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瀬尾 直陽, 仲谷 武志, 田中 周治
1980 年 46 巻 408 号 p.
1363-1371
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
周方向に主として正弦波状の流入ひずみがある場合の回転翼列の特性について一連の実験を行い,翼列付近の流れ場,回転翼列による周方向ひずみ流れの減衰作用に及ぼす翼列形状,ひずみ数,翼列作動流量,回転数などの影響を明らかにした.また,これらの結果から翼列内における周方向速度ひずみの伝ぱ状態や翼列の非定常特性について考察を加え,理論計算の結果との比較を示した.
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西山 哲男
1980 年 46 巻 408 号 p.
1372-1382
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
オイラーの運動方程式に基づいて,有限長さの超空どうを伴う二次元振動翼による非定常流れ場の加速度と速度の特徴を解明し,これを特異点表示することにより,非定常流れ場の循環と流量保存則を導いた.これから導入された非定常空どう流れ模型に基づく非定常流れ場を決定する基礎式とその解法が展開され,これにより非定常空どう特性と非定常流体力特性が解明された.また,既存理論との関連が吟味され,その不合理性が指摘された.
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西山 哲男
1980 年 46 巻 408 号 p.
1383-1392
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
オイラーの運動方程式に基づいて,有限長さの超空どうを伴う三次元振動翼による非定常流れを特異点表示し,非定常随伴うずの発生が三次元性の特徴であることを示した.ついで,境界条件から得られた基礎式の近似化をはかり,局所有効迎え角に関する二次元性の成立を利用して見とおしのよい特性解析法が提示された.実験値との比較から,既存理論に比し,新しい三次元非定常空どう模型に基づく本解析法の妥当性が立証された.
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西山 哲男
1980 年 46 巻 408 号 p.
1393-1397
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
回転振動する二次元超空どう翼の非定常空どう流れを特徴づける空どう長さ,空どう後端厚みおよび空どう面積を実測し,さらに空どう内圧力および非定常揚力についても同時測定を行った.これより,諸量の変動周期,振幅および位相などの時間変動特性を解明すると共に,第1報で提示した非定常空どう流れの解析模型の合理性と非定常翼特性に関する解析方法の妥当性を立証している.
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田中 博喜
1980 年 46 巻 408 号 p.
1398-1407
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円柱群の流力弾性振動において今まで準静的な流体力を用いた解析が多かったが,振動中の円柱に加わる非定常流体力に着目し,非定常流体力及び振動発生限界流速の実験を行った.一方円柱の運動方程式を導入し,限界流速の理論計算を試みた.その結果非定常流体力をもとにした計算による限界流速はほぼ実験値と同じになり,円柱群の流力弾性振動の解析に有効な手段であることがわかった.
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寺島 幸三, 岡 秀樹, 田中 周治
1980 年 46 巻 408 号 p.
1408-1414
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
一様流中で調和的に微小角振動する翼および翼列の後方流れ場を,熱線風速計およびA-D変換器,大形計算機を用いた測定により求め,瞬時流れ場の変化を明らかにした.また,これらの結果から,流出うずの挙動に考察を加えると共に,動的な場合にもKuttaの条件が成立することを示した.さらに,粘性効果に及ぼす翼の非定常運動の影響について検討を加え,翼にはく離が生じない限り非定常性の影響は小さいこと,はく離が生じる場合の翼面境界層の応答遅れは一定の遅れ時間を持つ遅れ系でよく表すことができることなどを明らかにした.
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丸田 芳幸, 小竹 進
1980 年 46 巻 408 号 p.
1415-1426
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
はく離流の騒音の基礎的な問題として,大きな迎え角を持つ平板のはく離流れから発生する騒音に関して,支配的音源である平板表面の圧力変動を調べた.時間微分した圧力変動の強さおよびその相関面積の特性を調べ,それらの積として表される騒音源強さの特性を明らかにした.この騒音源強さは主流速度の六乗に比例し,広帯域周波数スペクトルを示し,騒音特性を表す.また,この音源は平板表面上にほぼ一様に分布し,これから推定した騒音圧は実測騒音圧と良く一致した.
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有江 幹男, 木谷 勝, 鈴木 雍宏, 萩野 光俊, 高橋 恭吾
1980 年 46 巻 408 号 p.
1427-1436
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円柱の流体力学的特性におよぼす主流乱れの効果を,亜臨界域について実験的に研究した.風胴試験部の入口に設けた乱流発生格子下流の適当な位置に円柱を設置することにより,乱れの強さおよびスケールを系統的に変化させた.円柱表面の圧力分布,うず放出周波数,はく離せん断層の境界およびうず形成領域の長さを測定し,これらの特性量と乱れの強さおよびスケールとの関係を求めた.
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坂本 弘志, 谷口 清一, 森谷 優, 有江 幹男
1980 年 46 巻 408 号 p.
1437-1446
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本報告は壁面上に存在する三次的形状を有する正方形の抗力係数と乱流境界層の特性との関係を実験的に明らかにしたものである.境界層としては,圧力こう配のない平衡乱流境界層が採用されている.これにより正方形柱の抗力係数は,正方形柱の高さhと境界層の厚さδとの比が1.0以下ならばhuτ/ν(uτはせん断速度)の指数関数,1.0より大きい場合にはh/δの指数関数によって表示されることが明らかとなった.
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鈴木 健二郎, 田中 純, 丸茂 栄佑, 佐藤 俊
1980 年 46 巻 408 号 p.
1447-1454
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円柱によりかく乱を受ける乱流境界層に対して数値解析を行い,使用した二方程式モデルと三方程式モデルの二つの乱れモデルの予測性能を比較した.後者がややすぐれているようであるが,乱れ量に関しては両者は大差ない結果を与え,また定性的には両者とも回復過程を比較的良く記述する.同時に検討した混合距離仮説も限定的な目的には使用可能であると推定された.
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菱田 幹雄, 長野 靖尚, 森本 有紀
1980 年 46 巻 408 号 p.
1455-1466
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
先に考案したV形熱線による速度変動の測定法を用い,円管内乱流の二方向の乱れ及びレイノルズ応力を粘性底層から管断面全域にわたって測定し,その強さ,自己相関,確率密度関数,スペクトルおよびコヒーレンスなどの性質を定量的に明らかにした.壁面近傍の乱れの構造は特に詳しく調べ,コヒーレントな現象がこれらの諸量に及ぼす影響について考察を行った.
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菱田 幹雄, 長野 靖尚, 辻 俊博, 福田 金昇
1980 年 46 巻 408 号 p.
1467-1475
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
細線を折り曲げて作ったV形熱線について熱伝達特性を実験的に調べ,熱伝達率の実験式を求めた.V形熱線の伝熱特性を利用し,二方向の速度乱れおよびレイノルズ応力の測定法を考察した.この方法では従来のX形熱線の欠点である上流側の支柱端の影響がなく,熱線の傾斜を任意に選ぶことができて,壁面近くの乱れの測定ができる.
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中村 育雄, 石川 勝也, 古屋 善正
1980 年 46 巻 408 号 p.
1476-1484
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
ディフューザの性能に大きな影響を及ぼす入口条件の一つである入口速度分布の効果を実験的に調べた.入口速度分布形としては非軸対称傾斜平面形の一様せん断流を選び,その速度こう配を変化させて測定を行った.その結果,入口主流の速度こう配はディフューザ性能を著しく低下させ,その低下率は,主流速度こう配がない場合の最適形状に近い形のディフューザほど大きいことを明らかにした.また入口主流速度こう配に対する性能の低下を相当頂角で示した.さらに,内部のはく離領域速度分布についても調べた.
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大場 利三郎, 金 健泰, 新妻 弘明, 井小萩 利明, 佐藤 利三郎
1980 年 46 巻 408 号 p.
1485-1492
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
コールタカウンタによるキャビテーション核の簡易計測法の確立を目途として,食塩の添加なしに核の直接測定が可能なコールタカウンタを試作し,その測定条件ならびに精度を支配する諸因子などを詳細に検討し,もって,精度の高い核の測定法を確立し得た.ついで,本法により,つぎのような事実を明らかにした.(1)清浄な通常の試料水中の核の大部分は気ほう核と思われる.(2)径の減少とともにその個数が著しく増,「大きい径の有力な核がポリマにより抑制される」という間接的な形態で出現する.大するという注目すべき傾向を認めた.(3)核
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長谷川 英治, 福田 晴康
1980 年 46 巻 408 号 p.
1493-1499
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
壁面上にある二つの任意のわき出しによる半無限空間内の粘性流れが,ストーク近似解を用いて,理論的に調べられた.流れは二次元的で,非圧縮であるとした.おのおののわき出しから出た流体を分ける分離流線の形が求められた.異なる符号の強さのわき出しによる流れでは,その流線は閉じたものとなる.この閉じた流線に囲まれた領域の面積の大きさは,応用上たいせつであって,ポテンシャル流れの場合と比べると,粘性流れの場合のほうが広い.
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白樫 正高, 富田 幸雄
1980 年 46 巻 408 号 p.
1500-1505
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
軸対称噴流に含まれる物質濃度を,直径の異なる四種の細管から吸引した試料の濃度を測定して決定する実験を行い,試料吸引速度が測定点流速に等しいときの試料濃度が測定点濃度に等しいことを確認した.さらにこの細管法による濃度測定に対して次元解析的考察を行い,上述の実験結果をふまえて速度こう配および濃度こう配の影響を考慮した誤差評価の実験式を提案した.
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安部 克郎, 今井 正也, 米谷 栄二, 羽崎 栄市
1980 年 46 巻 408 号 p.
1506-1513
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
ボールピストン式多行程形低速高トルク油圧モータの特性を左右するピストン円筒部の負荷特性を調べるために,しゅう動部の摩擦力が測定できる装置を製作し,各種ピストンのしゅう動時の摩擦係数を求めた.その結果,ピストン外周部のすきまやテーパの負荷特性への影響の度合が確認できた.さらに,しゅう動部に強制給油を行ったピストンではしゅう動部は流体潤滑状態となり,最大圧力角35°,油圧250kgf/cm
2でも焼き付かないことがわかった.
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土方 邦夫, 森 康夫, 宇都宮 一生
1980 年 46 巻 408 号 p.
1514-1522
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
蒸気中にそれより分子量の小さな不凝縮気体が混入した場合の垂直平板への膜状凝縮熱伝達においては気体境界層と液膜とが逆方向に発達する.この非相似解を境界層積分法を用い数値積分することにより求めその特徴を明らかにするとともに,気体境界層と液膜の熱抵抗が直列に存在すると仮定した疑似相似解と比較検討し,両者の平均熱伝達率が本解析の精度内で良く一致することを示した.
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森 康夫, 渡辺 健次, 平 辰二
1980 年 46 巻 408 号 p.
1523-1533
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
固体面間の熱ふく射を利用した伝熱促進法を加熱側と被加熱側の二つの流路からなる管群熱交換器に適用して実験ならびに解析を行い,さらに近似計算法について検討した.熱交換器には平行流形と直交流形熱交換器を用い,伝熱促進体としてご盤目配列された管群の各行間に流れと平行に平板を置いた.実験では非ふく射性と思われる空気を使用し,加熱側約1000℃まで,被加熱側約700℃までの温度範囲で伝熱性能の測定を行った.
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智田 喜久二
1980 年 46 巻 408 号 p.
1535-1543
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
静止流体中に垂直に放置される温度一様な平板の冷却過程につき,連成熱伝達の見地から次元解析によって検討を加えた上で,空気-非金属均質平板の組合せに対して数値計算を行った.この組合せの場合,平板の冷却は短時間の熱伝導期・遷移期に続いて比較的長く続く擬定常期(各時刻における表面温度を代表温度にとる)を経て最終の衰退期に入る順で行われ,擬定常期にいたる熱伝達は等温壁の過渡応答にほぼ等しい.
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村井 一弘, 多賀 正夫, 赤川 浩爾, 織金 隆文
1980 年 46 巻 408 号 p.
1544-1554
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
平行水平壁と垂直距離L隔てて隣接する幅5mmの噴出口の二次元空気噴流の特性が実験的,解析的に研究され,噴流内速度分布が測定された.隣接噴流は上流から三領域に区分でき,その内部各層は自由噴流形,および1/15乗法則形速度分布とから構成されている.その流動特性はRe数に独立で,相似であり,コアンダ効果と異質の最大速度位置のかたより現象が運動量およびエネルギのバランス式によって理論的に解明できた.
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楠田 久男, 門出 政則, 上原 春男, 大坪 和義
1980 年 46 巻 408 号 p.
1555-1562
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
狭い流路(S=1~5mm)内に取付けられた垂直加熱面から気ほうがあまり発生しない低熱流束域において,飽和の気ほうを下方から流路内に一定周期Toで強制的に吹き込むという実験を行い,熱伝達率が非常に良くなる機構は加熱面上を気ほうが通過する際加熱面上の温度境界層が大部分排除されることによることを実験的に明らかにすると同時に,その機構に基づく理論解析によって本実験結果が良く説明できることを明らかにした.
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佐藤 春樹, 上松 公彦, 渡部 康一
1980 年 46 巻 408 号 p.
1563-1573
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本研究は水のPυT関係の測定値6780点を用いて,著者らが提案した方法にもとづき,これらの測定値の表す1123K,1GPaにわたるPυT状態曲面を選定値表として決定した.測定値の誤差の検討,選定値の信頼区間の統計的な検討を行い,本研究で基礎としたデータ,方法の信頼性を確認した.さらに,選定値の表す状態曲面の形状の検討,選定値と測定値の比較検討も行い,結果として得られた選定値および信頼区間の妥当性も確認した.
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鈴木 博, 長島 昭
1980 年 46 巻 408 号 p.
1574-1582
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
最近,海水は従来より広い温度・圧力の範囲で利用される機会が増した.冷却水としての利用,海洋温度差発電,淡水化あるいは深海での機器の伝熱などがその例である.本研究では従来のデータのない30℃以上を含めて,0℃から80℃までそして400bar程度までの高圧域で,海水の粘性係数を閉回路式の高圧用毛細管式測定装置によって実験研究を行った.試料としては,標準海水を用いた.得られた結果から,純水の粘性係数に対する海水の値の比を広い範囲で表す実験式を作成した.
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落合 洋, 森 康夫
1980 年 46 巻 408 号 p.
1583-1590
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
検知部に熱電対を内臓する2本の金属細管を用い,一方のみ,加熱する細管流速計を,1Torr程度の低圧気体および300℃程度の高温の気体の流速測定に用いる場合の性能を研究した.その結果圧力が1Torr以上の低圧すべり領域の気流では流速特性に及ぼす表面温度飛躍の影響を求め,低圧特性を明らかにした.また検知部を高温に耐える構造にすることにより,300℃程度の気流を物性値のみわかれば精度良く測定できることを明らかにした.
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角田 敏一, 廣安 博之
1980 年 46 巻 408 号 p.
1591-1597
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
性状の異なる種々の燃料の単一液滴を用い,それ自身の臨界点を越えた高圧ふん囲気中において液滴温度,燃焼時間,燃焼速度定数などの測定を行った.その結果,燃焼時間の圧力依存性はふん囲気圧力と燃料の臨界圧力との比を用いると,燃料によらず一般的に表現できることがわかった.超臨界ふん囲気中においては,圧力の上昇とともに燃焼速度定数はほぼ単調に急激に増加するが,燃焼時間は一定もしくはきわめてゆるやかな減少傾向を示す.
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神谷 是行, 関 一夫, 小泉 睦男
1980 年 46 巻 408 号 p.
1598-1606
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
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火炎電流の特性を知るために,バーナと平行におかれた線状探針とバーナを電極とし,その間に形成された一次元平面火炎から取り出される火炎電流,探針本数,探針間隔,印加電圧,電極間隔の関係を実験的に明らかにした.さらに,飽和電流に近い火炎電流が得られている場合についての電極間の一次元的な電位分布の解析を行い,火炎の電流電圧特性を計算によって求め,飽和電流を与える印加電圧の最低値を予測する方法を示した.
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後藤 新一, 宮本 登, 村山 正
1980 年 46 巻 408 号 p.
1607-1615
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本研究では,圧力取出し管によるインジケータ線図の測定誤差の改善を目的として,耐熱性のシリコン油を取出し管に封入し,管系の固有振動数の上昇を試みると共に,その動特性に対する理論解析,ならびに実験を行った.その結果,この方法により,取出し管系の固有振動数を大幅に改善することができた.また理論解析にもとづいて,取出し管系の影響を受けてひずんだインジケータ線図から,真のインジケータ線図を逆算する手法を確立した.
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野邑 奉弘, 東野 一郎, 岩本 泰雄
1980 年 46 巻 408 号 p.
1616
発行日: 1980/08/25
公開日: 2008/03/28
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過渡運転時の排気特性を調べる観点から,連続サイクルごとのシリンダ内ガスを別々に捕集し,その際の燃焼情報を同時にオンラインで計測する手法の開発を目的とした.計測と高速応答機能は2台のマイクロプロセッサを導入し,同時並列運転させて満足させることができた.実験の結果,連続16サイクルのシリンダ内ガスの捕集とシリンダ内圧力,図示平均有効圧の同時計測が実施でき,ガス成分から連続サイクルごと文掲載予定〔別刷記号(No.182-18)〕の空燃比も算出できた.
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