1) 砂の発達が不均質な油層に対する水攻法では,掃攻効率を上げるために,圧入レートの小さな坑井の圧入能力を改善する必要がある。
2) フラクチャ圧以上での圧入は圧入能力の改善に対する有力な方法であるが,圧入設備,圧入井の仕上方法,掃攻効率への影響などからの限界がある。
3) 酸処理による改善は岩石の組成によって左右され,頸城の場合には適さない。
4) コアテストによれば,Sorを減少させることによりKwの大幅な増加が認められた。実際の圧入井においても同様のメカニズムが期待できるが,Sorを減少させる経済的な方法に問題がある。この点が解決されれば,頸城のようなケースに有効な方法と考えられる。
抄録全体を表示