本研究は、わが国の重要な物流政策の1つであるモーダルシフトを促進させるために、中長距離フェリーを取り上げ、その利用モデルを構築して、新たな航路について検討を加えたものである。
データとしては2000年物流センサスデータを使用し、代表輸送機関が営業用 (宅配等混載) トラックとフェリーを利用したデータから、距離や貨物のロット、品目、さらにはフェリーの便数などを要因と考え、非集計ロジットモデルを用いてモデル構築を行った。その結果、有効なモデルが得られた。
さらに、このモデルを利用して既存 (2000年当時) のフェリー航路や新たなフェリー航路について検討した結果、既存の航路の一部に利用しにくいと思われる航路や利用可能性が高いと思われる新たな航路を示すことができた。
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