日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第21回ファジィ システム シンポジウム
選択された号の論文の225件中101~150を表示しています
8C1. 【企画】筑波大学におけるソフトコンピューティング応用あれこれ(1)
  • 長谷川 泰久
    セッションID: 8C1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    人間が物を把持する際に,その手・指が持つパッシビティが把持物体の安定性向上に大きく寄与していることに着目し,ロボットハンドにおいてそのパッシビティを実現する機構の提案を行う.本研究では,この機構の実現の為に人の指の腱において物を把持する際に使用する主な6本の腱を選択し,それを模擬した腱配置を採用する.また,腱の張力計測および外力に対してもバックドライブを可能にする為に腱と直列にバネを接続し,腱の位置・張力制御を行っている.最後に,このシステムを用いて物体の把持実験を行い,指先力の方向が変化させた際に指先姿勢が受動的に変化し,物体との接触状態が変化することを確認した.また,この腱駆動が持つ指先位置のヒステリシス特性について,ソフトコンピューティング手法等を用いて対策していく予定である.
  • 山田 真司, 鬼沢 武久
    セッションID: 8C1-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    本論文では、対話型遺伝的アルゴリズムを用いた、ユーザの感性を反映できるロゴ作成のためのシステムを提案する。まずシステムは染色体としてのロゴを生成し、ユーザはそれらのロゴに対して評価を加える。システムはGAを用いて、ユーザの評価を反映させて次世代の個体群を生成する。この生成・評価の手順を繰り返し、最終的にシステムはユーザが満足するロゴを出力する。また本論文では評価実験を行い、その結果についても示す。
  • 佐藤 美佳
    セッションID: 8C1-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    近年、ソフトコンピューティングの技術を利用したデータ解析手法が多数報告されている。本報告では、主に多変量解析分野の代表的手法とソフトコンピューティング技法の融合の観点から、有効と思われるいくつかのハイブリッド手法を報告し、従来の統計的手法との相違性を論じる。
8C2. 【企画】筑波大学におけるソフトコンピューティング応用あれこれ(2)
8C3. 道路・交通(1)
  • 高田 哲也
    セッションID: 8C3-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    統合型非接触ICカードを用いた地方線区や、民鉄各社へも共通化が行われた場合全ての駅に改札機を導入することはコスト面、駅員の不在箇所を考えると難しい。 既に駅改札機が設置されている駅においてものメンテナンス、管理者の設置を考慮すると駅毎に改札機を設置することは利用者数の少ない駅では経済的負担が大きくなる。 本装置の考え方は、利用者の少ない駅、無人駅、相互乗り入れ区間においても駅改札装置がある駅と同様に運賃決済を行うことが出来るようにする。
  • ARYUANTO SOETEDJO, Koichi Yamada
    セッションID: 8C3-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    This paper describes a new approach for tracking circular traffic signs from image sequences. As a part of traffic sign recognition system, the traffic sign tracking will improve the performance of recognition. By tracking the signs, search space is reduced and misdetection caused by temporal occlusion could be avoided. We propose a new blob tracking called two-layer blob tracking to track the signs from frame to the next. This tracking does not require an accurate model, which is essential in the Kalman-Filter tracking. A red color thresholding followed by a blue color thresholding are used to produce the two-layer blobs. To track the blobs between two successive frames, a blob matching using ring-partitioned matching is employed. It could match the rotated, resized and occluded blobs effectively. The proposed tracking method could track the traffic signs from a moving camera, without have to consider some restrictions on the speed and movement of vehicle, and camera installation.
  • 渡部 利哉, 増田 一浩, 本多 中二
    セッションID: 8C3-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    自動車から排出される窒素酸化物は、光化学スモッグの原因となっており、その排出量は、自動車の保有台数の増加に伴い、さらに増加する傾向にある。そのため「有害物質を減らす」ことは社会にとって大きな課題となっている。そこで、本論文では、微視的道路交通シミュレータMITRAMに、窒素酸化物推定モデルを導入し、窒素酸化物の排出量を測定することで、市街地での交通渋滞と窒素酸化物排出量の相関関係を明らかにする。
  • 奥嶋 政嗣, 秋山 孝正
    セッションID: 8C3-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    都市高速道路交通制御に関してファジィ流入制御に関して多数の研究成果が報告されている。本研究ではこれらの成果を踏まえて、実証的データを利用した高度な適用性を持つファジィ流入制御モデル構築手順を示す。具体的には流入制御での交通量比率・制御変数形状の最適設定にGAを適用しファジィ制御モデルの実用化を試みる。これよりファジィ流入制御の現実面からの適用性の向上を図る。
8C4. 道路・交通(2)
8D1. 【企画】脳と知覚(1)
  • 山ノ井 高洋, 藤原 勇太, 豊島 恒, 大西 真一, 菅野 道夫, エリー サンシェーズ
    セッションID: 8D1-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    ヒト大脳の機能分化に関して正確な判断と曖昧な判断に対する脳内処理過程を調べるため,正確な判断を正解選択,曖昧な判断を近似解選択として,被験者が2つの数値を加算し,その結果を提示された選択肢(選択肢に加算結果の解が存在する:正解選択,解が存在しない:近似解選択)から選択する際のEEGを計測した.等価電流双極子推定(ECDL)法を試みた結果,正解選択では中心前回(PrCG)にECDが推定された以後は主に左下前頭回(IFG)および左中前頭回(MFG)など左脳半球に集中してECDが推定され,その後に前頭前野(PFA),上前頭回(SFG)にECDが推定された.一方近似解選択では左脳半球にECDが推定された以後の潜時で右IFGおよび右MFGにもECDが推定され,その後ふたたび正解選択の場合と同様の部位にECDが推定された.
  • 市橋 秀友, 豊島 恒, 山ノ井 高洋
    セッションID: 8D1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    提示文章をもとに想起を行う際の脳活動を推定した.fMRIによる想起時の脳活動の推定を行っているが,本研究ではEEG計測と等価電流双極子推定法を試み,fMRIでの結果との比較を行っている.被験者は継続的に英文センテンスを場所法で記憶し,想起再生のメンタルリハーサルを行っている.被験者が記憶しているセンテンス500文からランダムに選択された文による想起過程でのEEGを計測し,脳内処理部位を推定した.この結果,時間分解能の低いfMRIでの結果とは異なり,より短い時間での脳活動部位の推移に関する推定結果が得られた.また想起の過程についての推定結果は,Wernicke野,Broca野など言語認知に関する部位,そして前頭前野,中前頭回および下前頭回などのワーキングメモリとされる部位にECDが推定され,これらの部位がfMRIによる研究とほぼ同様の部位であることを確認した.
  • 市橋 秀友, 本多 克宏
    セッションID: 8D1-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    従来行ってきたブロックfMRI(TR=6sec)に対して,事象関連fMRI(TR=2sec) として実験を行い,その計測データにFCMクラスタリングを用いて,SPM2での解析結果と比較した.ヘモダイナミクス応答パターンのクラスタリング結果から,場所法によるセンテンス想起には,言語野よりもむしろ広範な脳部位が関わっていること,またそれらが前頭葉から後頭葉へと層別される結果が得られた.
  • 山ノ井 高洋, 豊島 恒, 山崎 敏正
    セッションID: 8D1-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    ヒトが物体を見る際に,物体の動きは初期にはMT野および頭頂間溝(IPS)で処理されると言われている.本研究では被験者に対してCRT上に上下左右に直線移動する円を提示した際のEEGを計測した.各移動のVEPに対して等価電流双極子推定(ECDL)法を試みた結果,MT野, IPSにECDが推定され,その後に中心前回(PrCG)にECDが推定された.またPrCGにECDが推定される前後の潜時において眼球運動に関係する部位である前頭眼野(FEF)および上丘(SC)にECDが推定された.対側に移動する刺激に対するVEPを比較するとVEPのピーク極性が逆となる傾向がみられた.この潜時での推定結果を比較すると,ほぼ同じ潜時で同じ部位にECDが推定されていたが,それらの向きは逆であった.この傾向はPrCGにECDが推定された以後の潜時で多くみられた.
8D2. 【企画】脳と知覚(2)
8D3. 【企画】脳と知覚(3)
  • 平原 誠, 相沢 良, 浦和 綾, 諏訪 郁美, 永野 俊
    セッションID: 8D3-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    本研究では順応スピードとテストスピードの種々の組み合わせで順応前後の運動コヒーレンス閾を計測した.その結果,次の条件で有意な閾変化が確認された:(1)順応スピードが低い場合には,それよりも低いテストスピードで順応の反対方向の閾が低下すること;(2)順応スピードが高い場合には,それ以上のテストスピードで順応と同じ方向の閾が上昇すること;(3)順応スピードが高い場合には,それよりも高いテストスピードで順応の反対方向の閾が低下すること.
  • 菊池 眞之, 小國 真一
    セッションID: 8D3-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
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    視覚系における輪郭統合と図地分離の両処理の関係を調べるためにownership属性の付与された線分群による輪郭統合の心理実験を行った.実験の結果,(1) ownership属性付きの線分群を統合できること,(2) ownershipの極性が揃っていないと統合されにくいこと,の2つが明らかになった.これらは輪郭統合と図地分離とが1方向性の逐次処理ではなく双方向的な処理であることを示唆する.
  • 椹木 哲夫
    セッションID: 8D3-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    一般に知的な自律行動主体と環境との相互作用は主体内部の自閉的な内部活動に帰属される.すなわち,振舞いの多様性を規定しているものが,環境から入力のみではなく,システムが内部で造り出している「認識」あるいは「知覚」である点が「自律性」の本質である.本稿では,このような行動主体と環境を結びつけている「知」の本質を,パースの記号論(semiotics)に求め,人間が捉えている主観的世界とその動態を説明づける理論としての可能性について述べる.セミオーシスは,これまで言語学のみならず,さまざまな分野で議論が展開されており,分野横断的な新たな知の枠組みとして見直され始めている.それは生命分野,動物行動学,認知心理学,脳科学,社会学,インタフェース設計,コミュニケーション,ヒューマンコンピュータインタラクション,人間の日常的な活動分析から,芸術・芸能の分野まで多岐に亘るとともに,ロボッティクス分野での身体性・認知ロボティクスや記号接地の問題とも関連を有する.本稿では,セミオーシスで捉える知覚世界の特質について中心にまとめる.
  • 林 勲, ジェームズ R. ウィリアムソン
    セッションID: 8D3-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    人間の視覚情報は,受容野に対応した網膜の視細胞で処理され,外側膝状体を介し,第一視覚野で対象画像の方位選択性を抽出して,より高位レベルで対象画像の回転性や対称性などが検知される.一方,人間の視細胞には,単純型細胞,複雑型細胞,超複雑型細胞が存在する.この初期視覚構造を表現するモデルとして,ガボール関数がある.本論文では,ガボール関数の受容野構造を導入した視覚系モデルとして,TAMネットワークを提案する.TAMネットワークでは,視界の広範囲を網羅する受容野を定義し,対象画像の十分な方位選択性を確保するため,受容野構造を多層化する.この結果,対象画像の回転特性が効果的となる.ここでは,簡単なアルファベットの文字認識の例を用いて,本提案モデルの有用性を検討する.
8D4. SOM
8E1. 【企画】知的画像処理(1)
  • 畑 豊
    セッションID: 8E1-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    現在、MRI、X線CT装置、超音波装置等を用いて人体内部の情報を高解像度で高速に入手できる。実際に医師がこれらの画像診断を行うときは人体の解剖学の知識が必要である。例えば、解剖学においては左脳と右脳のように本質は脳実質である臓器が位置の違いで名前をつけている。このような部位を分割するには、位置の情報をコンピュータに入れることが必要である。左右等の情報は明確には定義できず、ファジィ論理で表現し処理するしか方法はない。この例のようにファジィ論理が医用システム処理でなぜ必要なのかを述べる。
  • 高地 伸夫
    セッションID: 8E1-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    近年、装置の目となる画像センサの高画素化、脳となるコンピューターパワーの飛躍的増大、低価格化により、旧来速度とコストの面から利用できなかった画像処理アルゴリズムや理論が利用可能となり、様々な装置に搭載され実用化されている。しかしながら、実用化されている技術は、基本理論は同じでもその目的により手段は様々で泥臭いものとなる。さらにこれら装置は、単に演算結果を出力するだけでなく、近年ではその結果を出力するまでに認識、判断を含めた知的画像処理が必要になってきている。そして画像処理の次元は2次元から3次元空間へと広がってきている。本講演では、産業界における医用画像処理、半導体検査、人工・自然対象物を扱う画像処理等の実際例について、そしてそれらのどのようなところに知的画像処理が埋め込まれていくかについて概観したい。
8E2. 【企画】知的画像処理(2)
  • 大橋 剛介, B.S. Manjunath
    セッションID: 8E2-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    形状,テクスチャ,色などのLow levelの画像特徴量を用いた画像内容検索では,検索精度をさらに向上させるため,画像特徴量と人間の主観のギャップ,すなわちセマンティック・ギャップを埋めることが課題となっている.そこで,本稿では,スケッチ図をクエリー入力とする形状に着目した画像内容検索に対し,適合性フィードバックを用いて,セマンティック・ギャップを埋める手法を提案する.
  • 末竹 規哲, 内野 英治, 平田 可奈恵
    セッションID: 8E2-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    画像中から物体の輪郭線を抽出する手法の1つにIntelligent Scissors(IS)法がある.この手法では,2値のエッジ特徴、エッジ強度および濃度勾配方向によって画素毎にコストが定義され、2点間に存在する多数の経路の中からコストの総和が最小となる経路が輪郭線として抽出される.本報告では,分離度を用いて輪郭線抽出能力を高めた新しいIS法を提案し、その有効性を示す.
  • 彌冨 仁, 岡 博史, 橋本 正弘, 田中 勝, 尾川 浩一
    セッションID: 8E2-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    極めて悪性度の高い皮膚がんである悪性黒色腫(メラノーマ)の患者数は年々増加を続けている。進行した悪性黒色腫の多くは予後が悪いが、転移の見られない初期悪性黒色腫は、ほとんどの場合治癒できるため、早期発見は極めて重要である。我々は、インターネット上に症例データベースを兼ねた悪性黒色腫自動診断システムを構築した。以降我々はシステム実用化のために、診断に大きな影響を与える腫瘍部分抽出法の改良、特徴量および判別器の見直し、扱える腫瘍の種類の追加、インターフェイスの改良などにより、現在319枚のダーモスコピー画像に対して交差検定法で、感度97.3%、特異度86.6 %を実現している。またSSLにも対応し、処理時間はおよそ数秒である。現在、皮膚科医以外でも簡易にシステムが利用できるよう、システムの改良と共に企業と連携してカメラの開発などを行っている。今回、実用化を踏まえた現段階の状況について報告する。
  • 柳田 陽介, 小橋 昌司, 中野 知治, 近藤 克哉, 畑 豊, 伊達 洋至
    セッションID: 8E2-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    人の肺は葉間裂と呼ばれる膜状の組織によって区切られた,5つの肺葉により構成されている.CT画像を対象として肺を肺葉単位に分割することは肺の機能解析や,病変の診断等に対して有益な情報を提供することができる.我々の以前の研究では,管状組織密度と抽出した葉間裂に基づいて手動で入力した初期平面から最適な肺葉境界を推定する手法を提案した.この手法によって誤差1.5mm程度の精度で肺葉境界が推定できた.この誤差の多くは肺葉境界の付近において発生している.本研究では以前に提案した肺葉分割のシステムに対し,ノード位置を固定していたために推定精度が低かった肺野境界上に存在するノードを定義し,それらの位置を更新する事,メッシュの構造を変更する事,またノード間の滑らかさの表現を変更することにより,肺葉分割のアルゴリズムの改良を行う.
8E3. 【企画】知的画像処理(3)
8E4. 【企画】知的画像処理(4)
  • 姜 有宣, 諸岡 健一, 長橋 宏
    セッションID: 8E4-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本論文では、画像内に含まれる物体表面のテクスチャのスケール変化から、シーンの奥行き情報を推定する手法を提案する。学習用のテクスチャ画像が多数与えられると、各画像について、それを拡大縮小することで、スケールが異なるサンプル画像を複数枚作成する。次に、各サンプル画像から高次局所自己相関特徴を抽出し、その分布を求める。全サンプル画像の特徴分布を連結することで、階層的な判別空間を構築する。この判別空間を使った自然画像の奥行き推定実験によって、本手法の有効性を確認した。
  • 佐々木 敦守, 河野 英昭, 前田 博, 生駒 哲一
    セッションID: 8E4-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本論文では,ファジィクラスタリングに基づく新しい物体認識手法を提案する.プリミティブなモデルによって置き換えることのできる複数物体に対して,提案手法は物体に関する個数や形状の事前情報なしに適用することができる.アプローチは3つのステップに分けられる.まず,複数物体のステレオ画像からステレオマッチングによって3次元情報が復元する.つぎにクラスタ数評価規準を適用したファジィc-平均法によって3次元データを個々の物体に分離する.最後にノイズクラスタリングを適用したファジィc-線形多様体法によって個々の物体の形状を抽出する.人工3次元シミュレーションデータとステレオマッチングによって得られる実データを用いて提案手法の有効性と妥当性を示す.
  • 前田 知香, 小橋 昌司, 柴沼 均, 近藤 克哉, 畑 豊
    セッションID: 8E4-3
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    人工股関節再置換術(THA)で人体に埋め込まれたサポートインプラントは,術後の経年劣化や日常生活での荷重により歪み・折損を生じ,日常動作の妨げや痛みを与える危険性がある.そのため,術後の予後診断でサポートインプラントの変形具合を知る必要がある.そこで本論文では,有限要素法により作成した局所変形モデルのモデルデータベースを構築し,遺伝的アルゴリズムを用いて生体内のサポートインプラントと最も合致する,局所変形モデルの組み合わせを効率的に探索する方法を提案する.そうすることでサポートインプラントに加えられた応力の大きさ・方向を得ることができる.提案手法をU字型ファントムに適用した結果,局所変形モデルの正しい組み合わせを効率的に得ることができた.
  • 川本 一彦
    セッションID: 8E4-4
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    ディジタル画像における画素位置が離散的であることを考慮した粒子型フィルタリングに基づく物体追跡アルゴリズムを提案する.時系列フィルタリングの数値近似解法の一つである粒子型フィルタは,非ガウス・非線形な状態を取り扱うことができるため幅広い運動モデルを取り扱える反面,単純なテンプレートマッチングに比べ大きな計算コストを必要とする.そこで,画像空間が離散的であることを利用して,冗長な計算を省くことで,素朴な実装よりもより高速なアルゴリズムを提案し,その有効性を示す.
9A1. 感性(1)
9A2. 感性(2)
  • 徳丸 正孝, 村中 徳明
    セッションID: 9A2-1
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,物理量と感性評価の関係分析が困難な事例に対し,被験者が製品のどのような側面を評価して「使いやすい」と感じているのかを解析する手法を提案する.本手法では,製品の「使いやすさ」をアンケートにより調査する際に,製品の部分的な評価についても調査を行う.そして,部分的評価項目と「使いやすさ」の関係を,ファジィ決定木作成アルゴリズムを用いて解析し,知識の抽出を行う.知識の抽出には,作成される決定木の規模や構成が重要となる.本研究では,クラス分類に用いるメンバーシップ関数の形状に対する決定木の安定性に対する評価を行う.また,未知のデータに対する推定性能について,ファジィ決定木および従来のC4.5決定木の性能評価比較を行う.
  • 吉田 香, 大西 圭
    セッションID: 9A2-2
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/05/29
    会議録・要旨集 フリー
    プロードバンドユーザの増加にともない,テキストや静止画といったコンテンツから,音楽や映像といったよりリッチなコンテンツの配信への要望が高まっている.本稿では.現在のネットワーク環境を用いてマルチメディアコンテンツ配信サービスを利用する際に起こりうるネットワークトラブルに対する許容度を調査した結果に基づき,ユーザ毎に適したサービスを提供するためのユーザモデル構築について検討する.
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