石油技術協会誌
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44 巻, 4 号
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  • 氏家 良博
    1979 年 44 巻 4 号 p. 175-182
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル フリー
    小論では,ケロジェン中に含まれるビトリナイトの反射率の資料を示し,あわせて「浜勇知」試錐における石油の生成とケロジェンの各パラメーターとの関係を論じた。結論として,次の4点を指摘することができる。
    (1) ケロジェン中のビトリナイトの反射率は,深度にともない0.3%から0.6%へと指数関数的に増大し,ケロジェンの熟成度を示すよいパラメーターとなる。
    (2) 基礎試錐「浜勇知」におけるthresholdは深度2,700m付近に存在し,その地下温度は77.7°Cである。
    (3) Thresholdでのケロジェンのパラメーターの値は,ビトリナイト反射率で0.52%,炭素含有率で74.5%と,今までの報告とよいー致を示している。
    (4) 「浜勇知」試錐のthresholdにおける地下温度はCONNANと比較するときわめて低い。このような例はほかにも報告されているが,その理由については今後さらに検討が必要である。
  • 東出 則昭, 藤井 敬三, 佐々 木実
    1979 年 44 巻 4 号 p. 183-189
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル フリー
    堆積有機物の熟成度の指標としてビトリニットの反射率がよく用いられるが,近年,エクジニットの螢光特性が注目されている。そこで,釧路炭田地域と石狩炭田空知地区から採取された試料を用いて,ビトリニットの反射率とエクジニットの螢光特性との相関を調べ,石炭化度の指標としてエクジニットの螢光特性の有効性を検討し,以下のような結果を得た。
    1) 亜瀝青炭から高揮発分瀝青炭にいたる試料によって,反射率0.56~0.95%,スポリニットのλmax 497~536nm,スポリニットのQs 0.50~1.36,という測定値を得た。
    2) スポリニットの螢光スペクトルの波形の変化は石炭化度の進行を顕著に表わす。
    3) スポリニットの螢光特性値(λmax, Qs)はビトリニットの反射率とよく相関し,スポリニットのλmaxとQsも良い相関を示す。
    4) 釧路炭田地域内では,レジニットの螢光特性も石炭化度と良い相関を示し,石炭化度の有効な指標となりうる。
    5) スポリニットの螢光特性は石炭化度の良い指標となることが判明し,さらにレジニットの螢光特性も有効な指標となりうる可能性がある。
  • 平井 明夫
    1979 年 44 巻 4 号 p. 190-195
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル フリー
  • 鳥前 鉄雄
    1979 年 44 巻 4 号 p. 196-201
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル フリー
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