教授学習心理学研究
Online ISSN : 2424-1725
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5 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2009 年 5 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    2009 年 5 巻 1 号 p. Toc1-
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
  • 舛田 弘子
    原稿種別: 本文
    2009 年 5 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    異なる2種類の説明的文章を用いて,MRSの活性化における文章依存性の有無を検討した。被験者は,大学生女子63名であり,前期の講義中に材料文(1),後期の講義中に材料文(2)の読解と質問への回答が行われた。結果として,MRSは特定の説明的文章にのみ観察されるものではなく,様々な説明的文章に現れる可能性のあるものであることが確認された。加えて,MRSは特定の読者が一貫して活性化するものというよりは,文章内容によって活性化が生じる場合と生じない場合がある可能性が示された。ただし,MRSの活性化を一貫して生じない読者が存在することが推測される。また,不適切な読解を行った読者と,適切な読解を行った読者との問に,MRS活性化に関して有意な差はなかった。MRSの活性化と深い関わりがある読解として,読者は文中の曖昧な表現を単純化し,著者の主張部分を積極的に読み取っている傾向が示唆された。
  • 高垣 マユミ, 田爪 宏二, 中島 朋紀, 丸野 俊一
    原稿種別: 本文
    2009 年 5 巻 1 号 p. 11-22
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,小学4年国語科の一斉授業において,従来見過ごされてきた,教師の意図したカリキュラムから逸脱した教授・学習活動に焦点を当て,その談話過程における教師と子どもの授業コミュニケーションの言葉や行為の背後では,いかなる心理的なやりとりが立ち現れているのかを,探索的に検討することである。教師の内観報告を踏まえながら,「二面的開示分析」に依拠したカテゴリー分析及び事例分析によって,教師と子どもの発話の逐語的・表層的内容ではなく,意味的内容を再生した結果,以下のことが実証的に明らかにされた。1)教師の意図せざるカリキュラム(unintended curriculum)における,教師と子どもの主体的側面における「認識レベル(表層的,論理的,感性的レベル)」の齟齬は,教師の振る舞う多様な役割に伴って変容することが明らかになった。2)教師の意図されざるカリキュラムにおいて,相互に依存し合っている「教師-子ども-カリキュラム」の関係性が,動的,相補的かつ一体的に変化した場合,「interaction(相互的関係性)」から「transaction(交流的関係性)」への転換が生み出される可能性が示唆された。
  • 伏見 陽児, 立木 徹
    原稿種別: 本文
    2009 年 5 巻 1 号 p. 23-31
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    概念学習を阻害する要因の1つとして,学習者の論理変換操作の不十分さが指摘されている。本研究の目的は焦点事例の違いという要因が,学習者の信念や論理変換操作,事後テストに及ぼす影響を検討することにある。「金属ならば電気を通す」というルールを取り上げ,大学生を対象に実験を行った。実験は,事前テスト,文章教材の読み取り,操作課題,信念課題,事後テストの順に実施された。2種の文章教材が用意され,一方は誤概念と抵触する焦点事例(カルシウム)を,他方は誤概念と抵触しない焦点事例(銅)を用いてルールを説明した。その結果,(1)焦点事例の違いは操作課題,信念課題の遂行に影響を及ぼさなかったこと,(2)抵触する焦点事例を用いた場合には,操作課題ができていれば信念課題ができなくても事後テスト得点の伸びを抑制しなかったが,抵触しない焦点事例を用いた場合には,事後テスト得点の伸びを抑制したことが示された。誤概念と抵触する事例を用いることの効果は,誤概念にこだわりを持ちつつも事後テストに正答できるようになる点にあると解釈された。
  • 岡田 いずみ
    原稿種別: 本文
    2009 年 5 巻 1 号 p. 32-41
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
    割合の文章題を解くことは小学生にとって難しいことがこれまでの研究で示されてきた。いくつかの研究では,学校で学習した公式を用いずに解く児童が多くいることも示されている。これは,割合文章題の解決を困難にしている原因のひとつに公式の使いにくさがあることを示すものである。本研究では,算数の文章題についての心理学研究の知見に基づいて,割合文章題に関するよりよい教授方法を考案しその効果を検討した。算数の文章題を解決するためには統合過程の成立が重要であるとされる。統合過程を成立させるために,児童にとって既知の内容である分数を用いた方略(分数表示方略)を教授した。小学6年生125人を対象として,事前テスト,介入授業,事後テスト,2週間後の追加調査を実施した。正答率は,事前(64%)から事後(90%)に上昇した。追加調査においても正答率は維持されており,今回の教授方法の効果が確認された。
  • 原稿種別: 付録等
    2009 年 5 巻 1 号 p. App1-
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2009 年 5 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 2009/06/18
    公開日: 2017/10/10
    ジャーナル フリー
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