日本鳥学会誌
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40 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 江崎 保男, 宮沢 望, 先川 朱音
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 1-13
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    京都大学周辺の市街地では一年を通してエナガを見ることができる.この地域のエナガの社会構造を調査した.
    1)調査地は小面積の山林,大学キャンパス,住宅地からなり,山林外の地域には全面にわたって樹木がまばらに生育している.山林内で1グループ,山林外で別の2グループのエナガが越冬し,繁殖をしていた.
    2)エナガの冬期群は構成が安定しており,群れの行動圏は空間的に分離していた.早春に冬期群はつがいに分裂し,各つがいは分散して冬期群の行動圏内に営巣した.全体の半数以上の巣でヘルパーが認められた.ひなの巣立ち後には,同じグループに由来する複数の家族が一緒になり,一つの群れとして活動していた.群れの構成員がつがい単位で完全に分離している時期は繁殖最盛期の2-3か月に限られており,繁殖期にはつがいに分離するものの,エナガが本質的にグループ生活者であることが示唆された.
    3)グループの構成員に関する閉鎖的な側面とともに,繁殖期にはグループ問の個体の移動があることが示唆された.あるグループではヘルパーの一部はおそらく移入者であった.手伝い行動は成鳥が他のグループに加わる機会を与えている可能性がある.
    4)調査地内の繁殖成功率は,エナガ本来の生息場所と考えられる樹林地で記録されたものよりかなり高かった.この違いをもたらすひとつの要因は樹林地での重要な捕食者と考えられているカケスが調査地にいないことによると思われる.夏から秋にかけての餌などの資源条件は,山林外では良いとは考えられないので,繁殖成功率が高いことだけでは山林外でエナガ個体群が一年を通じて安定維持されていると予想することはできない.
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  • 河野 裕美, 岸本 浩和
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 15-25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1)巣立ち前あるいは巣立ち直後期の41羽のマミジロアジサシの雛•幼鳥から得た吐出物を調べ た.調査は,1986年と1987年に八重山諸島の仲ノ神島で行った.
    2)41羽からの吐出物には合計204個体の食餌動物が含まれ,その内容は魚類190,イカ類13,昆 虫類1個体であった.
    3)主要な食物であった魚類の標準体長は,6cm以下のものが97%であった.
    4)食餌動物の重要度は,Relative Importance Indexによって求めた.上位の科を順にあげると,トビウオ科,ニシン科,アカイカ科,マツダイ科,アジ科,であった.全体としては,特定の食餌動物 に偏ることなく,様々な分類学上のグループの魚類•イカ類を捕食していた.
    5) 食餌動物のうち,流れ藻に随伴することが知られている魚類が,幼鳥41羽のうち17羽 (41.5%)から,合計75個体検出された.すなわち,検出された204個体の食餌動物のうち37%が流 れ藻随伴種であった.
    6) 各種食餌動物の出現状況とその生態的知見から本種の食性と流れ藻等の漂流物との関係を検討 した.
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  • 千葉 晃, 小松 吉蔵, 伊藤 泰夫
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 27-31
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    1991年4月11日,新潟市海岸の松林で標識•放鳥後間もなく死体回収されたカラフトムシクイについて,体各部を肉眼ならびに顕微鏡下で観察した.剖検の結果,この鳥は性的に未熟な雄の成鳥で,かなり痩せており(体重4.95g),ほぼ空胃であった.皮下や体腔内には脂肪蓄積が殆ど見られず,調べた諸器官にも注目すべき病的な異常は見当たらなかった.これまでの記録を整理•検討し,本種の迷行が渡りの季節に集中する事を指摘すると共に,本個体の死因についても若干の考察を加えた.
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  • 藤巻 裕蔵, シブネェフ Y.B.
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 33-35
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    北海道帯広市とその周辺でノビタキの巣を調べた結果では,巣は,主に牧草地の草の根元,道路側溝の斜面にある窪みに造られている.4月下旬-5月上旬の植被の少ない時期に造られる巣の上面は枯草で被われており,被いとなる枯草の存在は営巣場所の必要条件である.1990年6月にソ連沿海地方北部のビキン•アルチャン湿原において,野火後の,前年の枯草がない環境で,ノビタキがどのような所に営巣をするかを調査した.湿原はイワノガリヤスとスゲ類のヤチ坊主で,湿原内には大小の沼,潅木•草原,孤立林がある.潅木•草原と孤立林の林床はヤチ坊主湿原より1-2m高く,乾燥しており,前年の枯草はなく,残っている潅木類は枯死している,またヤチ坊主上でも前年の枯草はない.調べた6巣は,孤立林近くのヤチ坊主にあった.このうち1巣は巣立前に捕食者により壊されたが,他の5巣はいずれもヤチ坊主に堀られたハタネズミの1種Microtus fortisのトンネルを利用して造られており,トンネルの入口部が巣の被いとなっていた.巣内には,樹洞営巣性鳥類の雛に寄生する吸血性のトリキンバエProtocalliphora sp.の幼虫がいた.
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  • 松井 虎二郎
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 35
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Two pair of Long-tailed Ducks were observed diving and feeding at Murayama Reservoir in Tokyo on April 11, 1991. Those birds stayed there for about one week, and represented a proof to G. INGRAM'S foreseeing upon the distribution of birds.
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  • 小杉 和樹
    40 巻 (1991 - 1992) 1 号 p. 36-40
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    Since 1987, 7 species of rare birds have been recorded from Rishiri Island (45°10′N, 141°15′E), northern Hokkaido, Falco amurensis: a single bird was seen feeding insects in the grassland on 19-20 June 1988. Calidris melanotus: two birds were seen feeding along the seashore on 2 October 1988 at Oshidomari. Hirund daurica: three birds were seen in a flock of Delichon urbica on 24 May 1987 and three birds in a flock of Hirund rustica on 5-8 May 1988. Prunella montanella: a single bird was seen feeding in the grassland and nearby gardens on 18-19 November 1991 at Kutsugata. Ficedula mugimaki: a single male was seen sitting on a willow branch on 26 May 1988 and three birds (one male, one female and one young) on 17 May 1989. Oenanthe pleschanka: a single male in nuptial plumage was seen in sandy coast on 28 April 1991. Emberiza rutila: a single male died from fly against a building.
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