澱粉工業学会誌
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10 巻, 3 号
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  • ヨウ素酸カリウム溶液によるデッド・ストップ法に対する装置と操作 
    鈴木 晴男
    1963 年 10 巻 3 号 p. 107-110
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     電子式自動平衡型記録mV計(フルスケールDC10mV),小型計量ポンプ,水浴付磁気撹拌器を組合せて,ヨウ素酸カリウム溶液によるデンプン溶液の電流滴定(デッド・ストップ法)を自動化することを試みた。100cc中デンプン50mg(無水物として),塩化カリウム0.379,1N-塩酸5cc,ヨウ化カリウム0.339を含む液に,約0.25cc/分の流速でヨウ素酸カリウム溶液(5.62mg/100cc)を滴下し,双白金電極間に流れる電流を150mm/hrの速度で送られている記録紙上に自記させた。白金電極間の電圧値(10~186mV)と電流を電圧に変換するために電極回路に挿入した抵抗の値(500Ω ~15KΩ)との組合せを種々変えて,4種類の天然デンプン試料について測定を試みた結果,デンプンの種類によって2つの異なった型の滴定曲線がえられたが,上記回路素子の組合せを適当に選ぶことにより,かなり再現性のよい滴定値がえられることがわかった。
  • 前沢 辰雄, 大久保 増太郎
    1963 年 10 巻 3 号 p. 111-116
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     澱粉糊の冷蔵による離水について試験を行つた。 (1)用いた試料澱粉の中でVrンスターチは最も離水し易く,小麦粉や小麦澱粉がこれにつぎ,馬鈴薯澱粉,タピオカ,もち米澱粉は最も離水の少い部類に属する。通常の甘藷澱粉は小麦粉より離水率が小さいがアルカリと酸で精製後長期聞経過した甘藷澱粉は,逆に小麦粉よりも高い離水率を示した。 (2)澱粉糊の濃度,糊調整の際のpH,糊の糊化程度と離水率との関係を調査し,いつれも高い程離水率が低いことを認めた。 (3)澱粉の糊化前にシヨ糖を加えると,離水量が多くなる。糊化後に加えた場合,糖濃度に応じて離水量が対照よりも多くなり或は少くなる。 (4)ショ糖脂肪酸エステルはHLBの高いもの程離水量を増加させることを認め,この理由はアミロースと複合体をつくることに関係があると推定した。 (5)各種食品添加物の糊の離水量に及ぼす影響について調査を行つた。
  • 少量のレシチンを添加した場合の影響
    川上 謙
    1963 年 10 巻 3 号 p. 117-124
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
     試料として地上澱粉(小麦,玉蜀黍,米)地下澱粉(馬鈴薯,甘藷)を用い,それらのアミノグラムが600B.U附近になる濃度にそれぞれ試料を採り,これらに少量の精製レシチンを対澱粉0.1%から10%の範囲で加えてアミログラムを画かせ,無添加対照区と,レシチン添加試験区との各種性値を比較検討した。その結果少量のレシチン添加率でも充分各特性値の改変を来すことが認められ,なかんずく小麦澱粉転移温度は急低下し,その程度は小麦澱粉>とうもろこし澱粉>米澱粉であつて低温糊化の加能性を見出した。 一方地下澱粉は,各特性値に対する影響力が少ないけれども,甘藷澱粉の上昇傾向に反し,馬鈴薯澱粉は低下傾向を示すことを認めた。 終りに本研究を行うに当り,御指導を賜つた前食品研究室長戸井丈一氏に深謝すると共に,実験に協力された飯島淑子氏にお礼を申上げる。
  • 乾燥により水分含有量を低下させた澱粉の吸湿時の平衡水分の変化(第1報)
    後藤 富土雄, 鈴木 正男
    1963 年 10 巻 3 号 p. 124-127
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     一定湿度における澱粉の吸湿時の平衡水分を測定する際,予め澱粉を加熱乾燥することがその平衡水分に影響を及ぼすことが考えられたので,各種澱粉を乾燥して水分を減少させたものを一定湿度下に放置して,無処理の澱粉と吸湿時の平衡水分を比較した。その結果乾燥処理を行った澱粉の平衡水分は明らかに低下した。低下の多少は馬鈴薯や甘藷澱粉が大きく,小麦および玉蜀黍澱粉は少なかった。 つぎに平衡水分の低下の著しかった馬鈴薯および甘藷澱粉を用いて,加熱下および真空下で乾燥させて残存水分を次第に減少させてゆくと,平衡水分も次第にほぼ直線的に低下してゆく。これは澱粉中の結合水が乾燥により除去されて,水素結合に変化が生じることにより澱粉が変質したものと考えられる。
  • デンプン中に於ける微量の界面活性剤の分析法とその実施例及び酵素糖化に於る共存活性剤の不活性化について
    藤井 徹也, 大場 健吉, 富山 新一
    1963 年 10 巻 3 号 p. 128-135
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 食品微生物的評価について
    小笠 原和夫, 斎藤 富保
    1963 年 10 巻 3 号 p. 135-143
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 田村 太郎
    1963 年 10 巻 3 号 p. 144-148
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • ― 製造および各種利用について―
    R.H TREADWAY, 貝沼 圭二
    1963 年 10 巻 3 号 p. 149-153
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
  • 日本澱粉学界
    1963 年 10 巻 3 号 p. 154-156
    発行日: 1963/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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