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山崎 正和, 平沢 信三, 城戸 伸夫, 大屋 正明, 永田 勝也
1983 年 49 巻 446 号 p.
2043-2052
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
乱流噴流拡散火炎を対象とし,燃料と空気の乱流混合における密度変化だけの効果を明らかにするため,密度の異なる等温自由噴流の拡散過軽を調べた.噴流密度により拡散パターンは大きく異なるが,Tbriag-Newby相似パラメータで整理された.また,渦動粘性係数の差異は速度乱れの違いにほぼ対応づけちれた.さらに,流れに密度変化が生じても同一の乱流輸送モデル,乱流シュミット数を用いて拡散パターンが数値計算されることを示した.
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菊山 功嗣, 村上 光清, 朝倉 栄次, 神崎 奈津夫
1983 年 49 巻 446 号 p.
2053-2061
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
半経流形うず巻ポンプの性能は羽根車出口近傍の流れに大きく依存する.本研究では羽根枚数z=3,7,9枚をもつ3種類の羽根車の出口前後の断面における速度,圧力,全圧損失を種々の流量に対して測定し,羽根車出口における流動と有効ヘッドの減少を表すすべり係数との関係について検討した.また羽根出口後の短い半径距離で流れは混合のために均一な速度分布になるが,その際に大きな混合損失が生じることを明らかにした.
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富田 侑嗣
1983 年 49 巻 446 号 p.
2062-2068
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
同一のカプセルを輸送圧一定の下で一定周期で輸送管内に投入して圧送式空気愉送するとき,カプセルと管壁との間のすきまからの空気もれがある場合とない場合について,内径0.2m,長さ500mの水平直管,各カプセルの質量を20kgとして数値解析し,その結果,カプセルの投入周期の減少により各カプセル速度は減少し,もれがある場合にはカプセル確度はない場合に比べて減少するが,輸送は滑らかになることが示された.
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渡辺 敬三, 前田 東一, 岩田 智行, 加藤 宏
1983 年 49 巻 446 号 p.
2069-2077
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
管壁が三つのねじれ溝から構成されるピッチ及び外径の異なる9種類のねじれ管を用いて,層流から乱流城にわたって速度分布と圧力損失が実験的に調べられた.その結果,層流域ではねじれ溝近傍の流れは管壁に沿って流れること及び,乱流域では旋回流によるねじれ管内の混合かくはん効果が明らかにきれた.また,実験値を一般的に表現する管摩擦係数の式が層流域では近似解析で,乱流域では実験式として得られた.
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酒井 忠基
1983 年 49 巻 446 号 p.
2078-2085
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
二軸スクリュの溶融過程において,析料に与えられるせん断作用(せん断応力及びせん断ひずみ)の算出方法を溶融速度式を用いて導いた.そして,ポリプロピレンと炭酸カルシウムとの充てん系及びポリエチレンとカーボンブラックとの分散系に対して,かみあい形及び非かみあい形二軸スクリュを用いた混練実験を行い,押出物の混錬度は溶融領域でのせん断応力と関連を有していることを示した.
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久保田 喬, 山田 節夫
1983 年 49 巻 446 号 p.
2086-2093
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
フランシス水車の性能向上を目的として,入口円すい角が8°,15°,30°の3本の曲り吸出し管を作成し,模型水草へ取付けて比較実験を行った.その結果,コアなし流量を境にして,それより大流量域と小流量域とでは,吸出し管の内部流動が異なる.大流量域では中心部に死水域が発生せず,管壁でのはく離が起こりやすいために,8°の吸出し管が優れた性能を示す.小流量域では流れの旋回度が大きいために,30°の吸出し管がもっとも良い性能を示す.
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有信 睦弘, 鈴木 勇
1983 年 49 巻 446 号 p.
2094-2101
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
BWR格納容器圧力抑制系を主対象として蒸気の水中凝縮に伴う変動圧力を,凝縮によるじょう乱が蒸気導入管及び凝縮プール内の圧力場を励起した結果とみなし,プール内での解析解と蒸気導入管内での特性曲線法による解とを坂想ゆう(湧)点で接続した解析手段を開発した.解析結果は実規模実景結果を良く模擬しており,また多ベント効果による変動圧力の低減内容と,プール面積と変動圧力の大きさがほぼ反比例関係にあることが明らかになった.
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白樫 正高, 上野 真司, 石田 康弘, 脇屋 正一
1983 年 49 巻 446 号 p.
2102-2110
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
固定円柱からのカルマン渦発生に及ばす円柱傾斜角の影響を調べついで流れに垂直方向に運動する弾性支持円柱の振動と渦発生の関係を調べた.円柱は低流速で並行振動するが高流速ではさらに横揺れ形の回転振動が生ずる.これらの振動数は流速によらずそれぞれの固有振動数に等しい.並行振動数については渦周波数と固有振動数の比が1および2.6のとき共振現象が生じたが,回転運動ではこの比が2.8のときにのみ共振が見られた.
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熊田 俊明, 寒河江 勝彦, 石黒 亮二
1983 年 49 巻 446 号 p.
2111-2118
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
乱流気相でのミスト発生の温度条件を求めるため,平均温度分布と平均蒸気圧分布が相似であると仮定し温度ゆらぎから蒸気圧ゆらぎを求めた.さらに,ゆらぎの相関を1と仮定しミスト発生温度条件を求める方法を考案.水平流体層の乱流自然対流場でC
10H
8-空気およぴCH
3OH-空気系について実験し,本解析法によりミスト発生温度条件が正しく計算できることを実験的に明らかにした.
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日向 滋
1983 年 49 巻 446 号 p.
2119-2127
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
プローブによる気ほう寸法分布測定法の一つとして,2本のプローブを使用する測定法を詳しく検討し,その測定例として,垂直上昇管内空気-水系気ほう流における気ほう寸法分布の決定を試みた.その結果,同時に測定した写真撮影による方法から得られる気ほう長径,短径分布および平均寸法が,本測定法から得られる二つの代表分布と平均寸法にそれぞれがよく一致することがわかった.
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鳥居 薫, 天野 俊之
1983 年 49 巻 446 号 p.
2128-2136
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
円形自由噴流中心軸上に置かれた球の岐点及び平均物質伝達率をナフタリン昇華法により測定した.実験はレイノルズ数,球経とノズル出口径との比,ノズル出口から球前方岐点までの距離とノズル出口径との蛇をそれぞれ,(0.8~12)×10
4,0.8~15,2~50と広範囲に変えて行い,球まわりの圧力分布や流れの可視化も行い,流れの特性を明らかにし,実験結果を良く整理できる実験式を得た.
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鳥居 薫, 天野 俊之
1983 年 49 巻 446 号 p.
2137-2146
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本報では局所物質伝達特性をナフタリン昇華法により実験的に解明した.また,衝突した噴流が球面に良く付着して流れ,表面静圧こう配のない壁噴流を形成する領域では,平板に円形自由噴流を衝突させた場合に近似できると考え,従来の実験結果に基づきプロフィル法による局所伝達率の近似理論解析を試みた結果,本実験結果と良く一致した.
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上宇都 幸一, 三好 保行, 木下 泉, 長谷川 修
1983 年 49 巻 446 号 p.
2147-2153
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
三次元骨格構造を有する光学的に厚いコージライト質多孔質体内での伝導-ふく射伝熱を解析するために,源泉関数をチェビシェフ多項式に展開する方法を示し,それによって温度分布,伝熱特性を解析した結果,実験とのよい一致がみられた.また同時に,散乱性媒体中でのRosseland近似の妥当性についても検討し,この近似は,コージライト質多孔質体の場合,τ
0>200で有効であることを示した.
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浅古 豊, 中村 博
1983 年 49 巻 446 号 p.
2154-2162
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本報では第2報,第3報において考慮していなかった仕切り板の厚さを考え,板内部での熱伝導を考慮した数値計算をおこなった.計算はチャンネルの縦横比0.5,1,仕切り板の焼き角π/3について仕切り板の厚さと熱伝導率を変えておこない,対流,ふく射,伝導伝熱量の概略を示した.また仕切り板の厚さと材質とをかえた実験を同形状のチャンネルが5個積み重ねられた状態でおこない,すでに得られた結果をも含めて比較検討した.
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永橋 優純, 平山 直道
1983 年 49 巻 446 号 p.
2163-2171
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
比較的粗い粒子を用いた流動層において,単一水平円筒表面からの熱伝達に関する実験的研究を行った.最適点(最大熱伝達率, 最適速度)に及ぼす主要因子の影響度などを検討した結果,最適点の値に関する無次元パラメータが管径・粒径比dh/dp=10~20を境としてdh/dpに依存する領域と,そうでない領域とに分かれることが実験的に確認された.そして境界の両側の領域で適用できる,最適点の値に関する実験式や図表などを提示した.
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関 信弘, 福迫 尚一郎, 田中 順一郎, 伊藤 仁人, 平賀 俊哉
1983 年 49 巻 446 号 p.
2172-2180
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
本研究は上下に冷却面を有するく形断面をもつ流路内を流れる水の非定常的な凍結挙動を実験的に検討したものである.流水が乱流の場合流路内に生成する氷層は必ずステップ状の変化を示すことがわかった.また冷却開始端に突起(オリフイス)を設置するとその下流では生成する氷層が薄く,かつ損失圧力の増加が小さいことから,冷却壁上の突起物により氷層厚さや損失圧力を制御できる可能性のあることが明らかになった.
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鶴田 隆治, 田中 宏明
1983 年 49 巻 446 号 p.
2181-2189
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
低圧水蒸気の滴状凝縮実験を行い,局所で繰返される過渡滴状凝縮の初期段階を高倍率高速度撮影によって捕え,記録フィルムの画像解析から,局所熱伝達率を求めた.また,伝熱面がすきまなく液滴で覆われているとの仮定の下に,実験で求めた局所熱伝達率が気液界面熱伝達率に等しいと考えて水の凝縮係数を求め,約0.5という値を得た.さらに,これまでの滴径分布理論の結果を適用して導かれる理論的諸結果について検討した.
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高木 二郎, 庄司 正弘
1983 年 49 巻 446 号 p.
2190-2199
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
前報に関連し,静止溶融すず上を水が流れる実験系を選び,そこで生ずる小規模水蒸気爆発について,サブクールをパラメータとした実験を行い,溶融すず温度の実測,沸騰様相など各種挙動の観察によって,爆発が生ずる状況を詳しく調べた.その結果,爆発が生ずるには溶融すずがある温度範囲こあること(温度の必要条件)が必要であること,特に,その上限がいわゆるクエンチ温度で定まることが判明した.
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千阪 文武
1983 年 49 巻 446 号 p.
2200-2208
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
これまで不明であった,移流を伴う HC-NO
x系光化学大気汚染の影響因子を明らかにするために,チャンパ実験結果を満足する反応モデルと単純な移流モデルで構成される因子探索の方法を提示した.本方法は,代表的な,環境の汚染成分の洩度変化を求めることができ,移流経路の場所や時刻で変化する紫外線,RC,NO
xや清浄空気の供給量など,一定の因子と任意地点のオゾン濃度などの関係を明らかにできることが分かった.
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伊藤 献一, 矢野 利明, 大久保 貴史, 木村 容子
1983 年 49 巻 446 号 p.
2209-2217
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
排ガスを反応容器に採取し,20~200℃の範囲で未燃メタノール,NO,NO
2および亜硝酸メチル濃度の時間経過を調べた.その結果,未燃メタノールは等モルのNO
2と反応し等モルの亜硝酸メチルを生成し,この反応は低温ほど進むことを見い出した.また,常温で1/100の空気希釈時にもこの生成反応が認められた.エンジン排気系での生成はほとんどなく,大気中で排ガスから後々に亜硝酸メチルが生成される可能性のあることが示された.
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許斐 敏明
1983 年 49 巻 446 号 p.
2218-2223
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
エンジンの回転部慣性質量加速仕事は,図示仕事から正味,摩擦仕事を減じたものに等しいことに着目して,角速度変化から図示平均有効圧P
iの変動を算出する関係式を導き,この式がアイドルでは実用上十分な精度で成立することを実験により立証した.さらに,エンジンに角速度計を取付けるだけでシリンダごとのP
i変動,サイクル内角速蜜変動率,平均回転速度変動などのアイドル安定度支配因子を簡易に測定できる計測器を開発した.
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高見 敏弘, 須藤 浩三
1983 年 49 巻 446 号 p.
2224-2229
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
he fully-developed flow of incompressible fluid through the curved pipe with the elliptic cross section has been investigated analytically and experiment1ly. The velocity profiles of the main flow and the flow pattern of the secondary flow are made clear by the numerical analysis. Also, the studies are conducted on the effects of the shape of the cross section upon the friction coefficient, important in the industrial engineering. The experiments are executed by flowing water through the curved pipe with the elliptic cross section. The experimental results of the pressure drop are compared with the analytical results. The approximate expression of the friction coefficient, which is taken account of the aspect ratio and the tube pitch, is presented on the basis of the analytical and experimental results.
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中村 育雄, 植木 良昇, 山下 新太郎
1983 年 49 巻 446 号 p.
2230-2235
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
An experimental study has been performed on the structures of the mean flow and turbulent fields around a cylinder spinning in a quiescent fluid. Two kinds of cylinders, each different in diameter, have been used in this experiment. Measured mean velocity profiles are found not to obey the conventional logarithmic law at all. Instead, they are satisfactorily expressed by the different law of the wall, logarithmic law and defect law, deduced in this study, from those of the flat-plate turbulent flow. A gradient Richardson number computed from the mean flow data is always negative and reaches its minimum value -0.5 in the middle region of the shear layer. In the outermost part of the layer, the mean velocity behaves as 1/γ although the flow is turbulent ; this behaviour can be inferred from the defect law representation. Discussion is made about the balances of the radial mean momentum and the turbulent kinetic energy.
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加藤 榮二, 吹田 年, 川又 正昭, 湯田 真澄
1983 年 49 巻 446 号 p.
2236-2241
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
Studies have been made to compare and discuss the analytical solutions solved by the method of characteristics with the experimental results on the water hammer. The measurements have been carried out using the l/6 scale model of the primary coolant system of the experimental fast breeder reactor "JOYO" belonging to Power Reactor and Nuclear Fuel Development Corporation. The water hammer has been taken place, at the flow velocity 0.5 and 1.0 m/sec, with closing slowly the flow control clap valve in the time ranges 4.5∼9.6 seconds and 4.6∼11.2 seconds respectively. Qualitative agreement was found between the analytical and experimental results. And the calculation gave the safety value at the peak pressure. Therefore the calculation models and idea used in this paper have sufficient practical value.
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坂本 雄二郎
1983 年 49 巻 446 号 p.
2242-2247
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
Slip factor dependence on flow rate was investigated using a new technique, to estimate mean flow condition at the inlet of vaneless diffuser. The characteristics of Slip Factor dependence on flow rate was found to change depending whether the centrifugal compressor went into choking condition or not in the normal operation range. Also impeller was found to be affected by vaned diffuser changing the rotor speed at inducer choke occurrence and blockage factor at inducer throat at that time depending on the throat area of the vaned diffuser.
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山本 勝弘
1983 年 49 巻 446 号 p.
2248-2253
発行日: 1983/10/25
公開日: 2008/03/28
ジャーナル
フリー
In order to clarify fundamental aspects of the optimum valve operation to suppress pressure rises in waterhammer, two typical problems are studied for a single pipe line system without loss. One is the case how to close a valve minimizing the maximum pressure in a specified valve closing time, and another is the case minimizing a valve closing time for a specified maximum pressure. The problems are solved by graphycal method based on characteristics theory. As the results for the above two problems case the optimum valve movements and simple formula between valve closing time and the maximum pressure are derived. In addition the solution is improved for the similar problem proposed by Streeter, i. e. the valve stroking.
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