を知るために,まず正常肢発生をくわしくしらべることとした.ヒキガエルでは肢芽の出現が他の既に知られている無尾類の種に比べ著しく早く,孵化直後の未だ鯛蓋の閉じない時期(Shumwayの発生段階23-24)においてすでに認められるが,この時期を発生段階1とし,以下変態完了までの全期間を肢の主な外形的な特徴によって18の発生段階に分けることとした. 趾の発生順序は外見的には第4,第3,第5,第2,第1趾および番外趾の順であった.(番外趾は無尾類に正常に存在する特殊な退化的な趾である.)30±1℃で飼育した幼生の後肢においては,肢芽期においては,肢芽がしばしばやや細い傾向がある以外は特に著しい異常は認められなかった.しかし足板期においては,足板の軸前部(preaxial part)の発育が著しく悪くなることがわかった.このような現象は既にXenopus(Tschumi, 1954)やマウスのo1igosyndactylism (Grunebery, 1961)でも知られているところで,趾奇形成生に関係があるとみなされるが,この点の解明は今後の骨格発生の研究にまちたいと思う.さらに進んだ発生段階における肢をみると,大多数において,発生段階10(本来ならばかすかに第1趾が認められる段階)になっても第1趾の形成が認められず,さらに発生段階11以上になれば明らかに欠趾を認めることができた.発生段階10以上の幼生143個体をしらべた結果では両肢ともにほぽ正常とみなされる趾をもっているものはわずかに2個体にすぎなかった.残りの141個体の足には極々の異常が認められたが,最も多いのは上記の欠趾で,右足では96.5%,左足では95.1%に達した.発生段階13-16(本来ならば第1-5趾および番外趾の6趾が認められる段階)におけるこのような足を見ると,外形的には著しい異常のない第2-5趾と第2趾に接した発育不全趾を認めることができた.この趾はその外形および位置から番列批とみなされるので,この欠趾は第1趾の欠除によるものと判断できた.Tschumi(1954)によると, 趾形成材料(中胚葉)が不足している場合には,最初に形成される趾(第3-5趾)が材料を使用する結果,後に形成される趾(第1,2趾)はしばしば材料の不足をきたし,そのために趾奇形が生ずるのであろうという.高温飼育したヒキガエル幼生にみられる第1趾の欠除もこのようなTschumiの考えによって説明することができるが,最後に形成される番外趾が何故に欠失しないかを理解するのが困難である.この点の解明は,今後の骨格の研究にまちたいと思う.
  • 東海林 隆次郎, 河野 晴一
    原稿種別: 本文
    1969 年 9 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    当教室で維持しているハツカネズミの近交系の中で,MT系では脱脳症,dd系では前肢の多指症,Swiss-albino系では後肢の多指症が自然発生することが知られている.本実験ではこれら3系のハツカネズミを用い,妊娠9日目にビタミンA15,000 I.U.を腹腔内に注射し,妊娠18日目に母体を開腹して胎児の発生状況を観察した.胎児の死亡率は実験群で著しい増加がみとめられた.MT系における脱脳症の出現率は実験群と対照群との間に大差なく,dd系およびSwiss-albino系における多指症は実験群では全く検出されなかった.一方実験群では対照群で検出されなかった外形異常が多数観察された.異常の種類や発現頻度は系統により多少差異があるように思われる.上記3系中死亡率が最も低く,奇形を多発したdd系を用い,同様の処理を施し,24時間および48時間後の胎児の染色体を調査した.染色分体の切断またはgapなどの異常をもった細胞が低頻度に観察された.
  • 本多 孝, 沼倉 硯彦, 武部 幸侃, 工藤 一, 戸田 聖一
    原稿種別: 本文
    1969 年 9 巻 1 号 p. 21-32
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
    A female newborn with diprosopus was born of a 33 years old multipara who had suffered from a moderate toxemia in the middle of her 42nd week of pregnancy. The parents were not a consanguineous marriage. Further, they have no congenital malformations or hereditary disorders. Their family has no evidence of such debits. The mother had an anamnesis from taking an anti-emetic medicine for one time in the early stage of pregnancy. The body weight of this malformed baby was 2.98kg, hight, 5lcm, circumference of the head 37cm and 30cm in circumference of the chest 30cm. Her face was duplicated and showed symmetric in appearance as a whole. She had one neck, four eye-balls, two noses with two nostrils in each, two ears and two mouths. These organs were almost matured. While she was alive, systolic murmurs were heared on the left sternal border. While she had been hospitalized, occasional tonic convulsions of the upper extremities were evident. She had tachypnea without fever or tachycardia. From the 7th week after birth, symptoms of a congestive heart failure had started, and she died on the 53rd day after birth. In autopsy findings, the frontal lobe of the cerebrum, hypophysis, basilar artery and the Ist, IInd and IIIrd cranial nerves were duplicated. Four maior cardiovascular anomalies were detected such as ventricular septal defect, right ventricular hypertrophy, origin of both great vessels from the right ventricle without pulmonary stenosis and coarctation of the aorta.
  • 原稿種別: 付録等
    1969 年 9 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1969 年 9 巻 1 号 p. 41-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1969 年 9 巻 1 号 p. 42-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1969 年 9 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1969 年 9 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2019/02/01
    ジャーナル フリー
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